【かきしま海道①】サイクリングのコースと観光を解説|呉市と言えば戦艦大和と平清盛伝説

5.かきしま海道

こんにちは、サラピエです。

今回は、広島県が制定するサイクリングコースの1つ、「かきしま海道」をご紹介します。

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かきしま海道ってどんなルートなの?

全長は約67km。

広島県にあるJR呉駅を起点として、倉橋島の北部から江田島の海岸線沿いを走るコースです。

公式のルートでは切串港から広島港までフェリーで渡船するため、自走や車載よりも輪行に向いたコース設定になります。

実際に私が走ってみて、下記のように感じました。

  1. コースの分かりやすさ:ブルーラインがあるため良い
  2. 補給ポイント:コンビニやスーパーが多い
  3. 交通量:乗用車やトラックが多い
  4. 観光スポット:沢山ある

しまなみ海道やゆめしま海道との1番の違いは、車の交通量の多さでした。

ゴール手前の10kmを除き、普通の県道を走るような感覚。トラックが横切ることも多かったので、貸し切り状態で気持ち良く走れる区間は短かった印象。

しかし、それ以外は色々と充実していたため、交通事故にさえ気を付ければ、ビギナーや初心者にも走り易いコース設定になっていると思います。

流石、広島県!

かきしま海道|呉市のおすすめ観光スポット

大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)

スタート地点となる呉市を一言で表すならば、「戦艦大和が造られた軍港都市」というのが最も分かりやすいかと思います。

歴史や軍事に興味がない人でも知っているであろう神の名を冠した戦うための船。

アニメでは宇宙戦艦にもなっていますし、歴史映画の題材としても何度も使われるほど超有名。

現在も、海上自衛隊や造船所があり、軍艦の街として栄えています。

サイクリングコースに関係なく、呉市に来たらならば絶対に寄りたい観光スポットがコチラ。

歴史が学べる大和ミュージアム。

戦艦としての大和とは?

大和は、大日本帝国海軍が先端技術の粋を集めて作った最強の戦艦。最高の攻撃力と最高の防御力を持ち合わせていました。

設計は「大艦巨砲主義」。すなわち「より大きな砲弾をより遠くへ飛ばす主砲を軸に敵国の戦艦を撃破する」という思想の産物でした。

しかし、太平洋戦争(1941~1945年)頃には、戦艦の時代から空母の時代に移り変わっていたため、華々しい活躍はしていません。

設備は良いのに出撃せず停泊ばかりしていたので、他の艦からは皮肉を込めて大和ホテルと言われていたとか・・・。

なんかもったいないですね~・・・。

という具合に、大和の知らない側面を色々と学べる歴史科学館。

1日中居ても飽きがきません。特に圧巻なのが、10分の1の精密な模型。

もはや人間が人形に感じるレベルでデカイ!

模型でも大艦巨砲主義を継承しているやん・・・。

戦艦大和の戦果

当時は、各国の航空機の性能が飛躍的に向上し、洋上の基地となる航空母艦が主力の時代。

とてつもない巨額と、とてつもない労力をかけてつくられた大和ですが、4年間で出撃はたった3度。その間の戦果は駆逐艦1隻のみ。

さらにビックリなのが、大戦末期、4度めの出撃は特攻作戦だったということ。

沖縄まで片道分の燃料しか積まず「浅瀬に乗り上げ砲台としての役割を果たせ」という無謀な指令だったようです。

この頃の暗号は解読され、作戦が筒抜けだったので沖縄に向かう途中の鹿児島県沖で撃沈されました。

(事実上の日本艦隊の全滅)

ハードは凄くても、それを活かすソフトやトップが弱いというのがなんだか日本っぽいと感じましたね~。

海上自衛隊呉史料館(てつのくじら館)

こちらも呉市に来たら、必ず訪れたい「てつのくじら館」。

大和ミュージアムの目の前にある海上自衛隊の史料館です。

ドカーンと陸地に設置された潜水艦が確かにクジラのよう・・・。

これ、実はただのモニュメントではありません。

内部に入れるんですよ~!

本物を流用しているため、内部も潜水艦そのもの。大人一人がギリギリすれ違うほど狭いっ!

この史料館以外では体験できませんので、密閉空間だがオススメしたい。人の少ない時間帯を狙って行きましょ~。

普段、船員がどのような場所で過ごしているかが分かるって凄いですよねぇ。

映画のセットに紛れ込んだ気分にもなりますが、現実の兵器だと思うと恐ろしくもあります。

アレイからすこじま

お次は、国内で唯一、潜水艦を間近で見ることができる公園。

海上自衛隊の潜水艦と護衛艦がイカリを下ろしているんですよ~。

ここはその昔、呉が海軍の本拠地だったことを偲ばせるロマンあふれるエリア。周りは旧海軍工廠(こうしょう)のレンガ建造物が並ぶレトロな雰囲気で、戦艦大和も近くのドックで極秘に建造されました。

ブラタモリで知ったんですけど、ドック側に面している住宅地の窓全てが、秘密保持のため覆われていたそう。情報統制をする厳しい時代を感じます。

ちなみに「アレイからすこじま」の名前の由来は、地名をもじった造語。

大正時代に魚雷発射訓練場として埋立られた小島の名称(からすこじま)と、英語の小道(アレイ)からきています。

緑とレンガ色に包まれたアレイ(小道)をゆっくり散策して欲しいとの願いから命名されたのでしょうか?

旧魚雷揚げ下ろしクレーン現存しています。

かきしま海道(呉市)の駐車場・アクセス方法

輪行の場合はJR西日本の呉駅をスタートにしよう!

冒頭でも少し触れましたが、輪行するならば呉駅一択となります。

ゴール地点となる広島港(広島駅)から逆走できなくもないですが、「島は時計回り」という鉄則に従うなら、やはり呉駅がスタートに最適。

駅からすぐにブルーラインが引かれているので、迷う心配はありません。

ちなみに「島は時計回り」と言われる所以は、「海側が走れて景色が綺麗」な事と「T字路に邪魔されないため快適に走れる」ため。

天気が良い日に海を臨みながら走るのは気持ち良かったです♪

車載の場合は2つの無料駐車場を拠点にしよう!

自転車を積んで車載する場合は、呉駅ではちょっと都合が悪いんです。

呉はもともと軍港都市で敵に発見されにく場所。現在も「陸の孤島」的な土地なので、スペース的にかなり手狭に感じました。その割にめっちゃ混む!

駅周辺も普通の都市に比べ、駐車場が少なく狭い。もちろんの事ながら駅周辺なので料金もちょっと割高になります。

そこで、コース上にある2つの無料駐車が大活躍!

音戸の瀬戸公園

1つ目は、観光スポット「音戸の瀬戸」周辺にある無料駐車場。

公園内には大小合わせて6つの駐車場があり、24時間開放されています。

欠点としては、主要道路沿いにあるため交通量が多いこと。

落ち着いた雰囲気ではないので、屋外でサイクルウェアに着替えたり、車中泊をする場合にはちょっと工夫が必要です。

アレイからすこじまの駐車場

こちらは呉市が観光客のために用意している無料駐車場。

アレイからすこじまから丘を登っていった場所にあります。

利用時間は08:00~20:00まで。それ以外は施錠されるので気をつけてください。

市街地にあり観光バスも駐車するため、わりと埋まりやすいことが欠点かなぁ~。

かきしま海道は観光地が多いサイクリングコース

今回は、かきしま海道のコースと見所を解説しました。

サイクリングコースとして見た場合、特別に走りやすかったり、絶景があるわけではありませんが、他にはない魅力があります。

それは戦艦大和や軍港の歴史が学べること!こればっかりはしまなみ海道にもないので、瀬戸内7海道の中でしっかりと特徴付けできるルートでしたね~。

あと、日本で唯一、稼働している潜水艦を身近で見られる場所っていうのもポイントが高い!

次回は、実際に走った様子をご紹介します。

それでは、今回はここまで。
最後までブログを読んでくださり、ありがとうございました。

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