サイクリストの聖地として名高いしまなみ海道。
その人気ぶりは凄まじく、土日や連休ともなると多くのロードバイクやレンタサイクルで溢れかえります。
地元住民ではありませんが、サラピエも月に1~3回の頻度で遠征をするほど好きな場所。
・・・なんですが、ここで問題となるのが高速道路の料金。
往復の交通費を考えるとなかなかのお値段で「安くできないかなぁ」と色々と調べてみたのですが、凄く分かりづらい!!
理解すれば簡単なことなんですが、情報がバラけていたのでまとめてみました。
結論:しまなみ海道の料金を安く済ませる2つの割引

①結論から先に申し上げると、ETCを使う事を大前提として、土日ならば休日割引を使えばOK。
さらにETCマイレージというシステムに登録しておけば10%のポイントが還元されます。
②次に、平日を利用する場合は、平日朝夕割引を使うとかなりお得になります。先ほどのマイレージに付随する通勤向けの割引プラン。細かい条件がありますが、クリアすれば休日以上に安くなりますよ~。
ちなみに、しまなみ海道に深夜割引はありません。マジかぁ~。
土日限定の休日割引を活用(事前登録不要)

まずは、多くの人に該当するであろう休日割引。
一般の高速道路なら30%の割引率ですが、しまなみ海道では53%と半額以上に値引きされるんです。
対象となる時間は、ETC車で土曜の午前0時から日曜の24時までの間に高速道路を走ること。これは、出発または到着のどちらかで高速道路に乗っていれば問題ありません。
土日ならば事前の準備も必要なく、回数を気にせず走っても大丈夫です。
条件縛りはあるが割引率の大きい平日朝夕割引(事前登録必要)

土日は仕事で平日がお休みという人にオススメなのが平日朝夕割引。
高速道路を使って通勤する人向けなんですが、巧く活用すれば平日でも安くなります。
ただ、携帯のプラン並みに条件の厳しい縛りがあるので、リスト化してみました。
- ETCマイレージに事前登録が必要。
- 朝と晩で適用される時間が決まっている。
- カウントは「朝1回、晩1回」の1日2回まで。
- 走行回数1~4回までは割引なし、5~9回で30%分還元、それ以上は50%。
- 距離は最大100kmまで。
- 還元はポイントで翌月。
注意して欲しいのが走行回数のカウント。
5回以上走らなければ割引になりませんので、最低でも3日は必要になってきます。
回数を気にしなければいけませんので「有給でたまたま休みがとれた人」が対象にならないのは非常に残念。
休日割引は、線のイメージ。平日朝夕割引は点のイメージで覚えておけば、とっさのときに間違えないと思います。
しまなみ海道には深夜割引がない

本州ではお馴染みの深夜割引。私も遠方に行くときはお世話になっている制度。
しかし、しまなみ海道では数年前に廃止されたのでお気をつけて。
ちなみに、しまなみ海道だけでなく、瀬戸大橋、神戸淡路鳴門自動車道(明石海峡大橋)にも深夜割引は存在しません。
本州と四国を連結する3つの橋が対象外って何やってんの!JB本四高速!!
しまなみ海道ではETCを活用して上手に割引するべし

さて、ここからは休日割引(ETC車)の具体的な数字を見ていこうと思います。
しまなみ海道の高い料金がどれぐらい安くなっているか把握しておきましょう。
高速道路の「現金料金(非ETC車)」は割高!

ETCとは、高速道路における「自動料金収受システム」のことを指します。
高速道路の混雑防止やキャッシュレス化による利便性の向上、管理費の削減などを目的に、日本では2001年からサービスが開始されました。
国がETCの推進を進めていることもあって、ETCを使わない現金料金(非ETC車)は非常に高くなっています。
しまなみ海道の現金車(非ETC車)料金はいくら?

しまなみ海道の走行距離は、中間地点の大三島までは30km、ゴール地点の今治まで60kmとそんなに長くはありません。
普通の高速道路ならば1,000円前後の料金に収まりそうですが、しまなみ海道の料金は異常に高いです。
橋を含めた道路を7300億円という莫大な費用をかけて建造しており、維持費もかかるため仕方がないのでしょう。どちらかと言うとフェリー料金に近い感じかな?

では、実際の高速料金を見ていきましょう。上の表は「西瀬戸尾道~今治」までの区間別の料金表。
走行区間 | 軽自動車 | 普通車 |
---|---|---|
西瀬戸尾道~大三島 | ¥1,780 | ¥2,200 |
西瀬戸尾道~今治 | ¥3,980 | ¥4,920 |
片道の場合、普通車4,920円、軽自動車3,980円の料金が必要となります。往復することを考えると8,000~10,000円近い交通費に。
サイクリストの聖地碑があり、中間地点となる大三島までの30kmを走る場合でも往復で3,600円~4,400円必要になってきます。
これでは、

しまなみ海道の料金って高い!!
こんなの利用できないよ~。
って思ってしまいますよね~。大丈夫です。次項からこの高い高速料金を安くする方法について、順に紹介していきます。
割引率が大きい!しまなみ海道のETC割引の料金

しまなみ海道の場合、ETC料金の割引率がてとも大きいんです。
一般の高速道路でも高速料金を安くするための方法は、ETC割引を使う方法ですね。通常のETCを使った休日の割引率は一律で30%。
ETCを使ったら安くなるのはしまなみ海道も同じなのですが、ETC料金が半額になるぐらいの割引率なんです。
しまなみ海道でETCを使うと休日料金はなんと半額以下

下記の表で、ETCの平日&休日の割引料金を比較してみました。
普通車・軽自動車「平日」のETC料金


平日のETC割引、尾道~今治間60kmの料金を比較。
- 普通車:通常料金4,920円 ⇒ 2,950円(割引率40%)
- 軽自動車:通常料金3,980円 ⇒ 2,450円(割引率40%)
普通車・軽自動車「休日」のETC料金


休日のETC割引、尾道~今治間60kmの料金を比較。
- 普通車:通常料金4,920円 ⇒ 2,310円(割引率53%)
- 軽自動車:通常料金3,980円 ⇒ 1,880円(割引率53%)

しまなみ海道のETC割引は、平日料金で40%の割引率。休日は驚異の53%割引!
一般高速道路の30%割引と比べて、この高速料金の割引率がハンパなく安いことがわかりますよね。
休日を利用してしまなみ海道に行く場合は、ETCを利用したほうが、絶対にお得なんです!
そして、次からはさらに高速料金を安くお得に利用できる方法を紹介していきますよ~。
しまなみ海道の高速料金をさらに10%安くする方法

ETCを使うと、高速料金を安くできることはわかりましたが、ここからは高速料金をさらに安くする方法を紹介していきます。
具体的に言うと下記の2パターン。
- 休日割引の53%割引後から、さらに10%の割引を受ける。
- 平日割引の40%割引後から、さらに10%・30%・50%の割引を受ける。
料金が安くなる「高速道路のETCマイレージ」が凄い!

マイレージと聞くと飛行機を連想しますが、実は高速道路にもマイレージを貯める制度があるんです。
その名も「ETCマイレージサービス」!
この高速道路専用のETCマイレージは、NEXCO東/中/西日本、阪神高速道路、本州四国連絡高速道路が共同で運営しており、飛行機のマイレージよりも還元率が遥かに高いんです。
ただし、注意してほしいのは事前登録が必要なこと。このETCマイレージは、高速道路を利用しただけでは貯まりません。
ということで次は、高速道路ETCマイレージの貯め方と使い方について、紹介していこうと思います。
ETCマイレージはどのくらい貯まる?

「ETCマイレージ」は高速道路利用で発生した料金に対してポイントを貯めることができます。マイレージの還元率は、1000円に付き100ポイント(=100円)です。
飛行機のマイレージだと、1000円に対して10~30ポイントが相場。ETCマイレージがどのくらい貯めやすいか、お分かり頂けたでしょうか?
しまなみ海道の場合、通常料金4,920円が、ETC休日料金だと2,310円。
さらにマイレージの10%が貯まるので、実質2,079円で利用していることになります。
割引率は58%という計算になりますね~。
高速道路のETCマイレージを貯めるためには?

2度おいしいETCマイレージですが、残念なことに、高速道路をただ単に利用しただけでは貯まりません。
あらかじめETCマイレージクラブへ登録する必要があるんです。
簡単に登録できますし、怪しい運営会社ではないので、この機に登録して、しまなみ海道や高速道路をお得に使ってみませんか?
事前登録のために用意する物は3つ

- 各社ETCカード
- 車載機管理番号がわかるもの(ETC車載器セットアップ証明書にも番号が記載)
- 車のナンバー(車検証で確認)
当日から反映!ETCマイレージクラブ登録の方法

まずは公式ホームページにアクセス。トップ画面の左に上にある「新規登録」ボタンをクリック。

申し込み前の注意書きを読んで、右下の「新規登録」ボタンをクリック。

イタズラ防止のためにメールアドレスを入力して仮登録を済ませます。画像認証の文字を入力して「次へ」をクリック。

あとは、必要事項に記入して終了。アクセスに必要なパスワードが後日送られてきます。それまではアクセス不可ですが、申込が完了した時点で割引の対象になっているのでご安心を。
とっても簡単ですよね。
たったこれだけ手順を踏むだけで、しまなみ海道の料金だけでなく、ほかの高速道路の利用料金も安くなるんです。正直、今まで損してたぁ~と思いましたね。
高速道路で貯まったマイレージポイントの使い方は?

この高速道路のマイレージで貯まったポイントは、貯まったポイントによって還元されるお金が異なるので注意が必要です。
各地域で差がありますが、基本的には、以下のようなポイント還元額になります。
必要ポイント | 交換単位 |
---|---|
1000ポイント | 500円分 |
3000ポイント | 2500円分 |
5000ポイント | 5000円分 |
- 1000ポイントたまった段階で、ポイントを交換すると500円分
- 5000ポイントたまった段階で、ポイントを交換すると5000円分
つまり、「いつでも同率で交換ではなく」上限の5000ポイントを貯めてから交換したほうが換金率100%というわけなんです。
高速道路の料金としては50,000円必要になりますが、頻繁に走る人ならすぐに貯まる金額かと思います。
高速道路のマイレージポイントを自動で還元するサービス


マイレージ会員の登録をするときに、ポイント自動還元サービスを「希望」しておくと、所定のポイントが貯まった段階で、自動的に高速料金を値引きしてくれるので便利。
登録も設定から変更可能です。
まとめ:しまなみ海道の高速料金はETCとマイレージで安くなる

それでは、「しまなみ海道の高い高速料金を安くする方法」のまとめです。

- しまなみ海道の料金を安くするためには、ETCカードが必須。
- ETCを使うことで、しまなみ海道の料金は平日40%、休日53%も割引になる。
- 深夜割引はないので要注意。

- ETCマイレージに登録すると、割引料金から10%のポイントが貯まる。
- 平日を更に安くするためには平日朝夕割を活用すると良い。
- 平日朝夕割は縛りが多いので、条件が自分に合っているか要注意。
ETCを使って割引を受けている人は多いかと思いますが、意外と知られていないETCマイレージ。
これを機会に登録して、お得に高速道路を走りましょう。
それでは、今回はここまで。
最後までブログを読んでくださり、ありがとうございました。
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