毎日、梅雨らしい天候が続いていますね。週末も曇りで、走りに行こうと思えば行けるのですが、士気が上がらない。やっぱり「青空の下を爽快に走りたい!」というわけで、最近は巣ごもり状態。
そういう時には愛車のメンテナンスや装備を整えるに限りますよね。
かくいう私は、年末からずっと痛めていた腰痛が良くなってきたので、様子見でちょっとステムを下げようかと思います。
自転車に慣れてくるとサドルの高さと一緒に調節したくなるはずなので覚えておいて損はないですよ~。
ステムの調整で絶対に覚えて欲しいポイント

ステムとはフロントフォークのコラムとハンドルをつなぐパイプ状のパーツを言います。
写真で言うと、真ん中の白いヤツね。

今回は、ステムの下にあるスペーサーを上にもってきます。
凄くシンプルな作業。クロスバイクを購入して、初めてやったメンテナンスだったので、凄く思い入れのある作業なんですよぇ。
しみじみ。。。。
作業に必要な工具は、六角レンチ2本のみ(4mm、5mm)
「六角レンチってなんぞや?」という方は、こちらを参考にしてください。

今回の作業で、めちゃくちゃ大事なトップキャップ。
この手順を間違えると、固定するためのボルト受け具を破損して、ステム固定が出来なくなります。(経験談)
「サイドに始まり、サイドに終わる!」と覚えましょう。
作業の手順は、サイド⇒トップ⇒トップ⇒サイド

標準的なステムならば、だいたい2本で固定されています。
一気に1本を緩めるのではなく、①と②を交互に緩めていきます。
はい、いっちに~、いっちに~。
ボルトがユルユルになったら、この工程は終わり。取り外す必要は無いですからねぇ。

さて、お次にトップキャップを緩めていきます。
画像は、4mmの六角レンチを使用していますが、主流は5mmのはず。
GANTのエスケープR3も5mmを使用。

トップキャップを固定するための受け具。
画像は違いますが、一般的には、スターファングルナットと言います。
コラムとステムの間に差がありますよね?トップキャップで上から押さえつけることによって、ハンドリングの重さを調整するんです。
その後に、横のボルト2本でコラム軸にしっかり固定という寸法でさぁ。

3本のボルトを外すと、ご覧の通り。
コラムとスペーサーがコンニチハ。
この時に、自転車の前に立ち、両太ももで前輪を挟むと作業がしやすいです。

このスペーサーをステムの下に何枚入れるかによって、高さの調節が可能なんです。
今回は1cm下げたいため、画像の一番太い物以外を、コラムに戻します。

先ほどと違い。コラムの上部がコンニチハしています。
ここに、先ほど余った1cmのスペーサーを被せるわけ。

さて、今回の作業の中で一番重要な工程。
トップキャップの締め付け。
冒頭に申しましたように、「サイドに始まり、サイドに終わる!」
ここで、「先にサイド⇒最後にトップキャップ」だとコラム内にあるボルト受け具を必ず壊します!
いつまでも六角レンチが回転するので、「メリメリメリメリ、ポロッ」って感じに。
絶対にサイドが最後!
この作業の目的はハンドルの玉当たり調整。
ベアリングの転がりが弱ければガタつき、強ければ抵抗が増します。
良く言われるのが、「六角レンチの長いほうを差し込み、短い部分を指3本で締める」と。
要するに、良い感じに締めればいいってことでいっ!

次に、タイヤ(赤線)とステム(青線)が平行になるようにしましょう。
個人的には、ここが一番神経質になっちゃう。左右がズレた状態で走行した場合、フォームの乱れから、体調不良や肩こりの原因になったりします。
自身が思う以上に、体って繊細よ~。
あとは、前ブレーキを握って、車体を前後に揺すってガタガタしないか確認。
ハンドルを左右にふって、ハンドリングが重くなければ、調整完了。

この段階では、ステムが固定されていません。
なので横のボルト2本をしっかり締めてコラム軸に固定しましょう。
締めるときも、2本のボルトを交互よ~。
いっちに~、いっちに~。

いつもなら、上記で終わりなんですが、ブログで紹介している手前、ちゃんとトルク管理を。
だいたい5ニュートンの力で締めればいいのですが、私は4ニュートンで止めていました(^_^;)
走行中の安全を確保するために、しっかりと締め増しをします。
思った以上に負荷をかけなければ、適正トルクにならなかったのですが、逆に金属疲労とか大丈夫かしら?

これで作業終了。
慣れれば、ものの数分で終わる調整ですので、自身にあった高さを試してみてください。
今回は、紹介しませんでしたが、ステムを上下逆さまにすることでも、高さの調整は可能。

コラムカットをすれば、突起もなくなり見た目スッキリになるんですけ、「もう高くできない」って思うとなかなか踏み切れません。
バリバリにレースに出る方なんかは、スペーサー無しの一番低い状態でカットしていますよね。
そういうバイクは、走れるぞオーラが凄い!!
まとめ

自転車って5mmや10mmの調整で、「他人のバイクか?」って思うほど劇的に乗り味が変わります。
ロードバイクやクロスバイクに乗り慣れてきて、「前傾姿勢を深くしたい」時に、この作業を試してみましょう。
何度も言いますが、トップキャップを締める順番さえ守れば、めちゃくちゃ簡単な調整です。
それでは、最後に、今日覚えたことを一緒にご唱和ください。
せーの、「サイドは、最後ぉ!!!」
それでは、今回はここまで。
最後までブログを読んでくださり、ありがとうございました。
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