こんにちは、サラピエです。
自転車のメンテナンスに必須なのがアーレンキー(六角レンチ)。各パーツの脱着に必要となります。
他にも、家具・バイク・自動車・機械、様々な箇所で使えるので工具としての優先度はかなり高め。
そして、カーボン素材のロードバイクを購入したら、一緒に導入したいのがトルク管理ができるトルクレンチという工具。
今回は、私がメインで使用しているトピークの物をご紹介します。
ロードバイクにトルクレンチを導入する必要性
トルクやトルク管理とは何か?
工学分野や機械を整備する人には、馴染みがあるトルクという言葉。単位はN・m(ニュートンメートル)で表されます。
力学において、【固定された回転軸を中心に働く、回転軸の周りの力のモーメント】を指していますが、もっと簡単に言うならば「ねじりの強さ」です。
自転車のメンテナンスに必要なボルトを、適正な強さで締めつけるのがトルク管理となります。
なぜカーボンのロードバイクに必要なのか?
昔に比べ、カーボン素材のロードバイクは入手しやすくなりました。フレームだけでなく、今や高価なホイールにも使われています。
カーボン素材の特徴は「軽く、金属より”しなる”ため、衝撃吸収性が良い」こと。
逆にデメリットは、「1点の衝撃に弱く、割れる」こと。
重たいチェーンロックの先端や塀の角に当ってしまったら、パキっと割れることがあるんです。
このデメリットが自転車のメンテナンスに強く関係してきます。
トルク管理をしないとカーボンフレームが割れる?
高い金額で購入し、大事に大事に乗っているロードバイク。
アルミバイクの場合は、そこまで神経質にならなくてもいいですが、カーボンロードの場合は話が変わってきます。
特に注意してほしいのが、シートポスト(シートピラー)の締め付け部分。
サドルを上げ下げする部分で、個人でも簡単に調整できます。これを適当にクルクル回して締めると「ペキッ!」という嫌な音と共にフレームが割れます。
1点の衝撃に弱く割れやすいカーボンなので、絶対にトルク管理が必要となってきます。
では、ボルトをどのくらいの力で締めればいいのか?
それを解決していくれるのが、トルクレンチとなります。
使用頻度は少ないが、トルクレンチは非常に高価!
分かりました。
ならトルクレンチを買います。
・・・・
って高いな!!
機械いじりやメンテナンスが好きな人は既に持っているでしょうが、トルクレンチって高いんですよ~。精度が高く小型な物は、より一層ね。
なのに、自転車の整備だけならば、使用頻度はそんなに多くありません。
つまり、費用効果はイマイチ。
どうしたものか・・・・・?
コスパ最強!トピークのトルクレンチをレビュー
というお悩みを解決してれるのが、TOPEAKのコンボトルク レンチ&ビット。2,200円で購入可能。
構造は至ってシンプル。
レンチの捻れを利用しトルクを測定するのですが、これがなかなか秀一。
黄色い板に1N・mずつメモリが刻まれており、針がメモリを指す事によって「ねじりの強さ」を表してくれます。
1万円ほどのデジタルトルクレンチも持っていましたが、自転車に使用するにはこれで十分なので売却済み。
レンチの先端(ビット)は5種類に対応
取っ手の部分に、3番から6番までの六角レンチが収納。
そして、日常生活ではまず使用しないトルクス(星形)1本も付属しています。
T25ってのがあるのに、初めて気がついた~😅
本体に収納されているビットを取り外して、レンチの先端にセット。
ロードバイクでは4番の六角レンチをよく使いますね~。
トルクレンチの使い方|どうやってトルクを測定する?
ボルトにレンチを差し込んで、取っ手を持ってグイっと締めるだけ。
締め付けると針も同時に動くので、黄色い板をじっと見ておきましょう。
これがあればドキドキせずに済むので、すごく頼りになる工具。
トルクレンチを使う箇所はいろいろ
基本的にはカーボンのパーツを使用している箇所、全てです。
シートポストの次に多いのが、ハンドルポストだと思います。
カーボン製のハンドルならば手への衝撃を緩和できるので、カスタマイズに人気。
締め付けトルクは本体やパーツに記載
トルク管理の重要性は分かってもらえたと思います。
ただ「どれぐらいの力で締めるか?」は各々のロードバイクで違ってきます。
まずは、ご自身の自転車をご覧ください。
ボルトの付近に上記のような数字が記載されています。
私の場合、ハンドルポストに「6N・m」という数字の記載あり。
これが締め付けの指定トルクです。
つまり、「6N・mで締めて付けてください」という意味。
こちらは、シートポスト部分。
「最大で5N・mで締めて付けてください」という意味。
ただ、適正なトルクで締めたにも関わらず「割れた」という意見を、ネットでチラホラ見ます。
レンチ・使い手・自転車、どれに落ち度があるかは定かではないですが怖いですよね~。
なので私は破損防止のため、ファイバーグリップという滑り止め剤を使用して、適正トルクの7割ぐらいで止めています。
基準に満たないトルクですが、これのおかけでシートポストがずり下がったことはありませんよ~。
まとめ:カーボンの自転車には必要なトルクレンチ
今回はカーボンのロードバイクに乗っている人向けの内容となりました。
トルクレンチがあったほうが、”規定トルクはこの程度の力加減”というのが理解できます。
力加減が手に馴染んでいない人ほど購入したほうがいいでしょう。
ちょっとの投資で、後悔するようなトラブルを回避できるので、参考にしてみてください。
アルミの自転車に乗っている方は、必要ありません。
常識的な範囲の力で締めていたらトラブルになる事はないと思うので。
それでは、今回はここまで。
最後までブログを読んでくださり、ありがとうございました。
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