こんにちは、サラピエです。
前回の記事で、手持ちのサイクルウェアの変色リペアに成功し、ちょっと気分が良いので、ビブタイツのレビューをしてみようかと思います。
ただし、今回はパットや防風素材ではなく、ビブという観点から持論を述べていきますよ~。
ちょっと辛口になっているので、「ビブタイツの良さを全然わかってないじゃん!」と思ったらご意見お待ちしております(^^)/
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ビブタイツの「ビブ」の意味とは?
そもそもビブタイツとはなんぞや?という人向けに解説。
ビブは単語として、「肩ひも」「よだれかけ」「エプロンの胸部分」など、オーバーオールの胸当てを意味します。
肩ひもや胸当てのあるサイクルタイツ、ということですね。
ウェアとしての形を指していますので、夏用や冬用の生地など、1年を通して使えるよう各メーカーから色々な物が販売されています。
ちなみに、私が使用しているのは、パールイズミの5℃対応のモデル。
プロの世界でも使われるビブタイツ
世界3大自転車レースは、日本でも放送され、多くのファンがいますが、山岳レースやヒルクライムでよく見かける上記の風景。
負荷がかかる状況で体が熱を持ち、サイクルジャージの前をはだける選手たち。荒い息遣いに、したたり落ちる汗、見ているだけで辛さが伝わってきます。
その時に、胸や肩のあたりにチラチラ見かけるウゼアの生地、これがビブタイツなんですよ~。
ビブタイツの最大のメリットは「腰の締め付けがない」こと
ビブタイツは首の下から股にかけて大きなファスナーが付いており、ガパッと開くような構造をしています。
ココから両足をいれて、履いていくわけですが、最大の特徴は「腰の締め付けがない」ことです。
腰部分にゴムは入っておらず、肩の部分でタイツのずり下がりを防止するような造りになっています。
冬用ビブタイツの場合、胸当て部分がマイクロフリースの裏起毛素材。パールイズミで言うならば、10℃対応のタイツと同じ生地だと思います。防風生地ではありません。
汗を大量にかく背中部分はメッシュ素材。もちろんポケットなどはなし。
ファスナー部分には取っ手が2つ付いているので、トイレで用を足すときに全開にする必要はありません。
プロが使用していてメリットだけ見ると、最高に良いアイテムに思えてきますが、前置きはここまで。
人を選ぶアイテムなので、デメリットや個人的に感じたイマイチな点を述べていきます。
ビブタイツの3つのデメリット
腰の締め付けはないが「肩にくい込む」
メリットがデメリットにもなる、裏もあれば表もある、まさにそんな状態。
腰を締め付けないなんて「最高じゃーん」と思って導入したサイクルウェアでしたが、肩に生地が食い込みます。(適正なサイズをチョイスしているという前提)
特に、最悪なのが着心地。
冬場だと汗対策や防寒でアンダーウェアを使用しますが、食い込みながらモコモコするという最悪の結果に。長時間使用していると、肩からズルズルと落ちてくるのもストレスに。
「トイレ向きではない」造りをしている
最大のデメリットに感じているのが、このポイント。それは上着を脱がないと、トレイで用を足せない点。
先ほど、ファスナーが2つあるので全開にする必要はないと記述しましたが、それは「小」の時だけ。「大」をしようと思ったら、全開にしなければ私たちの戦いは始まらないんですよ!
ちょっと想像してい欲しい。
冬の寒い、暖房のないトレイ。風を受けながら冷えた体でやっと休憩できる場所。便意を感じて、トレイで用を足そうと思ったときに・・・。
ジャケット(サイクルジャージ)を脱ぐという行為!
って、初めて着て、初めてトイレに行ったときに思いました。
要するに面倒くさいんよね~。
対策品もあるが「普通のビブタイツより高価」
冗談のように書いたのですが、そのような意見が多かったのでしょう。パールイズミからはクイックビブという製品がリリースされています。
腰の部分と胸の部分が、脱着できるという優れ物。
ただし、製造にコストがかかっているので、普通のビブタイツより3,000~6,000円ほど高価。
そもそも、ビブタイツ自体がノーマルタイツより3,000円高くなっているので、「腰の締め付け」「脱着可能」という2つの機能で6,000~9,000円高い算段になります。
まぁ、余計な出費をせずとも、こういう着方をしたら対策はできますが、サイクルジャージのバックポケットが使えなくなります。
ってか、こんなレスリングスタイルの人、今まで見たことねーよっ!!
まとめ(ビブタイツの向く人・向かない人)
という感じで、ビブタイツは、使う人の「バイクスタイル」「乗り方」によって、かなり賛否両論が分かれるモデルかと思います。
初心者やビギナーに伝えたいのが、プロが使っているから「良い物だ」と思って購入すると失敗するということ。用途がハッキリしない時期の購入は控えたほうがいいでしょう。
【オススメできるような人・ビブタイツに向いている人】
- レース志向
- 「腰の締め付け」が苦手
数時間のレースなどでトイレに行くことを想定しない場合や、ペダリングや走りに少しでも集中したい人向けかなぁと思っています。
上半身全体でウェアを維持するような構造なので、ノーマルタイツに比べてパットの位置がズレにくいというのもレース向けかもしれません。まぁ、そんなものは微々たるものですけどね。
【オススメできない人・ビブタイツに向いていない人】
- ポタリングやサイクリングなどマッタリ乗る
- 頻繁にトイレ(大)に行く
- 肩の食い込みが苦手
- 出費を抑えたい
ビブ構造は、腰の締め付けが無いかわりに、肩の食い込みが発生するトレードオフのウェア。着心地にも影響があり、アンダーウェアを着る場合はモコモコします。
また、1日をかけて自転車に乗る人は、トイレに行く機会も自然と多くなると思います。その時にウェアの脱着に煩わしさを感じるのは自分だけではないはず。
また造りが複雑になるぶんだけ、6,000~9,000円ほど高価になります。
以上の点を踏まえて、よっぽどのこだわりがない限りは、試着をして普通タイツ購入をオススメします。適正サイズを選べば、腰の締め付けに悩まされることもありませんし。
パールイズミならば、丈は同じで横幅が広いワイドサイズも展開されているので多くの人の悩みを解決してくれるはずです。
多くのサイクリストの中には、「快適にビブタイツを使ってるよ~」という意見もあると思いますが、私はどちらかというとデメリットのほうが大きく感じました。
それは、私が1日をかけて、のんびりサイクリングするタイプで、トレイに行く機会が多いから感じた部分であり、ビブタイツ自体の性能を否定するものではありません。悪しからずご了承ください。
それでは、今回はここまで。
最後までブログを読んでくださり、ありがとうございました。
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