時系列がちょっと逆転してしまうのですが、遠征4日目の夕方の出来事を紹介します。
富山湾岸サイクリングコースを走ったあと、車移動で石川県までやってきました。
その目的は千里浜なぎさドライブウェイで夕日を見ること。
目的達成後に、タイヤがスタックするトラブルがあったのでその脱出方法を記載します。
初めて行く人は参考にしてください。
方法だけを知りたい方は、メニューの”まとめ”をクリックして飛んでください。
千里浜なぎさドライブウェイとは?
波打ち際の砂浜を普通の車で走れるって言われたら信じます?
にわかには信じがたいことですが、世界には3か所、そんな場所が存在します。その内の1つが千里浜なぎさドライブウェイ。
石川県の羽咋市にある千里浜海岸は全長約8km。1968年5月に国定公園の指定を受け、石川県屈指の景勝地として知られています。
世界にたった3か所しかない場所なんて言われた日にゃ~、行くっきゃない!
もちろん自転車でも走れますよ。
道の駅高松
海王丸パークからやってきたのは、道の駅”高松”。
瀬戸内海の方ならば、香川を連想すると思いますが、ここは石川県。
石川県の高松なんです。
フォルダ整理しているときに、間違えて香川の写真が紛れ込んでいると思っちゃいました。
もはや習慣というか癖になっている案内板や全体図の撮影。
あとでゆっくり見返すと思わぬ発見もあるのでオススメですよ。
奥に見えるは、日本海。
多島海に慣れている身としては、同じ海でも地平線が見える風景は凄く新鮮。
地球の丸みを感じるために必ず左右を凝視してしまいます。
微妙に丸くなってます・・・よね・・・?
金沢から無料の自動車専用道路”のと里山海道”に乗り、今浜ICで降りてすぐの海岸が千里浜なぎさドライブウェイ。
南の起点になるので、そこから北へ向かって波打ち際を車で走るのじゃ~。
一般道から左折して、海岸に入ったら、いきなり絶景が広がっている~。
この風景が8km続いています。
対向車もいるので、よそ見運転しないよう気をつけてください。
人の居ない場所に停めて、ここからは写真撮影タイム。
余計な雲がないから飛行機雲がよく見える。
今日来て良かったぁ~。明日の予報は曇りなんよ。
誰もいない・・・
最高・・・
海水浴シーズンには、それはそれは大変なことになります。
車と人で全てが埋まります。
今は、車が変わってサイクルキャリアを使用できなくなりました。
リアにキャリアを取り付けるスタイル、懐かしい。
車の中に車載するのは面倒なので、またリアを使えるように思案中。
おっ、撮影会に夢中になっていると、太陽が沈み始めました。
日の出と日没の薄明の時間帯をマジックアワーと言うのですが、一番好きな瞬間。
ブルーからオレンジに変わるグラデーションを見ていると心が癒されます。
半分沈んじゃった。
あぁ~さようなら~。
地平線に沈み始めてからが、物凄く早く感じます。1分1分で形が変わっていくんですよねぇ。
昼間に太陽のスピードを感じたことはないのに。
私の知らない世界を太陽は照らしてきて、
12時間もすれば、また日本に戻ってくると思うと胸熱。
タイヤが砂浜にとられるトラブル発生。
さて、目的達成できてホクホク。
トイレに行くために終点近くの休憩スペースにやって来ました。
分かる人が見れば分かる画像。この時の私は理解していませんでした。
千里浜なぎさドライブウェイが車で走れる理由は、キメの細かい砂浜に海水が染み込んで踏み固められてるからなんですって。
つまり、いくら砂浜を車で走れるからといって、乾いた場所にいくとアウトです!
そう思って見たら、怖い画像でしょ~。
タイヤ4つともサラサラの砂のとこに駐車しちゃった。
まだ、ここでローギアに入れてゆっくり発進すれば、問題なかったかもしれません。
しかし、舗装路のようにアクセルを踏んだら・・・
こうなっちまったよっ!
このとき1人で余計なことを試したため、深みにハマる結果に。
タイヤの周りに水をまいても、バスタオルは敷いても無意味でした。
雪に慣れている方は、スタックリカバリーの道具をもっているのでしょうが、あいにくとそんな便利な物は持ち合わせておりません。
下記の順番で連絡。
保険屋に連絡
ロードサービス対象外のため対応不可。
まぁまぁ高めのプランに入ってますが、無意味。ガッデム!
警察に連絡
ダメ元で連絡してみると、受け付けで「警察官を派遣しますね」と対応され期待。
30分ほどしてパトカーが到着。運転席から1人の警察官がおりてきました。
氏名と連絡した旨を伝えて状況説明。「県外から来られた方がよく連絡してくるんですよ~」との事。
オッチョコチョイは私だけではなかったか。
警察官に押してもらいながら、アクセルをゆっくり踏み込みますが、深くタイヤがハマっているため、ビクともせず。いらない事をしなければ、ここで脱出できていたかも。
諦めて、JAFに連絡いれました。
JAFが来る旨を伝え、帰ってくださるよう伝えたのですが、通報内容が解決するまで帰れないらしいのです。
なんてこった・・・。つまらない内容で通報して申し訳ない。
JAFに連絡
JAFが来てくれるまで2時間。
会員ではなかったため、13,130円発生。
会員になっても、トラブル遭遇の確率を考えたら、この料金は致し方ないところ。
いい勉強代になったと諦める。
救世主、現る
さてJAFが来るまでの2時間どうしようか?
20分ほど雑談をして金沢や福井の観光情報を色々と教えて貰いました。そして、どうしても申し訳なかたので、再度お引き取りいただくよう願ったのですが、「規則なんでご理解ください」と言われてしまいました。
それぞれの車に戻ろうとした時に、「少し巡回して来ます」と警察官がパトカーに乗って暗闇の中に消えていきました。
更に30分経過。携帯で時間潰しをしていたら、コンコンと運転席をノックする音がします。
思ったより早くJAFが来たなと思ったら、警察官でした。
1人で出かけて、戻ってきた時には5人。ルイーダの酒場にでも行ってきたん?
状況を聞くと、スタックで立ち往生していた2人組を、ハイエースに乗っている老夫婦がロープ牽引している場面に遭遇したらしい。それで援助に来てもらったとの事。
みなさん、すいません!ありがとうございます!
というわけで、真っ暗な海岸のなか、2つの車のライトに照らされ、作業開始。
私がアクセルをふかしつつ、4名に車を押してもらうこと5分。やっと脱出できたました~。
ハイエースで牽引してもらいましたが、先方のタイヤが空転する場面もありヒヤヒヤ。緊張感のある時間だったなぁ。
みなさんに何度も感謝の言葉を述べ「困った時はお互い様ですから」と返答されたときには、この6名ならばゾンビ映画のショッピングモールでも生き残れると確信。
お別れ後には、JAFにキャンセルの連絡をいれ、事無きを得ました。
スタックの対処方法まとめ
予防策
千里浜なぎさドライブウェイを走る上で、気を付けて欲しい点はたった1つ
濡れた砂浜の上だけを走る!決してサラサラの場所に駐車しない。
”君子危うきに近寄らず”ということわざがあるように、危険な場所に近づかないのが1番の予防策になります。
解決策
しかし、どんなに注意していてもミスは起こるもの。
万が一、サラサラな砂浜に駐車してしまった場合は、下記を試してください。
- ゆっくりアクセルのペダルを踏む。空転したらそれ以上無理をしない。
- 近くの人に協力を仰ぐ。車を押してもらうor牽引してもらう
- それでも駄目なら諦めてJAFへ連絡。
地元民や雪に慣れている人でないと、舗装路のつもりで車を発進させてしまいます。
濡れている場所ではそれでも問題ないのですが、サラサラの砂浜の上ではとにかくゆっくり発進させてください。
ここで焦るから余計にタイヤが深みにハマっていきます、私のように。
あとは、自分たちだけでなんとかしようとせずに、周りの人に協力を申し出てください。恥も外聞も捨てたほうが、早く解決出来ます。礼節を守ってお願いすれば、断れることは少ないでしょう。
後日ネットで調べらたら、この方法で脱出した方が沢山いました。
”遠くの親戚より近くの他人”よ、ほんまに。
JAFは最終手段です。時間とお金は手痛いですが、必ずプロが脱出させてくれます。間違っても私のように警察へ連絡しないでください。迷惑をかけるだけです。
今、思えば、ちゃんと名前と部署を聞いて、お礼の手紙を出せばよかったと後悔。
最後に
日本で砂浜を走れる場所は、千里浜なぎさドライブウェイだけです。それゆえにタイヤを砂浜にとられてしまった場合、慣れない出来事で焦ると思います。
しかし、基本的な対処方法は、雪上での対応と同じ。慌てず対応すれば難なく脱出可能です。
これから行くという人は、参考にしてみてください。
それでは、今回はここまで。
最後までブログを読んでくださり、ありがとうございました。
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