【かきしま海道③】ロードバイクでサイクリング|平清盛が作った音戸の瀬戸

5.かきしま海道

こんにちは、サラピエです。

今回は実際に【かきしま海道】をグルっとサイクリングしたお話。

コース上の見所や観光スポットは前々回の記事を参考にしてみてください。
>>詳細を見てみる。

サイクリングに使用するロードバイクは愛車のGIANT TCR advanced。

コンポはR8000の機械式11速。装備品に変わりはなく、大型サドルバッグ、トップチューブバッグ、キックスタンドを装着したロングライド仕様。

タイヤをGP4000からGP5000へ変更。タイヤカスを取る目的で近所をチョロチョロ乗っていました。鈍感な私は特に性能差に気づくこともなく、別の事で歓喜していました。

サラピエ
サラピエ

「新しいタイヤってなんかモチモチしているー!」

しばらく、古く硬化したGP4000を使用していたため、そこだけはすぐに気づきました。

モチモチ最高~♪このグリップ力なら安心して愛車に身を任せられます。

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出発は【音戸の瀬戸公園】の駐車場から

広島県呉市の公式ルートだと呉駅から出発することになります。

輪行組にとっては凄く分かりやすく便利なコース設定。ただ、私は自転車を車載しているため車をどこかに駐車しなければなりません。

都会の方だと有料の駐車場に抵抗はないのでしょうが、地方民のサラピエは無料駐車場を探しちゃう。

ぐぬぬ・・・。「有料駐車場が嫌」という同志は多いよね?

前日にドライブを兼ねて探した場所が下記の2つ。

呉市街地から外れますが【音戸の瀬戸公園】か【アレイからすこじま】を活用しましょう。

利用時間は、前者が24時間、後者は8:00~20:00まで、という点にだけは気を付けて。

平清盛伝説が残る音戸の瀬戸

【音戸の瀬戸】は一般観光地としても人気のスポット。

駐車場から2kmのヒルクライムで、市街地を一望できる展望台まで行くことが可能。頂上には平清盛像があります。

今や世界遺産となっている宮島の厳島神社。清盛は神社への信仰心が強く、海上の最短ルート確保のために、この海峡が作られたと伝承が残っています。

栄華を極めた平家の権力パネェ。

安全な第二音戸大橋を渡る

まず、新しく建設された第二音戸大橋を目指します。

公園周辺は入り組んでいるため、初めての道にワクワクしながらも迷子に。綺麗な景色に見とれていたら逆走したんよ。

旧型の橋は、路肩が狭いうえに、ループで見通しが悪い。しかし、主要道路なので、バスやトラックがバンバン通ります。

私も前日に下見でドライブしましたが、ループ橋部分を自転車が走っていたらこう思うことでしょう。

サラピエ
サラピエ

チャリカスがっ!
危ないんだよっ!!

自転車乗りの私にこう思わせるほど危険なので、回避しましょ~。

手前に見えるのが、2013年に完成した第二音戸大橋。アーチ橋の支間長は280m、国内第4位の規模なんですって。

その奥手に見えるのが、1961年につくられた第一音戸大橋。

橋1本だけでは、昨今の交通状況に即してなく周辺地域に慢性的な渋滞が発生。また、日常的かつ災害時にも「歩行者が安全に使用できない」という点が課題になっていたそうです。

遠近感があるとはいえ、2橋の大きさがハッキリと分かるぐらい違いますね~。

私からしたら橋も立派な観光名所。

しまなみ海道だろうが、かきしま海道だろうが、橋を見たらテンション上がって写真撮影。

いいよ~、いいよ~。青空に赤いアーチがとっても映え映え。

アーチ橋は下からのアングルが好きだったりします。

橋の北側に呉の市街地。

戦時中は戦艦大和が秘密裏に製造された呉ですが、戦後(1950年)には「旧軍港市転換法」というものが制定され、 旧軍施設に対して積極的な企業誘致が行われました。

造船・鉄鋼・機械金属・パルプ等の企業が相次いで進出し、 臨海工業地帯としての基盤が確立。今の町並みに繋がっています。

しかしながら、現在でも海上自衛隊の基地もあるため、沖合には軍艦の姿を見ることもできます。

演習中なのか、停泊しているのか。

どちらにせよ、私には馴染みがないから珍しい風景に感じました。

とりあえず、呉に来て【かきしま海道】を走る際には、軍艦と平清盛を押さえておけば、観光に困る事はないでしょう。

橋を渡り切った場所に【ひまねきテラス】という食事処を発見。

駐車場完備の食事処で、2階のテラス席が気持ち良さそう。

自転車乗りの大好きなソフトクリームもありますね~。

487号に沿ってかきしま海道の倉橋島をサイクリング

橋を下り国道487号に合流。

島を海岸線を時計周りに南下していきます。次に目指すは早瀬大橋。

物流を支える主要道路なので、交通量はかなり多め。これが他の海道との大きな違いだと感じました。

こちらが古い音戸大橋。

右手に見えるループ橋を通っちゃダメよ~。自転車で走るのは危険行為。

昔は渡船もあったらしいのですが、橋の建設により廃業。

栄枯盛衰を感じます。

スタート直後ですが、2件目の食事処。お土産屋も売っています。

これなぁ~、中間地点にあったら凄く嬉しいんですが、今は気分じゃない。

気持ち良く走りたい気分。なので、もったいですがスルー。

「音戸の瀬戸(海峡)」を作ったのは平清盛ですから、【清盛塚】という観光名所らしき物もありますね~。

どちらも次回の楽しみにしましょ。

切串港まで続く67kmのブルーライン

目的地は切串港。67km先となります。

しまなみ海道の半分の距離でかきしま海道をサイクリング可能。

つまり、元気があれば、おかわりの2周目なんてことも!?

いや、しないけどね。

今までに、しまなみ海道、ゆめしま海道、とびしま海道と走ってきましたが、かきしま海道の序盤はちょっと異質に感じます。

というのも、どの海道も瀬戸内海に浮かぶ島々を走るもので、海と空の中、自然を感じながら走るコースです。それに伴って交通量も激減。貸し切りとまではいきませんが、車に気をつかうことなくストレスフリーなのが特徴でした。

しかし、ここ、かきしま海道はちょっと違う。小さいな海峡を挟んで島ではあるのですが、本州の雰囲気がそのまま残されています。

その証拠に道沿いにはこんな立派な呉市音戸図書館が・・・。もちろん車もビュンビュン。

第一音戸大橋と第二音戸大橋を背景に写真撮影。

これだけ見ると凄いのどかなコースを、のんびり走っているかのような錯覚に陥ります。

けど、現実はそんなに甘くない。

コース上の補給場所は多い

交通量があるということは人気(ひとけ)が多いということでもあり、スーパー、ホームセンター、コンビニは数多くありました。

補給食、休憩、トイレで困ることはないかと思います。

四国の山間部のように「その店を見たら最後だと思え」的なピリピリした感じで走らなくていいのは気楽。

う~ん、写真だけだと本当にのどか。

瀬戸内海で育った身なので、まるで実家のような安心感。

ほっこりしちゃいます。

休憩するような距離ではないけど、車が多くてちょっと気疲れ。

私の右側を猛烈なスピードと、強烈な幅寄せをしていった営業車は許すまじ。

〇〇産業のプロボックス、てめーの姿形は覚えたからなぁー!!

さすがに大型トラックは、余裕をもって追い越してくれます。巻き込まれたら一巻の終わり。まぁ、私の人生も終わりますが、ドライバーの人生もある意味終わりますもんね。

瀬戸内海の島を多く走ってきて気が付いたことがあるんですけどね。

県道(主要道路)になってたり、サイクリングコースに設定されている場所は、このように平たんな海岸線が多い気がします。

逆にグーグルマップで分かるような細い道、自転車が推奨されてない場所は、【海岸線でありながらも鬱蒼と雑木林が茂っており、なおかつ、アップダウンが激しい】というのが今までの経験則。

先が気になっても「行ってはいけない」というのを体で覚えました。

途中には286号線に分岐する道があったのですが、どうも怪しかったので、コース通りに487号線に沿って進みます。

未知の道はとにかく気になる・・・けど、ここはグっと我慢我慢。

とにかくブルーラインを目印に走ればOKと自分に言い聞かせる。

倉橋島を散策|公式ルートだけじゃもったいない!

島の中央部を南西に横断したところで、分岐の交差点に差し掛かりました。

これを左に行けば、前日過ごした桂浜(温泉、カフェ、神社、砂浜)に行くことが出来ます。

ルートから外れますが、余裕があれば行ってほしい。

左折して倉橋南部をサイクリングした場合

緩やかな丘をヒルクライム、トンネルを抜け5kmほど走ると島の南部に到達します。

細道ながらも海岸線に道があるため、島の東西を周回できる造り。

このエリアは宮島の厳島神社の神事に使われる御座船があったり、日本初のドッグがあったり、穴場のスポットがあるので、来てよかった場所。

三保の松原(静岡県)を連想させる立派なクロマツと、桂濱(かつらはま)神社の立派な鳥居。

自転車がミニチュアに見えるぐらい大きい。

これらの松は万葉集に謳われたこともあり、歴史は長く、今は遊歩道やキャンプ場として活用されていました。

林を抜けると綺麗な白浜のビーチが姿を現します。

なんだろう・・・、海水浴場って言われて想像するかのような見事なビーチ。

近くにはお洒落なカフェとホテルがそれぞれ2件ずつ。

夏は凄く賑わいそう。

桂浜温泉館と同じエリアに、大型の市民センターや体育館も併設。

この雰囲気はまるで本州のソレと同じ。島でありながら島という雰囲気ではなく、呉市の郊外ってイメージ。

近くには火山という山があり、登山道も整備されていたんですよ。

右折して早瀬大橋を目指す公式ルート

ブルーラインに沿って進むと、左手に海が見えるようになりました。

かきしま海道の名から分かるとおり、沖合には広島県で養殖されている牡蠣がずらり。

多くのエリアでこのイカダ風景が見られます。

なんたって、広島県の牡蠣生産量は日本1位ですからね!

早瀬大橋が見えたら1つめの島の終わり

そうこうしている内に、次の江田島へ渡るための早瀬大橋が見えてきました。

ここまでの距離はおおよお20km。全行程の3分の1といったところ。

487号線は右折を示しており、丘を登り橋まで緩いヒルクライム。

このまま直進すれば35号線に変化し、海沿いを走りながら音戸大橋まで戻ります。

道中は特に目ぼしいものはなかったので、豪快に右折しちゃって良いぞ~。

あっ、なんかいい感じのお店を発見。

食事処か喫茶店かカフェかは分かりませんが、こういう雰囲気が好き。

ここで一旦、呉市とはお別れ。江田島市に突入します。

橋の歩道は、左右で行き来できるぐらいの広さがあったので地味に嬉しい。

こういう所って対向できない1人分の幅だったり、歩くしかないような0.5人(柵なし)のような場所もあるんですよね~。

初めて走る場所に勾配の標識が設定されていると凄い参考になる。

地元ではあまり見かけませんが、広島県はサイクリング先進県。

こういうのがもっともっと全国に広がるといいなぁ~。

かきしま海道の呉市を走ってみて

今回走ったコースがこちら。

矢印の部分が【音戸の瀬戸】で、海岸線に沿って487号線を南下。次の島に渡る【早瀬大橋】まで約20kmほどの距離でした。

島とは言いつつも、陸地続きみたいなもので、交通量が多めなのは気を付けたいところ。

赤の四角で囲ったエリアだと、【瀬戸の音戸】が一番の目玉。もし体力と時間に余裕があれば南下して倉橋町をサイクリングしてみてはいかがでしょうか?

往復でプラス15kmぐらいになりますが、のんびりとした雰囲気を味わいつつ、歴史を感じる穴場の観光スポットがありますよ~。

次回は江田島市のサイクリングを紹介する予定。

それでは、今回はここまで。
最後までブログを読んでくださり、ありがとうございました。

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