【自転車のハンドルがガタつく原因はステムかも】ロードバイクの調整方法

メンテナンス

私はロードバイクにスタンドを取り付けて、よく愛車の写真撮影をします。
私は遠くの場所にサイクリングに行くために、よく車載をします。

その時に、ど~うも、フロントフォークの回転が安定しない感じがするんです。ハンドルがガタつくわけではありませんが、適度な抵抗感がなくグリングリンに左右に回ってしまうんです。

ちょっとして、ステムのネジを固定するための土台(プレッシャーアンカープラグ)が緩んでるんじゃないかと思いメンテナンスしてみることにしました。

この記事で分かること

  • 自転車のハンドルを固定するための構造。
  • ハンドルのガタつきには2種類の原因がある。
  • ロードバイクの場合、六角レンチで簡単に直せる。クロスバイクは専用工具が必要)
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ロードバイクのハンドル周りの構造を理解する

引用:ロードバイクメンテナンス入門P70

ロードバイクをはじめクロスバイクなどのスポーツ自転車は、上記のようなヘッドパーツ群で構成されています。

フロントフォークのコラムという部分に色々と被せていき、最後にトップキャップを取り付け。

構成されるパーツをダルマ落としのように積み上げていき、ステムのトップキャップボルトでフタをするイメージ。

一番上から圧力をかけて全体の固定を行います。(緑色部分)

玉当たり調整の方法

このトップキャップの締め込みを玉当たり調整といいますが、強すぎても弱すぎてもダメなんです。

  • 締め込みが強い ⇒ ハンドルがゴリゴリする。
  • 締め込みが弱い ⇒ ハンドルがガタつく。

力加減の目安は、ボルトを締めて抵抗が出始めてから1/8ほど回転させること。昔は「六角レンチの長い方を差し込み、短いほうを指3本で締める」なんて言い回しがあったぐらいです。

共通しての意味は「軽く締める」ということですね~。

ハンドルのガタつきには2種類の原因がある

ヘッドキャップの締め込みが甘い

では、実際に作業していきましょう。使用する工具は六角レンチ(アーレンキー)のみ。

まずは、ステムを固定しているクランプボルト2本を先に緩めておきます。上下2本を交互に緩めて、均等に力がかかるようにするのが鉄則。

あとは、ヘッドキャップを絶妙な力加減で締めます。前輪のブレーキをかけてロードバイクを前後に揺すってガタがなければOK。

お疲れ様でした。

詳細は別記事で解説していますので参考にしてください。

9割以上の人が、この作業で問題は解決したはず。

私の場合、ハンドルの抵抗が少なく、少しの傾きで右に左に振れる状態でした。なので、最初はこの玉当たり調整を強めにして様子見。

ゴリゴリの一歩手前まで試してみましたが、症状は改善されませんでした。

ボルトを固定するナットやプラグが緩んでいる

さて、問題はここから、上記の方法でもガタつきが解消しない場合。今回の私がそうで、ゴリゴリになるぐらい玉当たり調整しても、なんか微妙にガタつく・・・。

問題は、ボルトを受ける台座のほうが緩んでいました!!😳

増し締めで緩みを解消!固定力を復活させる

ステムとハンドルをフォークから分離。コラムをむき出しにしてみました。

この銀色の部分は、プレッシャーアンカープラグと呼ばれ、主にカーボンコラムに使用されます。

上から見ると問題なさそうに見えますが、横からみると原因が一発で分かりました。

コラムの上部から、5mmほどプレッシャーアンカープラグが飛び出ていたんです。

台座としての固定力が足りなかったため、上に引っ張られる力に負けた模様。

ハンマーで奥までしっかりと押し込みます。その時にファイバーグリップというカーボン専用の滑り止め剤を塗れば安心。摩擦力が強まりますので。

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このプラグの中心に、六角レンチを差し込み、時計周りに締め込んでいきます。

ボルトが締まっていくと、内部で金属の板が膨らみ固定力が発生

コラムはカーボンで構成されていますので、トルクレンチを使用したほうが安心安全。

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トルク指定でヒヤリ!トルク管理の重要性

引用:GIANT

ここで嫌な事案が発生!

私はね~、愛車のTCRのコラムがなぜが金属と勘違いしていて、六角レンチを不用意に締めてしまったんですね~。そしたら「メリメリ~」と音がしたんですよ。全身の血の気が引くのを感じました。

「ついに私もやっちまった~」と超絶後悔。そっこうでググってGIANTの指定トルクを調べました。プレッシャーアンカーは4~6Nmの記載。

音が鳴ったのは3Nmの時点。プラグを引き抜き、中身を確認、コインチェックもしてみましたが、問題なさそう・・・。

はぁ~、よかった・・・。どうやら固着していたプラグの可動部分から音がした模様。

ビックリさせんなよ~。

フォークヘッドセットの種類

カーボン向けのプレッシャーアンカープラグ

カーボンのロードバイクに採用されている方式。

コラムの表面にボルト受けがあり、出し入れは自由で微調整も可能

これが緩んでいるだけならば、自分で直すことは簡単。ただし、固定する際はトルク管理が必要。あまり締めすぎるとカーボンが割れて破損します。

各メーカーから色々と発売されていますが、シマノからもPROブランドで販売中。

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金属向けのスターファングルナット

アルミのロードバイクやクロスバイクに採用されている方式。

ナットを専用の圧入機で打ち込みます。一度入ってしまったら微調整や取り出しは不可。なので、なにか不具合があればショップに持ち込むことをオススメします。

ナットが安く工具が高いので、生産工場やショップ向けの構造。

と思ったら、最近は工具自体も安くなってました~。

ハンドルのガタつきは玉当たり調整と締め増しで直せる

最後に、本記事の要点をまとめました。

ハンドルがガタつく2つの原因

  • ほとんどのケースが、トップキャップの玉当たり調整が甘いことが原因。
    1/8回転の力加減をマスターしましょう。
  • それでも解決しない場合は、ヘッドセットを固定するための台座が緩んでいる可能性が高い。

    ⇒①プレッシャーアンカープラグならば、増し締めで対処可能。

    ⇒②スターファングルナットは、ショップに持ち込むか専用工具が必要。

ハンドルのガタつきを放置すると、ゆくゆくはハンドルが抜けたりする危険性があります。走行中ならば落車など、命にかかわる重大な事故につながるかもしれません。

ロードバイクに乗る前には、ガタつきがあるかどうか必ず確認するクセをつけたいですね~。

それでは、今回はここまで。
最後までブログを読んでくださり、ありがとうございました。

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本記事はサラピエが執筆しました。

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