こんにちは、サラピエです。
今回で最後となる、かきしま海道サイクリングの6記事め。
広島県呉市~江田島まで走り、フェリーで本州に戻ってきました。観光の目玉となる呉市街地を巡ります。
なんといっても、日本でここでしか見られない風景があるので、絶対に寄りたい3ヵ所。
呉ポートピアパークから呉市街地へ移動
フェリーに揺られること12分。
対岸に本州を望みながら、しばし休憩をしました。と言っても、こういう時って自転車が気になって、席に移動することもなく車両甲板でロードバイクとともにいちゃうんですよね~。
海上で盗まれることはないでしょうが、これはもう一種の癖ですね。
職業病ならぬ趣味病。いっときでも愛車から離れたくない。
江田島と呉(北部)を行き来するフェリー乗り場。
小用港を利用すれば呉のど真ん中に到着できるのですが、そこまでの道のりがちょっと特殊。酷道を通るか、ショートカットするかの2択しかないんですが、次回はチャレンジしてみたい。
広島県呉市天応にある市民公園。略称は呉ポー。確かにフェリー乗り場で呉ポーって記載されてた!
もともとは第三セクターのようでしたが、現在ではイベント会場&憩いの場として使用されているみたいですね。
クリスマス時期には、イルミネーションを点灯するようなので見てみたいかも。
港を出てからは、国道31号線をひたすら南下してJR呉駅を目指します。距離は約9km。
右手に広島湾が見えていますが、交通量が多く危険な道なので、景色を楽しむ余裕はありません。
特に見るべき場所もないので、はやく駆け抜けましょう。
走る事20分、JR呉駅に到着。この場所が公式のスタート地点になります。
広島県が推奨する「かきしま海道」を走る場合、輪行組はここから始めるといいでしょう。
車載組は通過地点となるだけ。
私はブログ写真のために寄りましたが、サイクリングだけならスルーしてもOK。
駅からブルーラインの起点が始まっています。これに従えば、音戸の瀬戸を経由して、倉橋島~早瀬大橋~江田島~切串港へと至ります。
いまや珍しくもありませんが、これがあるのとないのではゴールへの安心感が雲泥の差。
この文化を生み出した「しまなみ海道」、しいては「広島県と愛媛県の行政」は本当に優秀だと思います。自転車文化への貢献がとてつもないですもんね。
もっと全国に広がれ~!!
本物の潜水艦内部を見学!てつのくじら館
さぁ、ここからはクライマックスと言っても過言ではない観光の目玉。
かきしま海道にはこのために来たと言っても過言ではありません。
まずは、街中にドーンっ!と鎮座する潜水艦。通称「てつのくじら館」です。
これ見ずに帰るなんて、控えめにいってアホよ。
そして、コチラの潜水艦なんですが、モニュメントではなく本物!
海上自衛隊呉資料館として、本物の潜水館の内部に入れます。
しかも入館は無料!
おぉ~、映画とかでよく見る感じのヤツ。
所狭しと広がるパイプの塊。
リアリティというか造形美というか、とにかく「すげぇ~」ってなります。
ほかにも食堂、就寝場所、娯楽室、艦長室、操舵室などが見学できます。
特に感じたのが、「艦長室でもこんなに狭いの?」っていうこと。
限られた空間では仕方がないのでしょうが、なかなか過酷な環境に思えました。
ロードバイクで来た時に困るのが、撮影場所。
近すぎると自転車と潜水艦を一緒に写せないし、遠すぎると迫力がなくなる。
1ヵ所良さげな場所があったのですが、歩道だったので断念。
戦艦大和の歴史が学べる大和ミュージアム
さて、2つめのクライマックスが大和ミュージアム。
入館料は大人500円ですが、めっちゃくちゃ見応えあります。ここを見学後、自宅で映画観まくった。「男たちの大和」「アルキメデスの対戦」「永遠のゼロ」「海賊と呼ばれた男」
そのぐらい大東亜戦争(太平洋戦争)について、知りたくなる場所でした。
ちなみに撮影を邪魔した無礼な犬は、私の超能力で上半身を消しておきました。
ハンドパワーです。
大型模型は他にもあるのですが、やはり圧巻なのが10分の1の戦艦大和。
「10分の1って小さくない?」って思ったのですが、縦に10倍、横に10倍、高さ10倍って考えると空間というか質量は1,000倍ぐらいになるんかいな?
そう思ったら、とてつもないデカさ。
数学得意な人がいたら、もっと迫力が伝わるような賢そうな文言おせーて。
ここでショックだったのは、戦時中、大和が全く活躍できてないこと。
4年間のうちで出撃はたったの4回。戦果は駆逐艦1隻と航空機6機のみ。最後は、特攻のための移動時に攻撃を受け轟沈しました。
このとき、戦艦は時代遅れ。空母による航空戦力で制空権を握ることこそがスタンダートになっていました。
軍艦を新造するときに、戦艦か空母のどちらにするか揉めたらしいですが、「海軍の象徴」「海軍の誇り」で戦艦にしたのが本当に悔やまれる。
呉市は軍港都市。
ミュージアムの裏側には、造船所や鉄鋼所なのどの工業地帯が広がっています。
館内に入らなくとも玄関も見応えアリ。
大和に4基搭載された三枚翼のプロペラ。これもでデカイ!実際の大きさは直系5m、重量が35トン、超大型推進器だったようです。
現在では見慣れた形ですが、海軍工廠の鋳造技術の集大成といえる物。
大和の主砲は46cm。それまで最大の戦艦主砲だった41cm砲を凌駕する、世界最大の主砲でした。
でも戦艦の主砲の命中率って10%ほどだったらしいので、思ったより当たらないイメージ。
なぜ、こんなビッグサイズを搭載したかというと、ワシントン海軍軍縮条約で日本戦艦の保有数が対米英比6割に抑えられたため、質的対抗を図るため大艦巨砲主義になったんですって。
色々な経緯、軍部の派閥争い、世界情勢、各国の思惑、その結果で認識されている歴史になったのかぁ~。
日が傾いてきたので、次に場所に向かいます。
ゴールとなる瀬戸の音戸公園までは、約7km。
夕方の市街地は渋滞するので、自転車での走行には気を付けて。
日本で唯一の場所!アレイからすこじま
クライマックス第三弾!ここに立ち寄ってこそ、呉でのサイクリングが完成します。
ここは「日本で唯一、停泊している潜水艦を見られる」場所!
横須賀など停泊した軍艦を見られる場所は他にもありますが、潜水艦はここのみ!
潜水艦の史料館が見学できて、潜水艦の本物が見られるなんて最高かよ。
そんな特殊な場所のカラクリは至ってシンプル。
海上自衛隊の潜水艦基地隊があるからです。
なので普通に勤務している隊員の方々がいらっしゃいます。
船の種類はわかりませんが、本物の迫力たるや。
んでね、「見る事ができるのは1隻ぐらいかなぁ~」と思ってたんですよ。
まず、アレね。
そしたら、ここにもっ!!
2隻もあるじゃん~。
あれっ!?アソコにも2隻!!
って具合で沢山停泊していました。
私からすると珍しい光景だったのですが、地元民からすると慣れた当たり前の後継なんでしょうね~。
周りは旧海軍工廠のレンガ建造物が並ぶレトロな雰囲気。
この近くには2階がテラス席になっているカフェがあったり、観光用の無料駐車場があったりします。
車載組は、アレイからすこじまの駐車場を利用しましょう。(利用時間は8:00~20:00)
名残惜しいですが、秋の日はつるべ落とし。
夕方の時間が短く、暗くなるのが早いので路を進めます。
かきしま海道のゴール|音戸の瀬戸駐車場
退社する人たちの車に紛れて、工業地帯を抜ける。
12時間もすればまた太陽には会えるわけですが、その間に「私の知らない場所を照らしてきた」かと思うといつも不思議に思います。
いつかは海外もサイクリングしてみたいもんです。
音戸大橋が近づくとルートが2つに分かれますが、直進推奨。そのほうが走りやすい。
途中に階段があるので、自転車を押してそれを登りました。
一筆書きでグルっと一周。
今朝、出発したルートに戻ってきました。
今回は、呉ポートピアから呉市街を経由して、音戸の瀬戸大橋まで走るルートでした。
フェリーを下りてから、のどかな雰囲気は一転。交通量の多い国道を走行することになります。
トラックが多く、横を通り過ぎて行く時は風圧で煽れますので、ちょっと気疲れしたなぁ~。
でも、観光地巡りとしては最高の場所でした。
かきしま海道の総評
さて、6回に渡ってサイクリングの様子を紹介しました。
かきしま海道、いかがだったでしょうか?
私自身、しまなみ海道が近くにあるので、そちらばかりを走っていましたが、しっかりと区別できるコースだと感じました。
それを裏付けるのが、軍港都市としの呉市の存在。戦艦や潜水艦について学べるのは非常に魅力的で、江田島まで足を伸ばせば「海上自衛隊の学校見学」までできちゃいます。
それに広島県は牡蠣生産量1位。
コース沿いに牡蠣を食べられるグルメがあるのも嬉しいポイント。
距離が67kmとそんなに長くないので「観光スポットやグルメを楽しみながらサイクリングが味わえる」とても楽しい海道でした。
- コースの分かりやすさ:ブルーラインがあるため良い
- 補給ポイント:コンビニやスーパーが多い
- 交通量:乗用車やトラックが多い
- 観光スポット:沢山ある
- グルメ:生産量一位の牡蠣
それでは、今回はここまで。
最後までブログを読んでくださり、ありがとうございました。
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