【乗鞍】自転車で登る日本一高い場所② ロードバイクでヒルクライム「乗鞍エコーライン」~長野県松本市~

日本一高い:乗鞍

こんにちは、サラピエです。

乗鞍に紅葉を求めて、自宅から岐阜県高山市まで高速移動すること約500km。半日を移動時間に費やしましたが、やっとの思いでロードバイクに乗れます。

ワクワク感ドキドキ感は最高潮。ボッチ遠征してきた甲斐があります。絶景の連続なので、ぜひ写真をご覧ください。

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災害により乗鞍スカイラインは通行止め

「姉さん、事件です。」

小さい頃に再放送されていたドラマの台詞が頭をよぎります。主役に扮する高嶋政伸さんの名台詞ですよねー。

ホテルの上の部屋がうるさく、寝つきが悪かったため本日は8時に起床、もとい寝坊。「ローディーの朝は早い」が適用されない私。朝食と準備を優雅に済まし、9時にホテルを出発。

「狭い日本、そんなに急いでどこへ行く?」の精神。

岐阜県高山市から長野県松本市をつなぐ158号線を約1時間走ると平湯峠駐車場(本日のスタート地点)に到着しました。

もう少し手前に大型駐車場のほおのき平があるのですが、寝坊したため、ここまでワープ。

6kmほどショートカットできるので、登りが苦手な方は、時間と労力の短縮が出来ますよー。

小さい駐車場だし、遅い時間だらか停めれるかなぁ」と心配していたのですが、予想に反してガラガラ。ラッキー!!日頃の行いのおかげ!

現在、豪雨災害により全面通行止めです。

からのアンラッキー!!日頃の行いのせい・・・

「あ~・・・やっぱりなぁ・・・」

道中、予告看板は結構あったんです。舗装路が大きく陥没して、片面通行になってる道も何ヵ所もありましたし。

けど心のどこかで「自転車でなら行けるかもしれない」という気持ちを優先させて、ここまで来ましたが無駄足となりました。

やっぱりちゃんと下調べして来ないと駄目ですね。行き当たりばったりも旅の醍醐味ですが、今回に限っては失敗。

仕事でよく言われる「準備8割」は本当に大事!

三本滝レストハウスからスタート~長野県松本市~

本当に片道通行多かった・・・

当初の予定では、乗鞍を堪能した後は、高山まで戻り、飛騨を経由して白川郷まで行くつもりでした。

翌日は、金沢駅にあるビグザムを写真に収め、石川県が誇る「ひゃくまんさん」グッズを入手したかったんです。

しかし、何事に置いても秋の乗鞍は最優先。中部縦貫自動車道を使い松本側まで再ワープ!現地で自由に動けるのは、車で来た強みです。

90分の時間をかけ、乗鞍エコーライン三本滝駐車場に到着。早く準備しなくちゃ。

正午になり、やっとの事でスタート!乗鞍登るのに昼スタート、それがサラピエスタイル。

「山の天気って午後から崩れやすい」ってよく耳にするので、ちょっと不安。

今のところ快晴で、予報でも問題なし!そいじゃあ、いっちょ行きましょう。

位ヶ原山荘までのヒルクラム

三本滝駐車場から頂上の畳平までは、距離にして約13km、平均勾配は6%前後。

コース的にはそんなに難関ではありません。ましてや紅葉目的で写真をふんだんに撮りながらですと、
自然と休憩をはさむようになります。

10月初旬時点では、標高1600mぐらいで黄色になりかけの状態。

乗鞍高原付近では10月中旬~下旬までは紅葉が楽しめるかと思います。

山の季節は一足早いというのを実感。

90分ほどかけて、標高2350mに位置する位ヶ原山荘に到着。

乗鞍高原から山頂への登山道の中継地点にもなっています。バス停、トイレ、軽食も食べられるので、休憩にはもってこいですよ。

ろんぐらいだぁすの主人公がお汁粉を食べてたのもココ。

さすがヒルクライムの聖地。

ご主人、わかってらっしゃる!

こういうさりげない心遣いが嬉しいもんです。

山荘から頂上までは約5km、標高差で350m!

数字にすると大したことはないのですが、いかんせん空気が薄くなっているのが実感できるレベル。

一般的に標高2000mを超えてくると「高山病にかかりやすくなる」と言われています。

ヒマラヤ山脈の8000m峰をデスゾーンと呼ぶようですが、私とっては、死の領域に片足を突っ込んでいる状態!

まさにマイルドデスゾーンなのですから。深呼吸しながら、ゆっくり行きましょー。

森林限界からは絶景の連続

小屋から30分程ヒルクライムすると、景色が一変してきました。森林限界を超えた、ハイマツなどの低木帯です。

強風にさらされるため、低く、横に自生してく様子は、高山独特の風景。

乗鞍の絶景は多くの方に語られていますが、自転車乗りにとっての魅力は、それだけではありません。

魅力①「マイカー規制」で走りやすい!

自家用車は、ゲート内側には入ってこれません。そのため、後ろから来る車に気を使わずに走る事が可能。ストレスフリーで走れて開放的!(※観光バスは来ますので要注意)

魅力② 「無音」を経験出来る!

これも大自然の醍醐味、見渡す限りで音の発生源は自分だけ。街中にいたら、これは絶対に味わう事が出来ません。目で風景を楽しみ、耳で無音を感じましょう。

魅力③高山特有の「白い光」

10月でも標高が高い分だけ、夏のような白い光を楽しめます。地表から太陽までの距離が近くなっている分、紫外線も強くなっています。秋と言えど日焼け止めクリームやアイウェアは必須。


そして、ここからはご褒美ゾーンに突入!

激アツやでー!見よ!このガレ場を!

溜め息しか出ません。「とっても・・・大きいです・・・」

少しガスってきましたが、それが良いアクセントになりました。

「山の上にいるぞー」っていう、天空感が出てますよね?

登ってきたつづら折りの道。

例年ですと、赤・黄・緑の素晴らしい紅葉を楽しめるのですが、今年はもう少し後みたいですね。

昨今の天候不順で、冷え込みの気温差が小さいため、ナナカマドは赤くなる前に、枯れてしまったり・・・

来年に期待しましょー。

あー、雲が出てきたなぁ。頂上は大丈夫かなぁ。

ここまで来ると本当にゴールは目前。

ところで「あの道あんなにせり出していて大丈夫なん?」といつも思います。

乗鞍頂上の畳平バスターミナル

そして、スタートから約3時間!鶴ヶ池がお出迎えしてくれましたー。

撮影会という名の休憩ばっかりしてたので、実質そんなに疲れていませんが、疲れが吹っ飛ぶー!

富士見岳もお出迎え。スケール感と雲が素晴らしいです。

写真の右手奥には登山道があり、それらを登って行くとアルプスの山々が一望できます。

体力に自信のある方は、登山靴やスニーカーを用意して、登ってみてはいかかでしょうか?

乗鞍スカイラインはご覧の通り。

今年は通る事叶わず。※2021年現在は復旧済み。

ゴールからの魔王岳

乗鞍岳に来た自転車乗りが絶対、写真撮る場所!

時間遅すぎて、すっかり日陰になってます。身体的に寒い。

そして、誰もいないので、心もちょっと寒い。

前方に見えるのは、魔王岳という大層な名前のヤツ。

HPがもう1だけど、やっつけたろかい。

ジャージのポケットに羊かんエリクサーがまだ残ってるしねっ!

大きいガレ場で、距離感がつかめません。

小さいのか?大きいのか?近いのか?遠いのか?

岐阜側は曇りかぁー。けど、おかげで雲海を堪能。

そんだけ高い場所にいるんですよね~。

魔王岳たった60m登るだけかいな?

めっちゃ余裕だったわ。(;´Д`) ハァ…ハァ‥

ここまでのは歩道しっかりと整備されてますが、SPDやSPD-SLで登られる方は、気を付けてください

結構、足元グニャりますんで。

魔王岳で景色を30分ほど堪能していたら、霧の妖怪シュナムが襲ってきたー!

これはヤバイ!霧で視界がふさがれる前に早く下山しなくては。

冷風に耐える下山

16:30過ぎて店も閉まって、バスも居なくなって貸し切り状態!

普段なら「うひょーー!!」とテンション上がるのですが、今日はなんだか寂しい気分に。

多分、これ、寒さのせい ((゚Д゚ll))ガタガタ

はやく下りましょう~。

夕方になり、日陰も相まって冬のようだー!ヘアピンカーブが多いので、スピードに注意しながら下る事40分。

カーボンホイールのため、長い時間はレバーを握れず、ギュッ!リリース!を繰り返すお仕事。

ギュッ!リリース! ギュッ!リリース! ギュッ!リリース! ギュッ!リリース! ギュッ!リリース!

ただでさえ、握力のトレーニングみたいな事しているのに、冬用グローブを忘れてたせいで、握力がもう限界。

みなさん来る時は、冬用装備を忘れずに!

まとめ

乗鞍がサイクリストを引き付ける理由は、「自転車で登れる日本一高い場所」というのが大きいかと思います。

広島県~愛媛県のしまなみ海道、兵庫県のアワイチ(淡路島一周)、滋賀県のビワイチ(琵琶湖一周)、その他、全国にはサイクリストの聖地と言っても過言ではない場所が多くあります。優劣がつけ難く、どの場所もその地域のサイクリストに愛されていますしね。

しかし、こと高さに関しては、優劣がハッキリしているんですよ。ヒルクライム大会で名誉が証明されている通り、やっぱり「日本一高い」っていう称号は、プロアマ一般人問わず特別なんです!

そして、もう1つの理由が、高山独特の紅葉。

黄色、オレンジ、赤色だけでなく針葉樹林の緑。この緑が加わることによって、色彩豊かな風景を織りなしています。

「すごい場所があるんだぁ~」っていうので来たみたら、本当に凄い場所だった。1回だけでなく、2回3回と訪問する人も多いはずです。

もし遠方に住んでいる方で悩んでいたら、無理してでも行ってみてください。写真や言葉では伝わらない感動がそこにあります!

それでは今回はこのへんにて。
最後までブログを読んでくださり、ありがとうございました。

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