【サラピエの北海道旅行⑦】氷河が作り出した宗谷丘陵|貝殻が敷き詰められた白い道

北海道

こんにちは、サラピエです。

ロードバイクで北海道の観光地を巡る記事、第7弾。今回は稚内市街地から32km東に進んだ宗谷岬周辺の観光地をサイクリング。

宗谷岬と言えば、日本最北端の地として有名ですが、周辺には素晴らしい観光スポットがあるんです。それが「宗谷丘陵」と「白い道」の2つ。

以前、訪問した際に「絶対に自転車で走りたい!」と思いはや幾星霜、やっと念願の夢が叶いましたよ~。

本記事では、宗谷丘陵の魅力を写真とともにお伝えします。

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北海道立宗谷ふれあい公園:高規格で激安の人気キャンプ場

前日にテント泊した北海道立宗谷ふれあい公園。稚内市の中心地から南東へ約10キロメートル離れた大沼の北岸地区に広がる美しい自然公園です。

日本最北端となる公園で、敷地は南北に約750メートル、東西に約1100メートルあり、総面積は65.3ヘクタールに及びます。この広大なエリア、実はキャンプ愛好家に大人気の場所。すぐに予約が埋まって満サイトになるぐらいなんですよ~。

キャンプ天国と言われる北海道で人気の秘密は・・・設備が充実しているのにめっちゃ安いから!

炊事場、シャワー、トイレ、コインランドリー(洗剤は無料)、ゴミ捨て場などが併設されているのに、入場料は500円のみ。フリーテントサイトの使用料は、徒歩・自転車・オートバイは無料。自家用車でもたったのプラス500円と言う破格の価格設定。

これにはキャンプ初心者のサラピエもニッコリ。普段は何もない河川敷でエクストリームキャンプに近いことをやっているので、「ここで普通に生活できる~」と思っちゃうほど。

市場で買った大ぶりのホッケを焼いて、のんびりまったり朝食。正直、もう一泊したいでござる。

ロードバイクで例えるなら、「初めてのロングライドでしまなみ海道を走ってしまう」感覚に近い。

ここを基準にしてしまったら、他で不満を感じやすくなってしまうというデメリットがありますな~。

宗谷岬を目指して国道238号線を走る

宗谷丘陵や白い道を目指すには、国道238号をとにかく東に進みましょう。宗谷岬、宗谷丘陵、白い道は同じエリアにあるので観光時間には余裕をもって。

ちなみにこの国道、宗谷岬を通過して網走市まで続いており、その距離なんと300km以上!日本の路線番号が3桁の道路の中で、もっとも長い道なんですって。

宗谷岬の5kmほど手前にある「白い道」を案内する標識。

オートバイや自転車なら右折して、ゴール地点から逆走も出来そう。車だと宗谷丘陵を経由して白い道を目指すことになります。

白い道を車で逆走する人は・・・・結構いたね・・・。

宗谷丘陵:氷河が作り出した神秘的で美しい地形

宗谷丘陵は、氷河期に形成された周氷河地形の一部で、高さ20mから200mに広がる「モコモコ」としたなだらかな丘陵性の地形が特徴。まさに自然の造り出したアートのような景観です。

氷河期の地盤の凍結と融解の繰り返しによって形成されたこの周氷河地形は、北海道遺産にも指定済み。斜面の上の土がえぐり取られ下の谷に積み重なり、尾根と斜面がなだらかになり、小さい谷が幾重にも重なっていました。

ん~、なんて言うかなぁ~、ラピュタの世界というかナウシカの世界というか・・・とにかくジブリっぽい!

いや、ジブリがこういう自然を世界観に取り入れてるんでしょうが、とにかく人に伝えるにはジブリっぽいが一番わかりやすい。

丘陵には牧場があり、黒毛の牛が放牧されていました。美味しそうに草を食べてますね~。

霧が多い地方の草にはミネラル分が付着し、それを牛が食べる。なので牛乳が美味しいとかなんとか。

ちなみに、この大草原。最初から自然に自生しているものと思ってましたが、明治期の山火事によって樹木が消失したのが原因だそうです。現在でも樹木にさえぎられることはなく、周氷河地形を目視できる貴重な場所となっています。

宗谷丘陵だけでしか見られない独特の美しさがココにある。

ロードバイクでサイクリングするにも最高の場所!

稚内から往復で72kmだし、宗谷岬~宗谷丘陵~白い道をぐるっと1周できるのが最高!全て巡ってもおそらく100km以内にはおさまるので、ロングライドにうってつけ。近くに稚内空港もあるので、飛行機輪行して最北端だけを楽しむということもできます。

宗谷1周、最高!
ソウイチ、最高!

でも、あいにくの天気なんですよね~。これが晴天だったらもっと最高だった・・・。

私が北海道を旅行中は、ちょうど秋雨前線が活発で連日の雨予報。自宅の岐路につくまでに晴れることはほとんどありませんでした。

サムネイルにも使用したこの写真。ブログ用に現像する際に、あまりに悔しいので、現像ソフトで青空を合成しちゃった♡

明暗の違和感がないことはないけど、これはこれでなんかアリ!

旅はなにかしら名残があったほうがいいと言いますしね~。次回は本物の青空を見るために、北海道リベンジ旅だぁ!

丘陵の向こうまで続いている道をとにかく進む。360度、絶景すぎて先に進むのがもったいない。

山口県のカルスト、四国のカルスト、阿蘇山などに並ぶ絶景Sクラスのサイクリングスポット。

眼前に広がる広大な草原はまるでRPGのようだ・・・。

丘の斜面に広がる日本最大級のウインドファーム。真っ白な風車57基が風に揺れる様子はまさに圧巻。

でも、天気がなぁ~。合成するのはちょっと虚しいのでやめたよ。

丘陵の途中には小さいながらも、白い道への案内板が存在します。

途中からは、車がギリギリ対向できるぐらいの細さに変わるので、スピードの出し過ぎには注意。

白い道:ホタテの貝殻でできた写真映えする風景

いつ頃からか「SNS映えする写真」で見かけるようになった「白い道」。

緑の草むらの中、まっすぐに伸びる一本の白い道は、紺碧の海とのコントラストが美しいことで知られ、観光客や写真愛好家の間で人気を集めている観光スポット。

この約3kmに及ぶ散策路は、稚内の名産であるホタテの貝殻を敷き詰めています。

足元に広がる貝殻は、太陽の光を受けてキラキラと輝き、まるで自然のジュエリーのようだとか、晴天時にはね・・・。

私が訪れた時はあいにくの天気で(以下略

天気の良い日には、白い道から利尻山や遠くに広がるサハリンの島影など、北海道ならではの壮大な景色を一望できます。

左右に目を振れば、先ほどの白い大風車が立ち並び、風に揺れながら独特の美しさを放っています。白い道と大風車が織りなす風景は、まさに絶景と呼ぶにふさわしいですな~。

ここを下っていけば、国道238号の案内標識の場所に合流可能。

宗谷岬:観光客で混雑する日本最北端の地

国道238号に戻り、再度、宗谷丘陵をロードバイクでサイクリング。白い道へは行かず、丘陵経由で宗谷岬を目指しましょう。

草原にはエゾジカもいまっせ。望遠レンズで50mぐらいは距離があるのにこちらの気配に気づくヤツら。野生の感、恐るべし。

牛なんか5mぐらいに近づいても、気にもせず草をハムハムしてたもんね。

宗谷丘陵を抜けると宗谷岬公園があります。小高い丘を登った場所にあるので、穴場の中の穴場。

ほとんど人が居ませんでした。

公園から岬のモニュメントを撮影。ちょうど昼時ということもあり、観光客、観光バス、バイカーと非常に賑わっておりました。

どうする?近くまで行く?

正直、私はあんまり気乗りしないなぁ~。だってあそこで撮影するのに行列が出来ていたんだもん。このあと、中国人が乗った観光バスが3台同時に到着して、えらいことになりましたわ。

でも、せっかくなので近くまでやってきました。

さきほどの丘陵での「世界にいるのは私だけ感」から一気に引き戻される光景。こんなに広い北海道で、なんでわざわざ人がいる場所にこないといけないのか?

それはここが「日本の最北端だから」だとも言えるね~。

各種証明書をもらおうと思ってたけど、人が多すぎて早々に立ち去るサラピエでした。最北端に来た証明は、私の心の中にあればそれでいいのだぁ・・・。

愛車と一緒に撮影したい場合は、早朝か夕方がオススメ。というか天気が良ければ、日の出とともにキャンプ地を出発して、朝一で愛車との記念撮影をするつもりでした。ここもリベンジやね。

宗谷岬周辺をサイクリングしてみて

宗谷岬は正直、何度も訪問しなくてもいい場所かなと思います。「自分は最北端に行った事がある」と記録をするためだけの場所かと。

そんな場所よりかは、近くにある宗谷丘陵が絶対的にオススメ。

季節ごとに異なる表情を見せる宗谷丘陵。春と夏は緑の牧草地、秋は黄金色の草原、そして冬の雪景色と、四季折々の美しい風景を楽しむことができます。自転車で走る季節は限られていますが、北海道を旅行する中で忘れられない風景を提供してくれるでしょう。

宗谷丘陵を訪れた際には、白い道もお忘れなく。

走った後は、愛車がめちゃくちゃ汚れますが、そんなことは些細なこと。気にせず青と白の世界のコントラストを楽しんでください。

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