【車は上陸不可】グランピングが熱いしまなみ海道の離島「馬島」

1.しまなみ海道

昔からず~っと気になっている事があるんですよ。

「しまなみ海道沿いにある馬島ってどんな場所?」

サイクリストなら誰しも抱く思い「あの先ってどうなっているんだろう?」「どんな道があるんだろう?」こう思うと行動せずにはいられない。

そんな気軽さが自転車の魅力の1つですが、今回は、車では行く事のできないしまなみ海道の離島「馬島」をポタリング。

観光地として賑わうしまなみ海道から隔絶された瀬戸内本来の穏やかな風景がそこにありました。

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馬島への上陸は来島海峡大橋からエレベーターを使う

大島と今治を結ぶ来島海峡大橋。全長4,105m、高さは65m。

世界的に見ても大規模な橋になるわけですが、途中の看板にあるコレ。「馬島まで2.5km」っていう表示。いつも「なぜこんな場所に?」って思いながら通過しちゃってました。

ゴール(または折り返し地点)の今治市街地は、もう目の前だし、寄り道していたら帰りがおそくなっちゃう。そんな葛藤を抱きつつ、毎回スルーせざるをえなかったんです。

ちなみに、ここは天空のサイクリングコースと言っても過言ではないほどの風景で、しまなみ観光の目玉の1つだと思っています。自転車に興味ない人でもレンタサイクルでぜひ走って欲しい!

あまりにも橋が長すぎて、途中に休憩所があります。

ここからの風景が綺麗なんですよ、これが。

瀬戸内独特の多島美の世界に浸れます。

ちょうど料金所の場所に、馬島へと下るエレベーターの案内板を発見。

スロープを人力でクルクル回るのではなく、文明の利器でワープ。

※2024年3月31日まで無料化が2年間延長されています。

自転車を降り、階段を下り、橋内部を通過していきます。

さっきまでの海と空の世界が嘘のよう。鉄柵とコンクリートに囲まれた人工物の世界へようこそ。

1分ほど歩くとエレベーターの入口に到着。ここは4階に位置するみたいですね。

雰囲気が富山の新湊大橋に似てるかも。

エレベーターを降りると、目の前にはトイレが設置されていました。

これは地味にありがたいかも。今治側や大島側の橋のたもとにはトイレがありますが、トイレなんていくらあっても困りませんからね~。

ウォーキングする人やレンタサイクルの人にもちょうどいい。

瀬戸内海らしい「古き良き地」が残る馬島

しまなみ海道の沿線にあり、来島海峡大橋の第二大橋と第三大橋の間に存在する馬島。

なんと人口は13人。

江戸時代に今治藩が馬の放牧を行ったことが、島名の由来となったようです。後述しますが、1999年の開通以降、ある目的のために来島者が増えているとのこと。

高速道路の途中に、馬島インターチェンジが設置されていますが、これは島民専用のもの。緊急車両などの許可車を除いた「一般の自動車」の利用はできないため、車での上陸は不可能。

ある意味、サイクリストの楽園!

ここに来るには徒歩、自転車、原付、船、バスストップを使うしかないようです。

こういう時って「自転車乗ってて良かったぁ~」って思いません?

・・・私は思います。

初めての土地で絶対に見る案内板。これがあると走るコースをイメージしやすくなるんですよねぇ~。

島の直径は約2kmほど。

サイクリストが好む1周回れる道ではありません。

全て走ってみましたが、畑に向かうための島民専用の生活道路という感じ。

海のある西海岸に出て、南にある馬島神社を目指しましょう。(地図の左上)

「サイクリストの聖地」として人気のしまなみ海道。私も幾度となく走り、その魅力に取りつかれた1人なわけですが、架橋の下はこれが初めて。

人工物ではありますが、この大迫力の写真だけでも「来て良かった」と思える風景でした。ほかに誰もいないので、のんびり撮影できるのも個人的にポイント高し!

波止浜港からの定期航路の乗り降り場。

「1家に1台(複数台)」が当たり前となった現代の車社会。

離島とはいえ、自家用車禁止だとこんなにも時間がゆっくり流れるのかと感じます。エンジン音のない至福の時間。波の音が心地良い・・・。

グランピングが楽しめる「GLAMPROOKしまなみ」

西側の海外沿いにあるグランピングも楽しめる宿泊施設。

瀬戸内の海を眺めながら、ゆったりと過ごすひととき。グランピングとホテルの2つの客室タイプをご用意しております。
解放的な自然の鼓動を間近で感じるなら、グランピングタイプを。贅沢な空間でのひとときを過ごすなら、ホテルタイプを。
お好みのスタイルでお楽しみください。

GLAMPROOKしまなみ

グランピングとは「グラマラス(魅惑的な)とキャンピングを掛け合わせた造語」で、テント設営や食事の準備などの煩わしさを省力した「良い所取りの自然体験」に与えられた名称です。

宿泊プランは色々とあり、大人1名27,000円~。公式HPを見て欲しいのですが、清潔感や高級感があり、サービスも充実しています。

目の前にはプライベートビーチではないけど、ほぼプライベートのビーチがあります。だって他に人なんていないからねっ!

ホテルのスタッフが書いたであろう「ウェルカムの砂文字と絵」が可愛らしい。

対岸には、サイクリングの目的地の1つ、サンライズ糸山が見えています。あそこを目指して必死に自転車を漕いじゃうから、今までのこの島の存在に気付かなかったんよね~。

でも、ゴールの記念撮影をする際、背景の島として毎回バッチリと写ってました。

グランピングやホテルは、宿泊費としては決して安くない・・・安くないけど、その価値は十分にありそう。

ビジネスホテルやシティホテルだと単純に「泊まるための費用」って感じですが、この場所はそうじゃない。

「非日常を買う」「ゆったりとした時間や空間を買う」そんなイメージの宿泊施設。

特別な人と特別なひと時を過ごすために利用する人が多く、口コミの評価も高いです。

じつはキャンプ場も充実しているしまなみ海道。

メインコースから離れた場所や離島に点在しており、連休などにサイクリストが利用しているのもよく見かけます。

キャンプにハマってからグラベルロードが欲しくなり、テントを積んでツーリングしたいと思っていましたが、「グランピングを利用する」という新たな夢ができました。

島の南端にある馬島神社

GLAMPROOKしまなみを通り過ぎ、海岸を南に下っていくと馬島神社があります。

このあたりだと「大山祇神社と何か関係があるのかなぁ~」と思ったのですが、由来を説明する看板がない・・・。

ググってみても情報が出てこない・・・。

何も分からないとなると、階段の先が気になる・・・。

というわけで50段ほどある階段をSPDシューズで登ります。

季節は初夏とはいえ気温は高め。数段登っただけで、汗が噴き出ます。

整備されていて歩きやすいのですが、SPDの金具が滑って危ないので気をつけましょう。

緑のトンネルを抜け頂上に到着。

残念ながら期待したようなビュースポットではありませんでした。

しかし、綺麗に管理されていたのがとっても印象的。普通、人がいないと朽ちていくものですが、島の方々が色々と手入れされているのでしょう。

参拝を済ませた後に灯台をパシャリ。

灯台ハンターというわけではありませんが、なぜが撮影してしまう不思議。

この地も「村上水軍が利用した土地の1つ」かと思うとロマンがあるなぁ~。

日も傾いてきたことですし、今治市街地へ行って焼豚玉子飯でも食べて帰りますかっ!!

しまなみ海道の馬島(愛媛県)を走ってみて

いつも立ち寄る糸山公園やサンライズ糸山から見える対岸の離島、馬島をご紹介しました。

いや~、今まで幾度となく見て来た風景の中にあんな場所があるとは思いませんでした。

現にこの写真にもバッチリ写ってますしね~。

たった1つの分岐の道を進むだけで、しまなみ海道でありながら「しまなみ海道とは対極の場所」へ行く事ができます。

島内には店もありませんし、目立った観光地もありません。しかし、車の無い世界を堪能できるので、時間がある人はぜひ立ち寄ってみてください。

サラピエ
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本記事はサラピエが執筆しました。

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コメント

  1. 内藤寛文 より:

    馬島は、いまから10年ほど前に訪れました。「みはらし」という民宿に宿泊しました。
    施設に行くには、橋の上から電話して、島民専用の通路を通り、車で宿に向かいました。
    建物は外観からして、今のグランピングの施設と同じだと思います。料金は、1泊2食で1万5千円くらいだったと記憶しています。食事はよかったけれど、エレベーターがなくて、急な階段を上り下りしなくてはならないのと、お風呂のシャワーが出にくかったり、接客という面で?と感じたことを覚えています。
    その後、数年で閉館を知り、少し残念な気持ちになりました。
    しまなみ海道についての記事はネットでたくさん見ますが、馬島についての記事はあまり見かけないので、思わずコメントしてしまいました。

    サラピエさんは、投稿の頻度は多くないけれど、一つの投稿にかける熱量が段違いだなと思っています。今後も投稿を楽しみにしています。

    • サラピエ サラピエ より:

      コメントありがとうございます。
      良い体験にしろそうでないにしろ、
      思い出の1つが無くなってしまうのは寂しいですよねぇ。

      このブログにも私の思いでが多くつまっておりますので、
      楽しんで貰えるように頑張りたいと思います。

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