【サラピエの北海道旅行⑥】日本最北端の稚内を観光|ノシャップ岬と北防波堤ドーム

北海道

遥かな北の大地、私は小樽の街を後にして、稚内駅を目指して走り続けました。多くのサイクリストやバイカーが目的地とする最果ての場所、それが稚内。

目的地に至るまでの大自然は、まさに「心を打つ美しさ」と表現できるほど。広がる大地、雄大な山々、澄んだ空気、これらの景色はまさに自然の奇跡といっても過言ではありません。

そんな絶景が当たり前に存在するの旅行中でも「日本の一番北側にいる」という特別感は、心躍らせるには十分な事実でした。ただ、通過するだけではもったいないんです。

といわけで、今回は稚内市をサイクリングするぞー!

スポンサーリンク

北海道のノシャップ岬:穏やかな海と美しい景色が広がる場所

北海道稚内市の海岸線に広がる野寒布岬(のしゃっぷみさき)。

通称「ノシャップ岬」は、日本海と宗谷湾を分ける美しい岬です。この岬には稚内灯台があり、晴れた日には遠くに利尻島(利尻富士)や礼文島が見えることで知られています。岬の敷地内には「ノシャップ岬の碑」や「イルカのモニュメント」があり、年間約15万人前後がこの地を訪れるとか。

ちなみにですが、わたくし、ゴリパラ見聞録が大好きで毎週欠かさず見ているのですが、ゴリけんさんが「ノシャップ岬」と最東端の「ノサップ岬」を間違えてみんなに責められていた場所でもあります。

でも、正直、紛らわしすぎるから「間違えてもしょうがないよね~」とも思っちゃうんです。

なので間違いないために「ノシャップ」の地名は由来をお勉強。

元々はアイヌ語で「ノッサㇺ(not-sam)」と呼ばれていました。これは「顎のそばにある岬」という意味で、岬の特徴的な形状を表しています。後に、この言葉が変化し、「ノシャップ」という名前になったと考えられています。

ノシャップ岬周辺には、稚内灯台や公園に隣接した観光施設が集まっているので、ちょっと散策。

凄く寄りたいのですが、早朝過ぎて、まだオープンしてない・・・。混雑した観光地が嫌で朝早くに訪問することが多いのですが、これはその弊害ですな。

稚内市立ノシャップ寒流水族館では、地元の海の生物たちを展示。また、お目目が可愛いらしいアザラシのショーもやってます。

水槽ではソイ、カレイ、ホッケ、オオカミウオなどの魚群が観察できるのですが、食卓にならぶ魚もチラホラ。そんなん見たら、お魚定食の気分になっちゃうな~。

  • 夏期間の営業時間は9:00~17:00(※入館は16:40まで)。
  • 入館料は大人500円、小人100円。
  • お得な年間パスポートが1,000円で販売。

道の駅が併設されている稚内駅:日本最北端の路線

市街地の中心地にある稚内駅は、日本最北端の駅として知られています。

その名前はアイヌ語の『ヤム・ワッカ・ナイ (冷たい水の出る沢)』に由来し、今では立派な観光地。施設内には道の駅やレンタサイクル、お土産ショップやカフェが併設されているので、鉄道ファン以外も訪問する価値はあり。セイコーマートも構内にありました。

この地から九州の鹿児島まで、約3,100kmにも及ぶ路線だと思うとなんだか感慨深いというかなんというか。

人類の文明の発達具合の凄さに感動しちゃいますね~。途方もない距離のレールを敷くこととか、海に穴掘って青函トンネル作っちゃうこととか、凄すぎて語彙がアレになっちゃう。人類まじヤバイ。

だって、ここから輪行で帰ろうと思ったら、実現可能なわけでしょ~。ほんとヤバイ。

駅のホームに足を踏み入れると、「最果ての駅」感は全くなく、めちゃ近代的。

駅の窓口では、日本最北端の駅来駅証明書を手に入れることができます。この証明書は、普通入場券2枚セットとして販売されており、お値段は340円。

証明書は入場券としても機能し、駅ホーム内に入ることができるので、記念にいかがでしょうか?

稚内港北防波堤ドーム:北海道遺産に認定された90年前の建造物

稚内駅から100mほど北に行けば、北海道遺産に認定された稚内港北防波堤ドームというものがあります。歩いても行ける距離なので、稚内観光の際には絶対に立ち寄りましょう。

樺太航路の発着場として使われ、波の飛沫から道路や鉄道を守るために昭和6年から11年にかけて建設されました。 海水って人工物を痛めるんよね~。

稚内港北防波堤ドームは、若き技師土谷実氏によって設計された北海道の象徴的な建造物です。

この防波堤は、古代ローマの建築物を彷彿とさせる太い円柱と優雅な曲線を持つ回廊が特徴で、その美しさから今では観光スポットとしても有名。

しかし、建築から半世紀以上が経った昭和53年、老朽化が進んでいたため、3年間にわたり全面的な改修工事が行われました。その結果、高さ13.6m、柱の内側から壁までが8m、総延長427m、柱の総数70本という壮大なスケールを持つ、半アーチ式の構造形式が完成しました。

この美しい防波堤は、平成13年に北海道遺産に指定され、その独特の景観は多くの人々に愛されています。

それにしても、当時26歳の若い技師が手がけた建築物が、いまもなお観光客を魅了し続けているとおもうとこれまた感慨深いなぁ~。

稚内副港市場&ヤムワッカナイ温泉「港のゆ」

「ヤムワッカナイ温泉 港のゆ」は、国道40号線沿いに位置するスーパー銭湯で、稚内副港市場の2階にある施設です。2020年に一度閉店しましたが、稚内市が9500万円をかけて改修し、2022年10月28日に再開されました。

港を一望できる展望大露天風呂があり、泉質は「塩化物・炭酸水素塩泉」。ツルっとした浴感が特徴的で、お肌をしっとりさせ、浴後も湯冷めしにくく、体はポカポカ。入浴料は大人1名680円。

ちなみに日本で2番目に期待にある温泉施設になります。

朝風呂ついでに、私がここにやって来たもう1つの目的はコレ!

ガンダムのマンホール!自慢のロードバイクと完全に配色が一致しているんだから、来ないわけには行かないよねぇ。ガンダムを代表するトリコロールカラーの白に青に赤、それに加えワンポイントの黄色。

えっ?私の自転車に黄色がないって?

ちゃんと見てくださいよ~。タイヤのGP4000SIIの「S」が黄色なんですぅ~。はいっ!だれが何と言おうと完全一致!

しかし、いまだにこんな古いタイヤ使っている人間なんて私だけでしょう。みなさん、お得だからってタイヤの買い溜めはやめましょう。劣化するなか、使い切るのが大変。

施設内を観光しているときに『マンホールカード配布中』のノボリをたまたま見つけ、スマホでググったのがキッカケ。

どうやら北海道内に限り、枚数限定で配布している内の1種類だとか。

ほかにもジオン軍のモビルスーツとかがありましたよ~。世代ではないし、視聴はしたことありませんでしたが、小さい頃にプラモデルを買ってもらって、作った思い出がよみがえります。

マンホールカードは稚内市樺太記念館で配布。

しっかりとした佇まいに怯んでしまいましたが、入場は無料。受付の方に言えば頂けます。

ここでは稚内の歴史や文化が学べ、ノーマークだっただけに良い意味で裏切られました。普通にためになるので、ぜひ立ち寄って欲しい。

お風呂以外にも新鮮な海の幸を味わえるお食事処や鮮魚店、お土産屋、惣菜屋などがあり、観光客にとっても魅力的な場所。

見てください。この立派なホッケ。

本州で売られている海外のホッケと違って北海道産の物は大ぶりで肉厚。今夜は稚内でキャンプをする予定なので、食材をゲット。

日本最北の地:稚内をサイクリングしてみて

留萌から北上すること180km。風光明媚な自然景観が延々と続くなか、到達した日本最北端の地。

開拓時代の歴史的背景が色濃く残る街でありながら、観光客向けに整備されていて「非常に過ごしやすい」というのが第一印象。観光スポットが集中しているので、自転車で巡るのに最高の場所だと思います。

  • 美しい夕陽が沈む壮大な風景を楽しむことができるノシャップ岬
  • 人類の叡智を証明するが如く九州まで続く日本最北端の路線
  • 実用性と様式美を兼ね備えた稚内港北防波堤ドーム

特にこの3つは、マストの訪問場所。車だろうが、オートバイだろうが、自転車だろうが、徒歩だろうが絶対に立ち寄りましょう。すべてが稚内の特別感と魅力を象徴しています。

また、宗谷岬を目指す場合、往復で72km。

稚内を拠点にするが絶対にオススメ。なにしろ宗谷岬からオホーツク海側へ下った場合、何もない区間が多く、ツーリング仕様・キャンプ仕様でないと辛い思いをする・・・というより多分、危険。

その辺については、次回以降ご紹介しようと思います。それでは今回はここまで。

↓応援クリックいただけると嬉しいです↓

ブログランキング・にほんブログ村へ


北海道
スポンサーリンク
サラピエのSNSをフォローする
サラピエの自転車さんぽ

コメント

タイトルとURLをコピーしました