こんにちは、サラピエです。
突然ですが、映画の大作って3部作になる物が多いですよぇ~。マトリックス、ロードオブザリング、インファナル・アフェア、ヱヴァンゲリヲン、アウトレイジ。
映画ではありませんが、サラピエのモンベル記事もそう!
・・・・・・・
すいません、本日もモンベル製品の記事になります。
3回に渡ってのアンダーウェア(インナー)紹介になりますが、今回で完結編。
- 自転車用のジオラオイン
- 通常のジオライン(日常&登山など)
- スーパーメリノウール
前回、前々回と、ジオラインという化学繊維の紹介をしましたが、今回はウールのアンダーウェアのお話。
レース、街乗り、通勤通学、ポタリング、ツーリング、自転車旅、ロングライドなど、それぞれのライドスタイルは違うと思います。
前々回から今回までの記事を参考に、秋冬用アンダーウェア選びをすると、失敗が少ないと思うので参考にしてみて欲しいです。
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冬の定番素材 ウール
スーパーメリノウールって知ってます?
名前からして、とんでもないウールっぽい感じがしますが、こちらもモンベル独自の素材。
ジオラインの性能に感動し「化繊でこんだけ凄いなら、ウールなら?」っていうのが、私の購入動機ですね。必要ないのに欲しくなっちゃった・・・(*’ω’*)
SPD買った後に、SPD-SLが気になるのと同じ現象よ~。
ウールより高品質なメリノウール
オーストラリアやニュージーランドで飼育されているメリノ種という羊の毛のことをメリノウールと呼びます。
ウール素材は、軽量で吸湿発熱性があり高い保温性があるとされていますが、その特性に加え「繊維が細かい、しなやか、肌触りが良い」のがメリノウール。
羊毛の中で最高級な物ですが、普段着はもちろん、アウトドアでも昔から定番素材として、人気の一品です。
モンベルをはじめとして多くのアウトドアブランドが、メリノウール製品を販売しており、特に秋冬シーズンには欠かせません。
モンベルの厳選された高品質メリノウール
ウールの中のウールがメリノウールということはご理解いただけました?
しかしですねぇ・・・、モンベルのメリノウールはもう1段階の変身を残しているんですよ~。
その名もスーパーメリノウール!
産出量の少ない繊度18.5ミクロンのマルチクリンプウールと呼ばれる羊毛を使用。
繊維の縮れが多いため、ストレッチ性に優れ、生地に編んだ際にはデッドエア(断熱層として動かない空気)を多く含んでくれるので、抜群の暖かさ発揮します。
また、繊維長が通常のメリノウールに比べ15%長いので、チクチク感が更に少なく、肌触りの良さは文句無しです。
つまり、ウールの中のウールであるメリノウール。メリノウールの中のメリノウールであるスーパーメリノウール。
めちゃくちゃ厳選された素材ってわけですね。
モンベル スーパーメリノウールの特徴
「高い発熱量」「冷えにくさ」を両立した山岳アンダーウェア
ウールの繊維表面にあるスケール(うろこ状組織)の表面は、水を弾き、内部は湿気を吸収する性質を備えています。
そのため、汗をかいても冷えを感じにくく、内部に取り込んだ湿気をゆっくりと外に逃がして気化させるため、急激な汗冷えを防ぎます。
モンベルのスーパーメリノウールは、優れた発熱量を誇る天然の吸湿発熱素材。この特性を生かした発熱繊維は各社から多く開発されていますが、他と比較しても暖かさはやっぱり違いますね。
ジオラインが「速乾性を優先した保温性」ならば、スーパーメリノウールは「保温性を優先した速乾性」といった感じ。濡れているのに暖かいという不思議な現象を体感できます。
この他にも、アンダーウェアとして下記のような機能があります。
汚れにくく、防臭力を備える
「湿気を吸収するが水は弾く」という特性を持つため、汚れがつきにくく、まだ防臭効果に優れます。
体を優しく包み込むような抜群の着心地
過度な締め付けがなく、自然で動きやすいフィット感を備えています。
体との隙間が無く着れるため、熱が逃げにくく、包み込むような暖かさを実現しています。
家庭でも洗濯できる
ウォッシャブル加工が施されているので、自宅でも簡単に洗濯可能。
ただし、中性洗剤の使用が推奨されています。
静電気が起きにくい
帯電しにくいのがウールの特性。
それに加え、自然放電するカーボン繊維を縫い糸に使用することで、より静電気を抑える造りになっています。
ウールも選べる3つの生地バリエーション
ジオラオインでは、3種類の生地バリエーションがありましたが、メリノウールでもそれは同じ。
- L.M. (薄手)ライトウェイト
- M.W.(中厚手)ミドルウェイト
- EXP.(厚手)エクスペディション
薄手と中厚手の素材は同じで、ウール85%。厚手だけはウール79%になっています。
スーパーメリノウール M.W. ラウンドネックシャツ
価格は¥7,480(税込)とちょっと・・・いや、かなり高価です。
ミドルレイヤーやアウターが購入できる値段であり、ジオラインの中厚手と比較しても、3,000円ほど高くなっています・・・(゚Д゚;)
しかし、サラピエは主張したい!
何も知らなければ、購入の候補からは外れてしまうでしょうが、厳選されたウールであること、天然素材のウールの特性を知ると、わりと魅力的な製品に感じてきませんか?
厳寒期のロングライドには、活躍してくれることは間違いありません。
重量は、ジオラインの中厚手と同じ約170g。
全ての裁縫がシームレス加工で、着心地がゴワゴワすることはありません。
ウールはチクチクすると苦手意識を持っていたのですが、スーパーメリノウールは全くそんな事なく、本当に快適に着れています。
自転車だけでなく日常にも使えるので、わりと出番は多め。
スーパーメリノウール EXP.
一番厚くなるスーパーメリノウールのエクスペディション。
厳寒期の冬山を想定したアンダーウェアなので、ここまでくると自転車ではオーバースペックでした。
真冬のライドでは非常に頼もしいアイテムではあるのですが、休憩で暖房のある店舗に入った日にゃ~、そりゃ~、ひどいもんよ~!
自転車漕いで体は温まっているので、いつまでたっても汗タラタラ(^_^;)
ちょっと使い辛いですねぇ~。ただし、最強に暖かいこと保証できます。
レイヤリング(重ね着)という選択肢もアリ
自転車を初めたばかりで、アンダーウェアを探している人に、私がオススメしたいのがコチラ。
ジオラインのL.W.(薄手)とスーパーメリノウールのM.W.(中厚手)の2枚体制。
それぞれが、単体で秋冬に使用できますが「真冬にもう1枚欲しいなぁ」と思う時に、レイヤリング(重ね着)で対応できるんです。
それぞれのEXP.(厚手)を買い足すより、幅広く使い回しが出来るので、便利ですよ~。
伸縮性が高く、フィット感が良いので、重ね着してモゴモゴして気持ち悪いということもありません。
まとめ
- スーパーメリノウールは、めちゃくちゃ厳選された天然素材。
- 高い吸湿発熱性を持ち、濡れても温かい。
- 伸縮性が高く体にフィット。
- チクチクしない、静電気も起きない。
- 自宅でも洗濯可能。
- 高性能な天然素材だが、その分、高価。
- 洗濯できるが、中性洗剤を使用しなければ、繊維が傷む。
- 購入場所が、モンベルの店舗かオンラインに限られる。
日常使いから、アウトドア、自転車にも使えるモンベルのスーパーメリノウール。
厳選された天然素材なため、価格も高くなりますが、それに見当たった性能は持ち合わせています。なので、秋冬用のアンダーウェアに自信を持ってオススメできる一品。
ただ、これは素材的な弱点なんですが、ジオラインのように日頃の洗濯物に混ぜて、ガシガシ洗濯はできません。生地が傷まないよう中性洗剤で優しく洗い、繊維を長持ちさせましょう。(※昔は、家庭で洗濯できなかったので、ウォッシャブル加工されているもの凄い技術なんですよ。)
季節は立冬を迎え、暦の上ではもう冬。
今から冬装備を揃え、寒くなってきても、ライドを楽しもうではありませんかー!
それでは、今回はここまで。
最後までブログを読んでくださり、ありがとうございました。
コメント
登山で毎冬スーパーメリノウールハイネックMIDまたはEXPを2~3着買ってる者です。
防臭・抗菌効果について実体験を交えて補足させていただきます。
数年前からにわか(悪い意味ではありません)登山者やスペックに踊らされる人がジオラインの防臭・抗菌は凄い!汗が匂わない!
保温性を求めるならスーパーメリノウールだけど、速乾性・防臭・抗菌を求めるならジオラインと触れ回っています。
実はスーパーメリノウールは保温性・吸湿性・防臭・抗菌・静電気はジオラインより上です。
ジオラインがスーパーメリノウールと比較して優れているのは速乾性のみです。
というのも、腋臭の人がジオラインを夏場に着ると少し汗をかいただけでジオラインは腋の下が物凄くにおうんですよ。
それがスーパーメリノウールなら夏場に連続で着ていても3日ほどはもちます。
防臭・抗菌に関しては自然素材のスーパーメリノウールの方が圧倒的に上です。
夏場は登山しませんが、ジオラインのいいとこは速乾性能が優れているのでべたつくことが少ないことですね。スーパーメリノウールを着て登山すると冬場は汗冷えします。
以上、腋臭サイヤ人でした。ちなみに腋臭は自分でにおいます。
化繊はもともと臭いやすいので、繊維としての特性の違いが出ちゃってるんでしょうねぇ~。
価格や性能を考えると、ジオラインも良い商品なんですが。