2022年7月、シマノから「新型105 R7100 Di2」が公式発表されましたね~。
105と言えば、ロードバイク用のミドルグレードで、もっとも普及しているコンポーネント。
上から3番目に位置する105は、価格と性能のバランスが良く、とにかくコスパに優れています。「レースやイベントに参加するなら最低でも105を選べ」という格言があるほど。
そのため、ユーザー数が多く、今回の発表を待ち望んでいた人も多いんじゃないでしょうか?
というわけで、サラピエが気になった部分を、ちょっとまとめてみました。
R7100のポイントを解説!シマノの強気な価格設定
- 価格は212,947円
- 重量はホイールを除き約2,900g
- ドライブレインは12速化
- ラインナップは無線電動のみ
- 油圧式ディスクブレーキのみ(リムブレーキの廃止)
- R7000(ワイヤー式11速)は継続販売
105は、先発のデュラエースやアルテグラの性能をフィードバックするのが慣例。
そのため、チェーンの12速化やシフトの電動化は「予想通り」でしたね。
読みが外れたのは、有線の電動版とリムブレーキ版をラインナップに含めなかったこと。
「少数を切り捨てるつもりか!!」と言うつもりはありませんが、ユーザー層の多い105で種類を絞ってくるとは思いませんでした😅
今の社会情勢を鑑みて、集中と選択をした結果でしょう。
まぁ、それにしたって高い!
105で20万を超える価格になるとは思いませんでした。完成車買えるじゃん!
これは105の名を借りたデュラ―エースでしょー。
R7000シリーズは継続販売
R7000(ワイヤー式、11速、リムブレーキ)は継続販売されるので安心してください。
12速化の設計思想は、シフターの無線化と油圧ディスクブレーキの採用かぁ・・・。
レースをしないので耐久性の落ちる12速チェーンを使いたいとは思いませんが、未だにリムブレーキを使っている身としては、時代に流れに取り残さていく気分。
SHIMANO「価格差と重量差」R9200/R8100/R7100
新しいコンポーネントが発売されると、みんな気になる価格と重量。
「軽さは正義」と言われるロードバイクでは、100gの軽量化は言うまでもなく、10g軽くできるかどうかでも一喜一憂しちゃいます。
問題は「軽くするための費用がいくらかかるか?」と言うことよ・・・。
新型105コンポの値段:約21万3千円
R7100(105)を全て購入するには212,947円 (税込)が必要となります。高いなーー!!😨
昔ならばデュラエースが購入できていた価格です。ちなみに現行は下記の通り。
- R8100アルテグラ :約28万
- R9200デュラエース:約42万
機械式ディスクブレーキの105(約11万円)と比較すると、2倍に値上がりしています。
5800やR7000シリーズは、6~7万円ぐらいで購入できていたはず。
いくら無線化とは言え、かなり価格を釣り上げてきた印象がしますね~💦
新型105コンポの重量:約2,900グラム
R7100(105)をフル装備したとして重量は約2,890gとなります。
- R8100(アルテグラ) :約2,720g
- R9200(デュラエース):約2,440g
アルテとの差額7万円で170g軽くなるので、1g軽量化するためには411円が必要。
デュラだと差額20万円で450g軽くなるので、1g軽量化するには444円が必要。
デュラやアルテに迫る3つのテクノロジー
DURA-ACEやULTEGRAから受け継いだ機能と技術を搭載し、シマノの長年の研究開発の集大成ともいえる新型SHIMANO「105」。
ユーザーの声をフィードバックするため、上位機種に迫る性能を持っています。
今回は4つの大きな特徴があります。
無線式「Di2」は軽いタッチでストレスフリーのシフティング
無線電動化されたことにより、シフトレバーから前後のディレイラーに電波が飛ぶ仕組みに変わりました。
デュラエースやアルテグラと同じように、シフターと変速機をワイヤーで繋ぐ必要がないため、メンテナンス性は向上していますね~。
Di2でシフティングするメリットは「軽い力でシフティングできる」という点。
疲れているときや、想定外の急な上り坂でも、シフティングをためらう必要がなく、瞬時に変速してくれます。
体力の消耗が激しいときや、集中力が切れているときにこそ恩恵を受けやすいので、プロやアマチュアのレーサーから評価されているのでしょう。
シフトレバーの先端に、ボタン電池2つが入る構造に変化。
上位機種に採用されていた機能を3つほど省略して、その分、電池スペースを増設。持ちが3年近くになるよう改良されています。
カスタマイズ性は下がりますが、長く使えるようになるのは嬉しい。
無線化のメリットはケーブルレスだけではありません。
コンパクトなブラケットで握りやすい
上位機種の形状を踏襲してコンパクトになりました。
レバー形状を見直すことで、握り安さが格段に上がっています。
・・・が、これをマッチポンプだと思うのは私だけでしょうか?
【リムブレーキで最小の形状が完成⇒ディスクブレーキで大型化⇒無線化で徐々に小型化】
意図的に大型化と小型化を繰り返して、買い替え需要を掘り起こすマーケティングをしているわけじゃないよね~?
ショートストロークで快適なシフティング
シフティングはスイッチを押すだけで自動的に完了し、機械式のような大きなストロークが不要になります。
ポタリングやサイクリングのライトユーザーには不要ですが、1分1秒を争うレース志向に人には恩恵が大きい機能ですね。
機械式に慣れていると、変速の挙動に一瞬頭がバクります。指の動かす労力に比べて、スパンとディレイラーが動くので。
激坂にも対応したワイドレシオのギア比
「乙女ギア」って言葉知ってます?
昔はですねぇ、「漢は黙って25T!」という暗黙の了解がありましてね・・・。
28Tのローギアを使おうものなら乙女ギアと言われ、馬鹿にされる時代がありました。
それが今やローギアは34T/36TとうMTBのようなギア構成!
スプロケットとチェーンリングのギア比を1:1にして、激坂や急登に対応できるドライブレインになりました。
坂が苦手なサラピエにとっては、もっと早く到来してほしかった流れよ・・・。
操作性に優れたブレーキシステム
ブレーキを新設計のピストンに見直すことによって、コントロール範囲が広がりました。そのため繊細なブレーキ制御を実現。競技用レベルにも耐えられます。
また、パッドクリアランスが10%拡大されているので、メンテナンス性が向上。
ロードバイクにディスクブレーキシステムが採用されるようになって数年経ちますが、年々性能が向上してきてますね。
まとめ:新105は性能も価格も爆上がり!ティアグラに期待
本記事では、新型105(R7100)の特徴、価格や重量をご紹介しました。
まぁ、やっぱり注目すべきは12速化と無線化なんですが、いかんせん高い!高すぎるよー!
105ってハイグレードの入門用的な位置付けで、性能の割にはコスパがいいってのがユーザーの共通認識だったと思います。
そんな「みんなの味方105」が20万円オーバーって・・・。普通にカーボンの完成車が購入できる値段じゃん。
今後は新型105が採用されるロードバイクは値段がとんでもないことになりそう。
なかなか、手が出せない価格帯になってしまったので、ティアグラに期待かなぁ~。
それでは、今回はここまで。
最後までブログを読んでくださり、ありがとうございました。
コメント