しまなみ海道をサイクリングしようとした場合に気になるのが、走行距離と所要時間。
初心者や上級者関係なく、しまなみ海道が初めての場合、
- 「ロードバイクで何時間かかるのか?」
- 「1日や日帰りで走りきれるのか?」
- 「観光やグルメはできるのか?」
などは気になりますよね~。
コースをしっかり理解していないと、工程や計画を立てるのにちょっと不安になっちゃいます。
そういう場合は、公式のアナウンスを確認してみましょう。しまなみ海道の観光情報サイト「しまなみジャパン」によると下記のように記載されています。

尾道~今治の距離 | 70km |
---|---|
早い人 | 4~5時間 |
体力に自信のある人 | 5~6時間 |
初心者やゆっくり走って | 10時間 |
なるほどね~、うんうん。・・・実はピンときていません💦

写真大好きサラピエは、走行時間と同じぐらい撮影に時間をかけてしまうので、早朝出発して夕方到着。折り返し後は暗闇を延々と走るパティーンがほとんど。
ネットで調べてみても、わりと曖昧な情報ばかり。
自転車のアフェリエイトブログに関しては、「平均速度20kmと仮定して3時間30分、休憩入れて4時間で走れます」というトンデモない記述まで・・・、もうね、アホかと・・・。
それが実行できるならぜひ「走ってみた」を実行して披露してほしいと思ってます。
というわけで、自分で計測してみることにしてみました。
何十回と走っているしまなみ海道ですが、コースとして時間を気にするのは初めて。
結果:しまなみ海道|尾道~今治までの島ごとの所要時間
走行距離は70km、所要時間は6時間30分

結論から申し上げると、アナウンス通りでした。
平地の巡行速度は20~25km/h、平均速度だと15km/hほどになります。
各島ごとの所要時間と累計の経過時間は下記の通り。
- 尾道出発尾道駅 または ONOMICHI U2
05:00 スタートしまなみ海道の起点となる場所。渡船で島に渡ります。
- 1.向島05:15(経過時間15分)
- 2.因島05:45(経過時間45分)
- 3.生口島07:00(経過時間120分)
- 4.大三島08:15(経過時間195分)
- 5.伯方島09:45(経過時間285分)
- 6.大島10:15(経過時間315分)
- 今治到着11:30(経過時間330分)
サンライズ糸山 ゴール今治側の起点となる場所。「SHIMANAMI」モニュメントがある。
次に各島までの所要時間の詳細を説明していきます。
どの島でどれくらい過ごすかの参考にしてみてくださいね~。
しまなみ海道サイクリング|距離と時間を計るルール
自転車は入門用のロードバイクを想定

その前に、計測するためのルールと条件を説明します。
「軽量仕様のバイクを用意し、身軽な体で走り、休憩もソコソコにして4時間で走りました!」といっても何の参考にもならないと思ったので、限りなく平均的な状態を再現。
バッグや荷物を含めて自転車の総重量は12kg、さらに体には1.5kgの一眼レフカメラを背負います。
これならば、入門用アルミフレームのロードバイク、リュックやバックパックを背負うのと同じ条件になるかと思います。
というより、そんな条件付けをしなくとも、もともとのスタイルがこんな感じでした😂
尾道~今治間70km|計測方法とルール

- 早朝に出発し、昼に今治到着を想定。
- 休憩やトイレは30分に1度、必ず行う。
- 競技ではないので、無理のない速度を維持。
- 詳細な時間経過は省き、15分表記とする。
- 道中の観光は無し。記録撮影のみ。
しまなみ海道の獲得標高は意外と高い

あと見落としがちな大事なポイント。
大小様々な丘や峠、橋ごとのスロープ、しまなみはコース上の坂が本当に多い!
10回ほどの登りで獲得標経は片道でも550mになります。
いまいちピンときませんか?一回の登りでビル20階分ぐらいの高さを登り、合計したら東京スカイツリーの展望台よりも高く登るんですよ~。
チリも積もればなんとやら、知らずに序盤からガンガン飛ばすと足が削られてしまうんです(>_<)
初めての方はこの事も覚えておきましょう。
しまなみ海道|尾道~今治間 島ごとの所要時間の詳細
向島(むかいしま)

5:15。
今治までは、75kmと表示されていますが、これはサンライズ糸山を越えて今治駅を目指した場合の表記。

向島は市街地と海岸線がメイン。基本的にグルメや観光がないので多くの方は走り抜けるだけになるかと思います。

①向島と②因島をつなぐ因島大橋。
因島(いんのしま)

5:45。
因島で有名なのは「はっさく屋」、オープンは8時30分から。ここで休憩しましょう。

②因島と③生口橋をつなぐ生口橋。
生口島(いくちじま)

7:00。
生口島で有名なドルチェ。ここも定番の立ち寄りスポット。肉まんも美味しい。

生口島は観光やグルメスポットが多いので、スタートが遅い場合は、休憩をかねて昼食をとってもいいかもしれません。

③生口島と④大三島をつなぐ多々羅大橋。
大三島(おおみしま)

8:15。
道の駅|多々羅しまなみ公園。サイクリストの聖地碑があるのでここも立ち寄るスポット。

定番の場所も好きですが、このアングルも好き。

④大三島と⑤伯方島をむすぶ大三島橋。
伯方島(はかたじま)

9:45。
6つの島の中で、一番走る距離が短い伯方島。すぐに通り抜けてしまいますが、道の駅|伯方S・Cパークがあります。

⑤伯方島と⑥大島をむすぶ伯方大島大橋。
大島(おおしま)

10:15。
山の中、市街地、丘、峠を走る割と体力のいる大島。無理のないペースで走りましょう。

橋のたもとには3つめの道の駅|よしうみいきいき館があります。ここの名物は七輪の海鮮バーベキュー。

⑥大島と今治をむすぶ来島海峡大橋。天空のサイクリングコースです。
サンライズ糸山に到着

11:30。
今治側の起点となるサイクルステーション。

第二駐車場にはゴールの証となるSHIMANAMIオブジェがあります。
まとめ:しまなみ海道|距離と時間を測定して感じたこと

走り終わっての率直な感想は「思った以上に時間がかかったな」でした。
ペース的には決して速くないとはいえ、休憩・補給・トイレのみ。
観光や記念撮影はなし。
今回を含め3回計測していますが、再度ゆっくり走って6時間、ちょっと速く走り5時間(巡行25km/h、平均18km/h)という結果になっています。
トレーニングやガチめの人ならば、下記を参考にしてください。
走行時間:3時間15分、巡行速度:30km/h、平均速度:22km/h。

以上を踏まえて、私がオススメするのは下記の通り。
【しまなみ海道を満喫するには1泊2日が必要】
1日かけて片道70kmをのんびり走る。
これならば余すことなくグルメと観光を堪能できます。当日は今治(または尾道)に宿泊し、夜は近所を観光しましょう。
翌日、復路で戻りながら、前日に行けれなかった場所に立ち寄る。
しまなみ海道って本当に見どころが多いんですよ!
なので「ただ走るだけ」というのは個人的にはもったいない気がします。
「初心者やゆっくり走って10時間」というのは、そういう配慮が含まれていると感じましたね~。
特にグループライドの場合は、個人の体力差もありますし、楽しくて時を忘れると思うので、計画にはかなり余裕を持たせましょう。
今回の記事が、良い思い出づくりの参考になれば幸いです。
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