【雑感】新型デュラエース(R9200)の12速化に思う事「多段化による高価格で、寿命の短いチェーン」

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9/1に発表された新型DURA-ACE。48年の歴史があり、今作のR9200シリーズは10代目。

ワイヤーで変速を行う機械式がラインナップから姿を消し、電動で変速を行う方式だけになりました。

ワクワクすると同時に、新型発表のたび・・・多段化が進むたび・・・・
あ~、チェーンの寿命がまた短くなる~(´;ω;`)」と思ってしまうのです。

同じように思っている人は多いはず・・・よね?私だけじゃないよね?


私の多段化の遍歴はこんな感じ。

  • クロスバイク:SRAM8速 ⇒ DEORE XT9速
  • サブバイク:105(5700)10速 ⇒ ティアグラ(4700)10速
  • メインバイク:アルテグラ(6700)10速 ⇒ アルテグラ(R8000)11速

8速から11速は経験済みで、全て自分で換装しているんですよ。凄いでしょ?エッヘン!

こんだけ色々とコンポが混在すると、消耗品含め、非推奨の組み合わせで使ったりしています、今もね・・・。

ですので、「互換性が非推奨の物であっても、問題なく動く場合もある」というのが私の経験則からくる持論。コンポーネントを混在させるミックスコンポに関しても、特に悪いイメージはもっていません。

メンテナンスやオーバーホールは自身で行うことが多いので「自転車をイジれる」という自信も身につきました!

まぁ、最近の状況にはついていけず、わけワカメの状態になっているのですが。油圧のメンテナンスとかディスクキャリパーの話とかはトンチンカン(‘ω’)

おっと、話がそれたので戻しますね。

結局、何が良いたかったかというと、昔からチェーンの世代交代を経験している身からすると、昨今の多段化には懐疑的になっているという事。

もし、「11速、12速最高!」と思っている人がいるならば、今回の記事は不快に思うかもしれません。

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R9200の12速チェーン【CN-M9100】

自転車界で変速12速化の流れがあったのは2018~2019年頃

スラムが一番初めにリリースを行い、それに続く形でカンパ、翌年にシマノのXTR(MTBコンポ)が発表されるという動きでした。

そういう意味では、スラムが12速化&無線化の元祖となるわけで、先行する分「SRAM Red Etap」が、後発のデュラエース(R9200)より優れている部分があるのではないかと思っています。

ジャギ様も「兄より優れた弟なぞ存在しねぇ!」って仰ってますし・・・。

シマノのXTRが12速化する際に、登場したCN-M9100(12速用チェーン)

従来の物より薄くなり、チェーンを接合するピンまで中空にするという代物。もうね、耐久性という概念を捨て、紙装甲を目指しているんですよね。

「零戦かよっ!」とツッコミを入れたくなるレベル。

そして、大きく変わった点がもう1つ。

写真の赤丸で囲んだ釘みたいなパーツ。チェーンを繋ぐのに使用するアンプルピン(コネクトピン)

11速用のチェーンまでは標準で付属していたのですが、どうも廃止されているっぽいんです。 12速用のピンも販売されていませんし。

※合ってるかどうか定かではないので、間違っていればご指摘ください。

シマノの12速チェーンはクイックリンクを使用

じゃあ、かわりに何を使うかと言えばコレ!

あんまり評判のよろしくないシマノのクイックリンク

え~!私、コレ嫌いなんよぉ~。

なぜかというと、ミッシングリンクの構造に関しては、KMCが特許をもっています。

その技術に抵触しないよう作った結果、シマノのクイックリンクは『再利用不可』という、似て非なる物が出来上がったわけです。

一瞬は「便利だなぁ」って思うでしょ?けど、手間が増えるだけなんですよ(^_^;)

アンプルピン(コネクトピン)だけならば、使用する工具はチェーンカッターのみ。

しかし、クイックリンクを外すためにはプライヤー(一番右)という工具が別途必要になってきます。

家でメンテナンスを行う場合は問題ありませんが、問題は出先のトラブルのとき

コンパクトなチェーンカッターとコネクトピンを持って走ればチェーンが切れた時に対応できていたのですが、クイックリンクしか使えなくなるとプライヤーを持ち運びしなくてはいけないのです。

そういう状況はあまりないので問題はないですがね。まぁ、気持ちの問題。

↓チェーンの交換方法はコチラをご覧ください。↓

多段化:12速化によるデメリット

嘘か本当かはわかりませんが、シマノは14速か15速までの特許を既にとっているという話はよく噂にあがります。

この多段化、プロレーサーやハイアマチュアのようにレース結果が生活に影響を及ぼす場合、メリットは存分にあるかと思います。

クロスレシオ化によって足を温存し、ここぞという刹那の変速で、一気に周りを出し抜く」とかね。

しかし、普通の生活をしている場合、そんな状況ありません。

私がそうであるようにロングライドや通勤・通学メインの人間にとって、多段化はデメリットの方が大きいです。

チェーン寿命の短命化、調整もシビアになる

8速:世界一周などに使われるほど高耐久。7,000~8,000km

9速:街乗り用に使用される。5,000km前後

10速:不遇の規格。2,500~3,000km

11速:今後もしばらくは主流。3,000km前後

チェーンの寿命(交換時期)は、規格によって異なります

なぜ1速(スプロケの1枚のギア)が増えるごとに、耐久性が落ちていくのか?

答えは簡単です、多段化によりチェーンが薄くなっているから。


スプロケットって、ホイールのフリーボディという場所に取り付けるのですが、ボディ幅というのは規格で決まっています。

ですので、スプロケットの枚数を「9枚⇒10枚⇒11枚⇒12枚」と増やしても、勝手にボディ幅を増やせるわけではないんです。

そのため、スプロケット1枚1枚のギアを薄くするわけですね。それに合わせてチェーンも薄くなるという寸法でさぁ。

薄くなっているため削れるスピードが速くなり、寿命が短くなります。

あとは、狭い範囲で位置合わせを行うため、変速の調整がシビアになります。11速が発表された当時、四苦八苦していたプロショップが多かったぐらいですから。

段数が多いほどチェーンのコスパが悪い

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耐久性最強の8速用チェーン1,000~2,000円で購入可能

そして、ホームセンターやスポーツ量販店とかでも売っていたりします。

世界一周の自転車旅行でオススメされる理由としては、耐久性の高さに加え、この入手性の高さも評価されています。


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クロスバイクなどの街乗り自転車に使用される9速チェーン

グレードの違いもありますが、2,000~3,000円で購入可能

個人的にはこの規格が一番トータルバランスが良いように思います。


規格を消しつつある不遇の10速用チェーン

現在はアルテグラ相当のクラスが、2,000~3,000円で購入可能

昔は、デュラエースがあり、5,000円ほどで購入可能でした。廃番が発表されてからはプレミアム価格10,000円まで高騰するほど人気があったんですよ。


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現在、ロードバイクで主流の11速用チェーン

グレードの違いもありますが、4,000~5,000円で購入可能


新型デュラース(R9200シリーズ)で使用される12速用チェーン。

お値段なんと6,000~7,000円


まぁ、見事に1速増えるごとに、価格が上昇していますよね。

そして、ここで忘れちゃいけないのが、耐久性。9速チェーンの半分しか走れない11速と12速チェーン。

つまり、9速が3,000円の出費で済むところ、11速&12速は(4,000~7,000円)×2本という結果になるんです。

いや~、業界が多段化を止めないはずだわ~。

耐久性は下げて、価格は上がる。「最新技術」「スムーズな変速」「プロも使用」「良い物が欲しい」というユーザー心理に付け込んで高騰する消耗品

企業としては利益を生み出す卵なんですよね~。


余談:ある「問い」でショップの良し悪しを見分ける方法

ちょっと脱線しますが、私が昔、使っていた手法をご紹介。

友人がロードバイクを購入する際にも、この質問をするようにアドバイスしております。これから「自転車を始めたい」と思っている方も参考にしてみてください。

大阪在住時にはショップが多かったため、馴染みの店を見つけるまでは四苦八苦しました。本当に、店のレベルがピンキキリで「売ってやる。店主は神様だ。」という時代でしたから。

そういうショップは態度で分かりますが、本当にユーザー目線かどうかは分かりませんよね?そこで、私は「変速の多さの違い」を必ず質問していたんですよ。

良いショップは、オラオラな態度でも上記のような説明をちゃんと行ってくれました。メリット・デメリットを提示したうえで、判断はユーザーに任せてくれるんですよね。

逆に凄く丁寧で対応が良くても、金儲け主義のショップは「特に違いはないです。段数が多いと便利です」と満面の笑みで言い放ってましたから。

これが全てとは言いませんが、右も左も分からない状態で騙されるのは気分悪いじゃないですか。ぜひ、みなさんも自分なりの基準をつくって、ショップの良し悪しを見極めてください。

まとめ

さてさて、今回は私が感じている愚痴を記述する形になってしましたが、いかがでした?

なんかチェーンが昔に比べて高くなってるなぁ」と漠然と感じていた人も、【2~4倍のコスパの悪さ】にビックリしませんでしたか?

今後も、この流れが変わることはないかと思います。ブランド化を行いハイグレードのコンポーネントは高価格で販売。当然、消耗品も高価格で販売。

プリンターのビジネスモデル(本体安くして、インクを高くする)もビックリの商法ですね。


アンチシマノというわけではありませんが、ユーザーに寄り添ってない業界の多段化は手放しでは喜べない状況です。カンパやスラムがいたとしても、国内ではシマノ一強の独占状態

競争相手がおらず、独占状態の企業がやることは1つに決まっていますよね?

デュラ相当の機能や軽量化を行った8速や9速があってもいいのになぁと思う私でした。

それでは、今回はここまで。
最後までブログを読んでくださり、ありがとうございました。

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