「防風性と保温力」を兼ね備えた冬用のサイクルウェア。それがパールイズミの「ウィンドブレーク®」です。
気温5℃にも対応する優れた透湿機能をもつ冬用ジャケット。
前面には防風素材を採用しつつも、背中には通気性の高い素材配置で、ムレや汗冷えも軽減してくれます。
温かく、動きやすい。冬のライドを快適にしてくれるアウタージャケットをレビュー。
こんにちは、サラピエ(@sarapie)です。
冬用の1着として、色々と使い回しができるサイクルウェア。
冬の服装に最適なパールイズミのウィンドブレークとは?
パールイズミの秋冬ラインナップの1つ
パールイズミのウィンドブレークは5℃対応のサイクルウェアに使われる防風素材です。
ウィンド(風)をブレイク(断つ、弱める)する名の通り、ウィンドブレーカーのような使い方が目的とされています。
ジャケットの他にも、タイツ、ビブタイツ、シューズカバー、グローブなど防寒目的のアイテムに多くに採用。
0℃対応のモデルもありますが、生地が分厚く、価格も高くなります。なにより、使える期間が短いのが致命的!
5℃対応モデルのほうが、晩秋から早春まで長く使い回しできますよ~。
保温と防風透湿を両立したサイクルウェア
- 透湿性能(10,000g/㎡/hrs)
- 耐水性能(10,000mm/H2O)
上記の2点に優れ、冷風を通さず暖かい、厳寒期でもムレ感のない暖かさを実現します。
透湿性能は「24時間の間に、1m²の面積あたり、10,000gの蒸気が逃げていく」という意味。
登山用品で有名なモンベルのレインウェア(1万円)だと、透湿性能は「8,000」or「15,000」という数値なので、必要十分な性能かと思います。
伸縮性がある裏起毛で体にフィット
ウェア全体は優れたストレッチ性があり、体にフィットします。また内側は肌面の起毛が身体を包み込み、暖かさを逃がしません。
要するに冬の冷風、ちょっとした小雨など、外気や水分はシャットアウト。素肌から出る汗をフリースが吸い上げ、蒸気となり防風シートから透湿して、外へ排出されます。
素肌にジャケットを着こんでも問題ありませんが、保温性の高いアンダーウェアと併用すれば、0℃にも余裕で対応できます。
冬のサイクルジャージとしてオススメする理由
ウィンドブレークの優秀な防風性能
冬のサイクルウェアとして1枚あると、なにかと重宝します。高性能な分、価格はちょっとお高め。
ジャケットの前面は保温性重視で、防風素材の使用面積を多くしてあります。
寒い時期に大切なのは、保温性を確保しながら通気性があること。
「裏起毛のサイクルジャージ」「防風のウィンドブレーカー」の2枚で代用できなくはありませんが、問題は通気性。ウィンドブレーカーだと通気性が低く、内部が蒸れて余計に汗冷えしてしまうケースも。
保温性と通気性を両立したハイブリッド
背中は、湿気を吸収速乾させる素材を使用し、蒸れない様な設計になっています。
写真の白い部分が防風、背中と腕の黒い部分が、汗を吸収発散させてくれます。
複数の素材を合わせてハイブリット仕様で、走行時の背中は快適そのもの。ウィンドブレークは本当に蒸れないんですよ~。
基本的なバックポケットで使いやすい
サイクルジャージとしての造りもよく、基本はしっかりと押さえています。
- 小物を入れるのに便利なバックポケットセンターのファスナー付きポケット。
- 夜間の視認性を確保するバックポケット左右の再帰反射。
- ずり上がりを防ぐ裾のシリコン加工。
走行時に寒風の侵入を防ぐ袖口カフ
個人的に感動したのが、袖口の部分。薄手のカフになっているので、冬用のグローブをはめやすい。
ゴアゴアすることなく、スッキリしたシルエットを保ってくれます。
ウィンドブレークの悪い点(デメリット)
0℃を下回る寒冷地だと寒い
あまりに褒め過ぎると、勘違いする人がいるかもしれないので、補足説明。
あくまで対応できるのは0℃~5℃までの気温までです。それ以下になるとウィンドブレークの素材自体が冷え冷えになって、アンダーウェアと併用しても温かさは感じません。
これは、空気の層を含む保温層が薄いためだと推測されます。
寒冷地にお住いの方は、アンダーウェアのレイヤリングを増やす、もう1枚なにかを羽織るなどの対策が必要。
タイトフィットな造り
体から熱を逃がさないためには、衣類が肌に密着している必要があります。
そのため、ウィンドブレークは通常のサイクルジャージと比べて、サイズ感はタイトフィット。
体格によっては、ワンサイズ上げる必要があるかもしれません。
アンダーウェアを着込む必要もあるので、初めて購入する人は試着推奨。
素材が赤く変色するかも
これは、サラピエの個人的な感情が入ってます。
素材としては文句なしの性能なのですが、数年前のモデルだとウィンドブレークが変色します。黒い部分が紫外線でビックリするぐらい赤くなります。
私の物は2年目の冬に使おうと思ったら変色してました。回数で言ったら10回ぐらいだったかなぁ。
パールイズミは好きなブランドの1つですが、定期的にやらかすんですよねぇ。夏用素材のコールドブラックの変色(対策品がコールドシェイド)もそう。
対策品をしれっと出して、後は知らぬ存ぜぬという対応なのが気に食わない。
コールドブラックのときもそうでしたが、社外から仕入れた素材が悪かったのでしょう。
今は対策品のようなので、安心して購入してもらって大丈夫です。
ウィンドブレーク|冬のサイクルウェアとしてオススメ
最後に、本記事の要点をまとめました。
- ウィンドブレークはパールイズミの独自の素材。
- 保温、防風、透湿を兼ね備えたハイブリッドなモデル。
- 5℃までの対応だが、アンダーウェアと組み合わせたら0℃もイケる。
- 製品価格が高い。
- タイトフィットなので試着推奨。
- 極度な寒冷地など素材自体が冷えると保温効果が低下する。
- 対策品の登場までは変色していた。(現行モデルは問題なし。)
最後の最後でケチをつけてしまいましたが、今使っている物がダメになったら、また同じ物を買うと思います。
そのぐらい温かく蒸れない。冬のサイクルウェアとしては文句なしの性能です。
それでは、今回はここまで。
最後までブログを読んでくださり、ありがとうございました。
コメント