入門用ホイールからのステップアップに人気のミドルグレードモデル。
カンパのゾンダとフルクラムのレーシング3、多くの方が悩むところだと思います。
今回は、長期使用したインプレを含めたフルクラムのレーシング3をご紹介します。
新モデル:レーシングゼロ「リム版」の発表
いや~めでたいニュースが飛び込んできましたね。我々にとっては晴天の霹靂だったあの報道。
もう、この時点でピンと来ている人も多いんじゃないでしょうか?
えっ?
大物俳優・・・同士の・・・・結婚・・・・?
・・・・・・
ばかやろうっ!今、最高に、ホットで、ナウな、ニュースはこっちじゃろがいっ!(2021年6月時点)
フルクラム公式HPはこちらから
ハイエンドアルミホイールの一角、レーシングゼロのニューリリース!!しかも、リム版ってところが泣かせるじゃないですかぁ~!
今やディスクブレーキが主流といっても過言ではない状態。各社のハイエンドモデルはディスクブレーキ、クロスバイクもディスクブレーキ、猫も杓子もディスクブレーキ。
リムブレーキのモデルを併売してくれるメーカーもありますが、もう風前の灯。
そんな中で、このニュースはリム派の私にとっては、ありがたい限り。リムホイールはもう絶滅するのかと思ってたよ~。
というわけで、めでたいニュースを記念して、今回は、私が長年使用しているフルクラムのレーシング3を紹介します。
フルクラム「レーシング3」はどんなホイールか?
イタリアのホイールメーカーで、カンパと姉妹ブランド

まだホイールに興味ないという方のために、説明しておきますね。
フルクラムは、イタリアの老舗自転車部品メーカーであるカンパニョーロの姉妹ブランドとして2004年に設立された自転車ホイールメーカー。
「レーシング」「スピード」「ウィンド」など走行目的によってカテゴリー分けされており、レーシング3はその中のレーシングシリーズに属し、フルクラム社を代表するホイールのひとつ。
グレードアップするときに良く候補にあがるのが、これとカンパニョーロのゾンダ。どっちかを購入しておけば間違いなし。
ミドルグレードの二大巨頭ですので、使用されている方も多いと思います。
個人的にはシマノのアルテグラホイールも仲間に入れてやって欲しい・・・。
レーシング3は大人気のミドルグレードホイール

レーシングシリーズでは0・3・4・5・6があり、数字が小さいほどハイグレードという製品設定。
高剛性、加速性能、推進力の高さが特徴でレース向けになっています。
えっ?1と2が無いって?そんなのは私も知りたい。つまり、レーシング3は上から2番目、「ミドルグレード」のモデルに位置付けされているのです。
ちなみに、レーシングゼロはアルミホイールの最高峰の1つで、対抗馬にあがるのがカンパのシャマルウルトラ。ともに高い人気を誇っています。
が、私個人、ホイールインプレのダイレクト感とか直進性とかシャキ感とか、よく分かっていません(^_^;)
「90%の部分で違いはないけど、10%の違いを無理やり表現したらこうなった」というライターの苦労だと勝手に解釈しております。
昔のデュラなんかは剛性が足りなくてフニャフニャした物はありましたが、今のちゃんとした有名メーカーのホイールならば、縦剛性も横剛性も不足している物って無いと思うんで。
フルクラム「レーシング3」の製品概要
ホイール前後の重量

ホイールのみの公式重量は前輪670g、後輪885g、合計1,555g。
タイヤとチューブを含めると前輪920g。
耐久性重視で厚いチューブを使用しているので、人によっては、数十グラムは軽量化可能。

後輪は、タイヤ、チューブ、スプロケ(10速アルテグラ)で、1460g。
鉄ゲタ(2kg)と呼ばれるホイールと比較して約500gの軽量化になっているため、この状態でも軽く感じます。
やはり、軽さが正義。
乗り始めの頃より「軽いホイールに慣れた⇒鉄ゲタに戻す」ほうが違いがよく分かります。漕ぐのが重たかったり、同じ距離走っても疲労度が高かったり。ほんとよ?
ちなみ自転車の軽量化を行う際にあったほうが便利なのがフック式のスケール(はかり)。
コンパクトで正確性もあり安価なので、この機会にいかがです?
きっと軽量化沼にハマれますよ( ̄∇ ̄)
ホイールの外観

私のモデルは、現行から一世代前の物。リム幅はC15、ハブはホワイト。
ゾンダと最後まで悩みましたが、この色が購入の決め手に。見た目重視。
C15ホイールやリムホイールが姿を消していく中で、700×23cタイヤを愛用する人々からしたら、涎が出るほどの一品になっちまいました。

フルクラムホイール最大の特徴がこちら。
フリー側と反対側のスポークテンションを均一にする為、フリー側2本のスポークをクロスさせて1本分のスポークのように配した「2:1」(ツートゥーワン)スポークレシオ。
これによりスポークの湾曲とねじれを最小限に抑えてるんですって。

リムの肉抜きもされており、軽量化に貢献。
現行モデルのほうが、より複雑に肉抜きされているため、リム幅がC15⇒C17に変更されても重量はほぼ変わりません。
スポークが平たい形状になっていますが、風切り音が丸型スポークよりウルサイのは減点ポイント。
見た目はカッコいいんですけどね。
クイックレリーズの形状

クイックレリーズも専用の形をしていて高級感があります。
しかし、これが曲者で・・・。形状が大きいため、バイクスタンドにハマらない可能性があります。
私の所有しているスタンドは受け口を削って拡げました(´;ω;`)
レーシング3は走行性能が高くコスパも良い
カンパニョーロのゾンダと比較して
似たような性能と価格帯で、必ず比較されるのが、カンパのゾンダ。
かくいう私も、ご多分に漏れず悩みに悩みまくりました~(^_^;)
試乗できる環境でもなかったので、とにかくネットのレビューやインプレを読み漁る毎日。
一般的に言われているのが
- フルクラム レーシング3:硬く高剛性。レース向きだが、疲れやすい。
- カンパ ゾンダ:マイルドな乗り心地。ロングライド向けだが、剛性が足りない場面も。
当時の私は、タイヤの空気圧で乗り心地は調整できると考え、「高剛性」をチョイスしました。結果としては大満足でした。
これには後日談があり、友人がゾンダを購入した際に、交換して乗り比べしたことがあったのですが、2人の意見が「どっちもそんなに変わらないね」でした・・・。
こういう経験を繰り返した結果、「好きな物を買えばいいんだ」と思うようになりました~。
雑誌やネットのレビューの性能差なんて微々たるもんよ。
ホイール購入直後の初期インプレ

ホイールを装着したイメージ。シンプルであまり主張しないため、どんなフレームにも合います。
悪くいえば、ちょっと地味。でも分かる人が見れば、ちゃんと理解してもらえるホイール。
そんなホイールですが、乗り始めた瞬間は「あれ?こんなものかなぁ?ギア1枚分軽くなったってレビューが多かったのに……」という微妙な印象でした。
その時は、シマノの入門用ホイール(定価約2万円)を使用していて「高いホイール買って失敗した~(>_<)」という気持ちが強かったです。
ホイールの長期使用インプレ

レーシング3は癖のないホイール。購入直後は感じなかった走行性能ですが、今ではハッキリと恩恵を子受けております。
剛性が高いことにより「漕ぎ出しの軽さ、加速、巡航時のスピード維持、登坂性能、下り坂の安定性」多くの場面で楽なんですよね~。
乗鞍にはこのホイールで2回ヒルクライムしましたし、富士スバルライン、四国カルストも登りました。
その他にも、しまなみ海道、ビアイチ、アワイチも走りましたね~。
ディープリムが欲しくてカンパのBORA50も購入しました。そんな状況の中で、レーシング3の売却も考えシマノの入門ホイールに履き替えた時に、衝撃が走ったんですよ。
「おっ、重い・・・・。」ロングライドがいつもより疲れる感じがしたのです。
まとめ:入門用ホイールからのステップアップに最適

ロードバイクの中で、一番効果のあるパーツ交換は、ホイールと言われています。
自転車の一番の敵は風。チャリダーか自転車雑誌で見たと思うんですが、空気抵抗で見た場合、抵抗の割合は「85%が人間、10%がホール、残り5%が他のパーツ」らしいです。
また、遠心力の関係から、「ホイールの軽量化100gは、他のパーツの1000gに相当する」なんて言葉もあったような気がします。
いずれにしても、自身のパワーを推進力に変換する大事なパーツというのは伝わってきますよね?
ですから、ロングライドやヒルクライムを楽に走りたいって方には、コンポのアップグレードよりホイール交換のほうが費用対効果は高いです。
もう一度言いますが、「予算の中で、限りなく軽く、自分がカッコ良いと思えるホイール」を買うのが1番ですからねぇ。
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