しまなみ海道に浮かぶ1つめの島、向島(むかいじま)。
向島を自転車でサイクリングするためのモデルコースとして、観光とグルメをご案内します。
・・・と言っても、実は向島は観光向けのスポットが少ないんです。
なので今回は自転車で走った瀬戸内海の風景がメイン。ロードバイクやレンタサイクルで、しまなみ海道を走るときの参考にしてみてください。
輪行組は尾道駅からスタート
しまなみ海道サイクリングロードの起点

私のスタイルは、いつも車載スタイル。
向島にある向島運動公園に車を駐車し出発するのですが、今回は尾道駅スタート。
いつもすぐに渡船のりばに行ってしまうので、初めて愛車と尾道駅の写真を撮りました。
しまなみ海道で爆発的に観光客が増えたため、施設が新しく生まれ変わっております。
2階が展望室なので時間が許せば、どうぞ立ち寄ってみてください。

目の前の交差点を渡ると「しまなみ海道サイクリングロードの起点」の標識があります。
尾道駅を起点に、今治のサンライズ糸山まで片道70km。
これが基本となる距離です。
ややこしいことに道中には今治駅の距離数が表記されたてたりするんですよね~。
本州脱出!向島行渡船のりば

標識の奥側が、向島行渡船のりばになります。
大人100円、自転車10円。始便は6:00、終便は22:00。
船がなくなっても、尾道大橋を渡れば本州には戻れるので往復する人はご安心を。
路肩が狭く交通量が多いので、あまりオススメはしませんが。

渡船に多くの人たちが乗り込みます。
写真のときは普通の土日、早朝だというのにご覧のとおり。
ガチガチのサイクリストよりかは、観光客のレンタサイクルがほとんどでした。
座るスペースは少なく基本立ったままです。
島をグルっと1周する広島県道377号線
向島上陸!サイクリングスタート

淡路島のジェノバラインを想像している人もいるかもしれませんが、乗船時間は約5分。
あっという間に向島に到着。
ここからはブルーラインに沿って進みますが、地図的な言い方をするならば広島県道377号(向島循環線)を走ることとなります。
コースの前半の5kmは市街地を走るため、しまなみ海道らしさはありません。
スーパーやドラッグストアがあるので忘れ物があれば、このエリアで補給可能。
向島循環線の海岸線コース

5kmほどの距離を走り、市街地を抜けると景色が一片します。
西に進む道が突き当りに差し掛かると一気に視界が開き、海外線を走るルートに変わるんです。

もうここからは、絶景の連続。
海岸線をノンストップで走る気持ち良さに漕ぐペダルも自然と速くなります。

この瀬戸内海の透明感を見てくださいよ~。
テンションあがるっしょ?

コース上にはルートを示すブルーラインが引かれています。
この案内に従い進んでいけば、自動的に今治に到着。
赤い橋の向島大橋

この赤い橋の名は向島大橋。
対岸にある岩子島に行けるのですが、しまなみ海道には全く関係ありません。
初めて人を案内したときには、この赤い橋ですらテンションが上がっていました。
「おぉ~、この橋を渡るんかぁ~」って😆
RPG魂や冒険魂に火がつく人もいると思いますが、小さい海水浴場があるだけです。
お店や観光的なものは一切ないので、我々は渡らずに直進しましょう~。
向島と因島を結ぶ因島大橋
因島大橋はしまなみ海道1つめの橋

海岸線の景色を堪能しながら、島の南西部まで走ると大きな大きな橋が出現しました。
海を横断するこの立派な橋は因島大橋。
私がしまなみ海道で好きな場所の1つです。

橋の真下までやってきました。
ここを通り過ぎた1km先に自転車歩行者道の入口があります。

左手にはお洒落なカフェがあり、砂浜も家族連れや恋人達で人気。
早朝だったので今日はまだ誰もおらず。
自転車歩行者道入口

377号線を左折して因島大橋に上っていきます。
向島を一周したい場合、ここを直進すればスタート地点まで戻ることが可能。

だいたいどの橋もそうなんですが、登るスロープは傾斜3%、距離1kmに設定されています。
慣れていないと後半に体力を削られるので、自分のペースでゆっくり登りましょう。

朝や夕方の通勤時間帯は、バイク(原付)の交通量がかなり多いです。
慣れている地元民がスピードを出しているので、後ろや反対車線には気をつけましょう。

スロープを登りきると高さは約60mにもなります。
「おぉ~、走ってきた377号線があんなに小さく見える。」
サイクリストは獲得標高が麻痺している人が多いので、60mって大したことないと思うかもしれませんが、ビルの高さに換算すると20階!
なかなかの高さです。
直線距離1.3km!橋の内部を走れる

私が因島大橋を好きな理由がコチラ。
1.3kmの直線距離が最高に気持ち良い!景色が1点に向かって収束していくほどの直線!こんな消失点を見られる場所って他にはなかなかないんですよね~。
ちなみに橋の内部を走れる2層のトラス構造は他の橋にはない特徴。
頭上には高速道路の車がバンバン走っています。
番外編:因島大橋を綺麗に撮影できるスポット

そのまま橋に登って行ってもいいのですが、体力や予定に余裕があれば、直進することをオススメします。
1kmも走らないうちに人が少なく愛車を綺麗に撮れる撮影スポットがありますので。
あと風が強い時はこんな撮り方を真似しないように。海に落ちますよ~。
無風状態の時でしたが、カメラを握る手が汗ばんでいたのは言う間でもありません💦
ロードバイクで因島を走ってみて

基本的には、前半は走っていてコース的な面白さはないです。
「しまなみ海道に来た!」というワクワク感でテンションは上がっているのですが「あんまり本州とかわらないなぁ~」というのが正直なところ。
しかし、後半の海岸線のコースに出ると一気に景色が変わります。
透明感のある海の近くを走る幸せ。本当にそれだけで走っていて気持ちがいいんですよね~。
観光スポットに関しては、「早朝」という事に限定して今回はないと言っておきます。
なので、初めての方はしっかりと海の風景を楽しんでください。
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