【かきしま海道⑥】呉の市街地をサイクリング|軍艦や潜水艦の軍港都市

5.かきしま海道

こんにちは、サラピエです。

今回で最後となる、かきしま海道サイクリングの6記事め。

広島県呉市~江田島まで走り、フェリーで本州に戻ってきました。観光の目玉となる呉市街地を巡ります。

なんといっても、日本でここでしか見られない風景があるので、絶対に寄りたい3ヵ所。

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呉ポートピアパークから呉市街地へ移動

フェリーに揺られること12分。

対岸に本州を望みながら、しばし休憩をしました。と言っても、こういう時って自転車が気になって、席に移動することもなく車両甲板でロードバイクとともにいちゃうんですよね~。

海上で盗まれることはないでしょうが、これはもう一種の癖ですね。

職業病ならぬ趣味病。いっときでも愛車から離れたくない。

江田島と呉(北部)を行き来するフェリー乗り場。

小用港を利用すれば呉のど真ん中に到着できるのですが、そこまでの道のりがちょっと特殊。酷道を通るか、ショートカットするかの2択しかないんですが、次回はチャレンジしてみたい。

広島県呉市天応にある市民公園。略称は呉ポー。確かにフェリー乗り場で呉ポーって記載されてた!

もともとは第三セクターのようでしたが、現在ではイベント会場&憩いの場として使用されているみたいですね。

クリスマス時期には、イルミネーションを点灯するようなので見てみたいかも。

港を出てからは、国道31号線をひたすら南下してJR呉駅を目指します。距離は約9km。

右手に広島湾が見えていますが、交通量が多く危険な道なので、景色を楽しむ余裕はありません。

特に見るべき場所もないので、はやく駆け抜けましょう。

走る事20分、JR呉駅に到着。この場所が公式のスタート地点になります。

広島県が推奨する「かきしま海道」を走る場合、輪行組はここから始めるといいでしょう。

車載組は通過地点となるだけ。

私はブログ写真のために寄りましたが、サイクリングだけならスルーしてもOK。

駅からブルーラインの起点が始まっています。これに従えば、音戸の瀬戸を経由して、倉橋島~早瀬大橋~江田島~切串港へと至ります。

いまや珍しくもありませんが、これがあるのとないのではゴールへの安心感が雲泥の差。

この文化を生み出した「しまなみ海道」、しいては「広島県と愛媛県の行政」は本当に優秀だと思います。自転車文化への貢献がとてつもないですもんね。

もっと全国に広がれ~!!

本物の潜水艦内部を見学!てつのくじら館

さぁ、ここからはクライマックスと言っても過言ではない観光の目玉。

かきしま海道にはこのために来たと言っても過言ではありません。

まずは、街中にドーンっ!と鎮座する潜水艦。通称「てつのくじら館」です。

これ見ずに帰るなんて、控えめにいってアホよ。

そして、コチラの潜水艦なんですが、モニュメントではなく本物!

海上自衛隊呉資料館として、本物の潜水館の内部に入れます。

しかも入館は無料!

おぉ~、映画とかでよく見る感じのヤツ。

所狭しと広がるパイプの塊。

リアリティというか造形美というか、とにかく「すげぇ~」ってなります。

ほかにも食堂、就寝場所、娯楽室、艦長室、操舵室などが見学できます。

特に感じたのが、「艦長室でもこんなに狭いの?」っていうこと。

限られた空間では仕方がないのでしょうが、なかなか過酷な環境に思えました。

ロードバイクで来た時に困るのが、撮影場所。

近すぎると自転車と潜水艦を一緒に写せないし、遠すぎると迫力がなくなる。

1ヵ所良さげな場所があったのですが、歩道だったので断念。

戦艦大和の歴史が学べる大和ミュージアム

さて、2つめのクライマックスが大和ミュージアム。

入館料は大人500円ですが、めっちゃくちゃ見応えあります。ここを見学後、自宅で映画観まくった。「男たちの大和」「アルキメデスの対戦」「永遠のゼロ」「海賊と呼ばれた男」

そのぐらい大東亜戦争(太平洋戦争)について、知りたくなる場所でした。

ちなみに撮影を邪魔した無礼な犬は、私の超能力で上半身を消しておきました。

ハンドパワーです。

大型模型は他にもあるのですが、やはり圧巻なのが10分の1の戦艦大和。

「10分の1って小さくない?」って思ったのですが、縦に10倍、横に10倍、高さ10倍って考えると空間というか質量は1,000倍ぐらいになるんかいな?

そう思ったら、とてつもないデカさ。

数学得意な人がいたら、もっと迫力が伝わるような賢そうな文言おせーて。

ここでショックだったのは、戦時中、大和が全く活躍できてないこと。

4年間のうちで出撃はたったの4回。戦果は駆逐艦1隻と航空機6機のみ。最後は、特攻のための移動時に攻撃を受け轟沈しました。

このとき、戦艦は時代遅れ。空母による航空戦力で制空権を握ることこそがスタンダートになっていました。

軍艦を新造するときに、戦艦か空母のどちらにするか揉めたらしいですが、「海軍の象徴」「海軍の誇り」で戦艦にしたのが本当に悔やまれる。

呉市は軍港都市。

ミュージアムの裏側には、造船所や鉄鋼所なのどの工業地帯が広がっています。

館内に入らなくとも玄関も見応えアリ。

大和に4基搭載された三枚翼のプロペラ。これもでデカイ!実際の大きさは直系5m、重量が35トン、超大型推進器だったようです。

現在では見慣れた形ですが、海軍工廠の鋳造技術の集大成といえる物。

大和の主砲は46cm。それまで最大の戦艦主砲だった41cm砲を凌駕する、世界最大の主砲でした。

でも戦艦の主砲の命中率って10%ほどだったらしいので、思ったより当たらないイメージ。

なぜ、こんなビッグサイズを搭載したかというと、ワシントン海軍軍縮条約で日本戦艦の保有数が対米英比6割に抑えられたため、質的対抗を図るため大艦巨砲主義になったんですって。

色々な経緯、軍部の派閥争い、世界情勢、各国の思惑、その結果で認識されている歴史になったのかぁ~。

日が傾いてきたので、次に場所に向かいます。

ゴールとなる瀬戸の音戸公園までは、約7km。

夕方の市街地は渋滞するので、自転車での走行には気を付けて。

日本で唯一の場所!アレイからすこじま

クライマックス第三弾!ここに立ち寄ってこそ、呉でのサイクリングが完成します。

ここは「日本で唯一、停泊している潜水艦を見られる」場所!

横須賀など停泊した軍艦を見られる場所は他にもありますが、潜水艦はここのみ!

潜水艦の史料館が見学できて、潜水艦の本物が見られるなんて最高かよ。

そんな特殊な場所のカラクリは至ってシンプル。

海上自衛隊の潜水艦基地隊があるからです。

なので普通に勤務している隊員の方々がいらっしゃいます。

船の種類はわかりませんが、本物の迫力たるや。

んでね、「見る事ができるのは1隻ぐらいかなぁ~」と思ってたんですよ。

まず、アレね。

そしたら、ここにもっ!!

2隻もあるじゃん~。

あれっ!?アソコにも2隻!!

って具合で沢山停泊していました。

私からすると珍しい光景だったのですが、地元民からすると慣れた当たり前の後継なんでしょうね~。

周りは旧海軍工廠のレンガ建造物が並ぶレトロな雰囲気。

この近くには2階がテラス席になっているカフェがあったり、観光用の無料駐車場があったりします。

車載組は、アレイからすこじまの駐車場を利用しましょう。(利用時間は8:00~20:00)

名残惜しいですが、秋の日はつるべ落とし。

夕方の時間が短く、暗くなるのが早いので路を進めます。

かきしま海道のゴール|音戸の瀬戸駐車場

退社する人たちの車に紛れて、工業地帯を抜ける。

12時間もすればまた太陽には会えるわけですが、その間に「私の知らない場所を照らしてきた」かと思うといつも不思議に思います。

いつかは海外もサイクリングしてみたいもんです。

音戸大橋が近づくとルートが2つに分かれますが、直進推奨。そのほうが走りやすい。

途中に階段があるので、自転車を押してそれを登りました。

一筆書きでグルっと一周。

今朝、出発したルートに戻ってきました。

今回は、呉ポートピアから呉市街を経由して、音戸の瀬戸大橋まで走るルートでした。

フェリーを下りてから、のどかな雰囲気は一転。交通量の多い国道を走行することになります。

トラックが多く、横を通り過ぎて行く時は風圧で煽れますので、ちょっと気疲れしたなぁ~。

でも、観光地巡りとしては最高の場所でした。

かきしま海道の総評

さて、6回に渡ってサイクリングの様子を紹介しました。

かきしま海道、いかがだったでしょうか?

私自身、しまなみ海道が近くにあるので、そちらばかりを走っていましたが、しっかりと区別できるコースだと感じました。

それを裏付けるのが、軍港都市としの呉市の存在。戦艦や潜水艦について学べるのは非常に魅力的で、江田島まで足を伸ばせば「海上自衛隊の学校見学」までできちゃいます。

それに広島県は牡蠣生産量1位。

コース沿いに牡蠣を食べられるグルメがあるのも嬉しいポイント。

距離が67kmとそんなに長くないので「観光スポットやグルメを楽しみながらサイクリングが味わえる」とても楽しい海道でした。

  1. コースの分かりやすさ:ブルーラインがあるため良い
  2. 補給ポイント:コンビニやスーパーが多い
  3. 交通量:乗用車やトラックが多い
  4. 観光スポット:沢山ある
  5. グルメ:生産量一位の牡蠣

それでは、今回はここまで。
最後までブログを読んでくださり、ありがとうございました。

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