「うさぎをはやく見せてくれ!」というモフモフ好きのみなさん、お待たせしました。
お待たせし過ぎたかもしれません。今回は広島県竹原市にある大久野島に上陸。
見所が集中している南エリアの様子をご紹介します。
大久野島は瀬戸内海国立公園
フェリーに揺られること15分。ついに大久野島に踏み入りいることになりました。うさぎ島や毒ガス島という別名があることは事前に分かっていましたが、その他のことは一切不明。
事前に予定を決め過ぎたら、プランを守ることに必死になりすぎて意外とライドが楽しめない。そんな経験をよくするので「3時間ぐらい滞在するかぁ~」というノープランでやってきました。
結果、楽しぎて5時間があっという間に経過。そのぐらいノンビリできるいい場所。
上陸して知ったのですが、ここ国立公園だったんですねぇ。
それも納得!本州から15分の船旅で瀬戸内海のこの景色が見られるんだもの。
うさぎ島の南エリアを散策
始めて来たときに見る案内板のワクワク感は異常。え~、どこから行こうかなぁ~。
島の外周はおおよそ4km。北側が緩やかな山道になっていますが、1周しようと思うと徒歩で1時間、自転車で20分といったところかな?
港はちょうど島の東側、3時の方向。島は右回りの法則に従い、6時の方向を目指して南下していきます。
ちなみに、なぜ「島は右回り(時計回り)」かというと、自転車は左側走行なので「海沿いを走れる、また交差点にひっかかりにくい」という理由から推奨されています。湖畔の場合は、同じ理由から左回り(反時計回り)がオススメ。
さて、ここで本日の主役がご登場。
港を出た瞬間から、そこらにモフモフした猛獣が解き放たれています。案内板を見ている私の背後に忍び寄る様子は、まさに野生の動物のそれ。
くぅ~、あいくるしぃ~。
島内には、500羽のうさぎがいるとかいないとか。(実際に数がわからなくて、ソ―スによっては400羽とも1000羽とも)
要するに沢山いるってこっちゃっ!!
宿泊施設の休暇村大久野島には送迎バスあり
とりあえずは島内で唯一の宿泊施設「休暇村 大久野島」を目指すわけですが、徒歩だと15分ほどかかります。歩くのが嫌という人は無料の送迎バスを利用しましょう。
ただ、歩いている間にも多くのウサギを見れますので、最初はバスではなく歩いたほうがテンション上がるかと。
大久野島キャンプ場
途中にはキャンプ場もあります。あ~、ココいいわぁ~。
豊かな自然に囲まれ、島と海と雲をのんびり眺める。そして、周りには愛くるしウサギたち。
次は、このテントサイト(5名用×10張)を利用したいかも。
違うエリアでデイキャンプ(日帰り利用)も可能。共同の炊事棟(かまど×10、水道×8)、公衆トイレ、ジュース自動販売機、設備も申し分なし。
しまなみ海道で、ロードバイクにキャンプ道具を積載している人をたまに見かけますが、ここをキャンプ地とするのもアリかも。大三島の盛港から、フェリーで15分、料金も往復で1,000円弱なので、良い穴場だと思います。
小学校で飼ってるウサギたちって基本、人に無関心でずっとキャベツや人参をハムハムしてるじゃないですか?
この子たちは、人に慣れているので、こちらを認識したらダッシュで駆け寄ってきます。ほら~、1羽につられて2羽が、2羽につられて3羽が、雪だるま式にウサギが集まってくる事態に。
想像している3倍の速さのダッシュよ。まるでご主人さまの帰りを待ってた犬のような俊敏さ。
人間がエサをくれることを理解してるんですねぇ~。
どいつもコイツも、エサの顏しやがって(*´з`)
ウサギの耳集音器
少し進むと桟橋があるのですが、その付近に「ウサギの耳集音器」というものがあります。
ちょっと変わったオブジェかな?と思ったのですが、実はこの集音器に耳にあてると、波と風の音、鳥の囀り、船の汽笛、など周囲の音を聞く事が出来ます。
テーマとして「ウサギの聴力を体験してください」って事らしい。
うん、チェーンの擦れる音、ホイールのラチェット音、ペダリング時の吐息、がめっちゃ聴こえそう。
音の多重演奏や~。
あ~、クンクンしているそこの君。ごめんね~、それ人参スティックじゃないんだ・・・。カーボンバイクに使うスタンドなんだ。
この時、めちゃくちゃ後悔してました。何を後悔してるかって・・・、ウサギの餌を購入しなかったことに・・・。
犬派の私がメロメロになるわけないとタカをくくってましたが、これは心が折れる😂
行動の全てが愛くるしいんだものっ!慣れてる人たちは野菜を持参して、ウサギを周りに侍らしてハーレムを築いていました。そして、めっちゃお触りしてたっ!!
良いなぁ~、ここ、そういうお店だったんだぁ~。
大久野島灯台
奥に見えるのが、1893年(明治26年)に造られた島の唯一の灯台。
灯台は基礎部分が3.8mの円形で、高さ5.1m直径3.1m。灯塔部は花崗岩の切石積になっており、その上に乗る塔器は鋳鉄(ちゅうてつ)製で高さ2.4mとのこと。
要するに小型の灯台。
道中や階段が悪路で、見晴らしが良いわけでもないので、時間を持て余してない限り行く必要はないかなぁ~。
ビジターセンター&毒ガス史料館
大久野島は広島県竹原市忠海町の沖合い3キロメートルに位置し、もともとは数戸の農家が済む小さな島でした。
太平洋戦争が開戦した1927年(昭和2年)、島全体が毒ガス製造を目的に陸軍の管理下におかれました。
「大久野島一帯は空白地域として扱われ、“地図から消された島”」とよく紹介されますが、日本軍が毒ガスを製造していたということは、1984年(昭和59年)までほとんど知られていなかったとの事。
戦後40年間も極秘にされていたって何気に恐くないですか?
化学兵器は当時の最先端技術で、その実態は秘匿され、旧軍関係者以外にその事実は知らされていませんでした。つまり、自分が何を作っているか分からずに従事していた人達もいるってこと。
現在ほど防毒対策が十分ではなく、毒ガス製造の過程で多くの犠牲者が出ているんです。その痛ましさと悲惨さを訴え、恒久平和を願う目的で1988年に資料館が建設されました。
今では、学生を中心に平和学習の場として活用されています。
ちなみに写真の製造器具ですが、金属だと毒で腐食するから陶器を使ってたんですって。
今では、公園っぽくなっている場所なのですが、残っている石柱は施設の名残かと思われます。
現在でも、土壌や海底には基準値を上回る有害物質が残留しており、島に人が居住することは認められていません。なので、ホテルで使われる飲料水は、本州から持ち込んでるらしいです。
冗談ではなく、わりと危険な土地なのですが、うさぎ達は大丈夫なのかしら?
痛ましい歴史を持ち、その影響が残る毒ガス島ではありますが、今ではウサギの楽園。
当時の人は、ここまで活気のある観光地になるとは思っていなかったでしょうね。
・・・と歴史に想いを馳せるサラピエ。そんなことおかまいなしに足元に集まってくるウサギたちよ。
ごめん、何度も言うけど、餌がないから君たちには何もあげられないんだ・・・。
補給食のゼリーならあるけど、甘くて虫歯になるからやめとこうね~。
休暇村大久野島
島で唯一の宿泊施設。
泊まり客はここを拠点に動くことになります。ヤシの木のような物が植樹されており、めちゃくちゃ寒かったけど、雰囲気は南国の島のようだぜ。
あと知りたくなかった事実ですが、ここの広場にはウサギのフンが大量にあったんよ。そりゃそうだよね~、君たちも生きているんだもんねっ!
うんうん、生きてる証拠、良きかな良きかな。フンすらも愛らしいです(嘘)。
SPDシューズにっ~!SPDシューズにっ~!!(´;ω;`)
建屋はかなり立派で、本州のホテルと比較しても遜色ないレベル。
玄関口から右手にいくと、フロントとトイレがあります。
左手にいくと軽食が食べられるカフェがあります。竹原はその名の通り、竹細工が有名。
地元のたけのこをつかったグルメも堪能できます。
使われてるのが牛の肉でよかったわぁ~。
カフェの横にはお土産屋さんが併設。忠海駅より色々と種類が多かったです。
1月の寒い海風に晒されて体は冷え冷え。
無料の休憩所もあるので、しばしここで日向ぼっこさせてもらいます。
しかし、外は寒くとも年が明けると、気分はもう春ですな。なんか陽射しが明るいもん。
うさぎ島の南側を散策してみて
港に上陸して休暇村までは、約1kmの距離。徒歩でも15分と近く、ロードバイクや自転車である必要は感じませんが、それでも愛車とウサギを写したい一心でやってきました。
それが大正解!
キャンプ場、ビジターセンター、集音器、灯台、毒ガス史料館と観光スポットが盛り沢山なのですが、道中の至るところでウサギと触れ合えます。
これから行く人にアドバイスするならば「ウサギのエサは買っておけ」ってことぐらいですかね。
それでは、今回はここまで。
最後までブログを読んでくださり、ありがとうございました。
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