ランニングコストって言葉ありますよね?
建物や設備、機器などを維持管理するための費用を指しますが、プリンタのインク、車のガソリンなどが該当します。
ロードバイクにも相当するものがありましてね、コストではなくルーティンなんですが。
前回、ご紹介した注油作業もそう。今回紹介する「空気入れ作業」もそう。自転車ライフを送るうえでめちゃくちゃ重要。ここを手抜きするかどうかで、道中の快適性、もたらされる結果(パンクの有無)が大いに違ってきます。
なので、今回はランニングルーティング(そんな言葉はない)の道具となるポンプをご紹介します。
使用するタイヤは仏式(フレンチバルブ)
仏式(フレンチバルブ)は、ロードバイクやクロスバイクなどスポーツバイクに採用される方式。
日本で一般的なシティサイクルとの大きな違いは、高圧にできること。
タイヤを高圧にできるという事は、転がり抵抗を少なくする事ができますし、なによりパンクリスクの低減にもつながります。
デメリットは、空気が抜け抜けやすいこと。
毎日入れる必要はありませんが、1週間だと「いけるのかっ?オイッ!やれるのかっ?オイッ!」って感じ。2週間の期間が空いたならば、確認せずとも必ず空気を入れるレベル。
シティサイクルに比べると、断然、空気入れ作業が多くなるスポーツバイク。だからこそ空気入(ポンプ)が重要になってくるんですよ~。
これが実際の仏バルブ。
先端の黄金色のバルブを反時計周りに緩めて、空気を入れます。空気が入れ終わったら、必ずバルブを締めましょう。空気が抜けてしまいますからね。
パナレーサー(Panaracer) アルミ製フロアポンプ BFP-04AGA3
初めてロードバイクやクロスバイクを購入したならば、一緒に買うことをオススメします。
シティサイクル用にも、仏式にも対応しているモデル。トピークなどからも様々なポンプが販売されていますが、半額程度のパナレーサーのフロアポンプで十分な気がします。
そして、絶対に守って欲しいポイント。空気圧が計れるゲージ付きの物を選んでください。
慣れれば、「この固さだと〇barぐらいかな?」って分かるようになってきますが、初心者の方だと思った以上に空気が入るはず。
「え~!まだ?まだ入るん?破裂しない~?」
大丈夫!それまだ半分ぐらいしか入ってないから。
タイヤのチューブのバルブを緩める⇒空気入れのヘッドを差し込む。
この状態では、まだ空気を入れては駄目ですよ~。
ヘッドの反対側にあるレバーを押し込んで、固定します。
必ず、この状態でポンピング。
シュコシュコシュコシュコシュコ。大型の据え置きポンプなので汗だくになることはなく、すぐに終わるはず。
これ1時間ぐらいしたら、ビリー・ザ・ブートキャンプぐらい効果ありそう。
携帯ポンプ
TOPEAK(トピーク) ターボ モーフ G
私が初めて購入した空気入れ。刮目せよ!この年季の入り具合。
パッキンは劣化して交換していますし、取っ手のゴムは黄ばんで、足で踏むパーツは折れて補修しています。しかし、まだまだ現役。今は車に積んで、車載ライド用のポンプとして活躍してくれています。
当時は、学生でワンルーム生活しており、物を増やしたくなかったので、コレを選択しました。もし、同じような状況の方ならば、大型の携帯ポンプという選択肢はアリだと思います。
持ち運び目的ではなく、家で場所をとらないという趣旨ね。
ちゃんとゲージもついています。
ヘッドもご覧の通り。フロアポンプをそのまま小型化したような製品。
補修用パーツも売っていますので、長期間の使用にも耐えてくれます。
ポンピンングの回数は当然増えますが、それほど不満はなかったので、数年はこれ1本で自転車生活を送っていました。まぁ、夏場はめちゃくちゃ汗をかきましたが・・・。
例のポンプ(マジックポンプ)
携帯ポンプ界の風雲児。
「例のポンプ」というふざけた名で呼ばれることが多いですが、性能は一級品。
「押しても引いても空気が入る」「楽な力で高圧まで入れることが可能」
とかなり画期的だった商品。
確かポンプ博士みたいな自転車乗りの人と、中国メーカーがタッグを組んで生み出したポンプだったと思います。
重量は79g。重心のバランスが良いのか、後程、紹介する携帯ポンプより重いのに軽く感じます。
なんか不思議。
人間も意識がある人を背負うより、意識が無い人を背負うほうが重たく感じるらしいので、重心って大事なのかも。
標準的なツール缶への収まりもバッチリ。
ポンプ博士と中国メーカーが相談と改良を繰り返しながら、このサイズ感になったと記憶しています。
チューブのバルブへの固定方法はちょっと独特。
ヘッド中央部にある黒いパーツを回して、空気入れ部分を独立させます。
空気入れ部分はネジ式になっているので、チューブのバルブに対して時計回りにまわして締めていきます。
押し付けて固定ではなく、ネジ式。
TOPEAK(トピーク) マイクロ ロケット AL
元祖、最軽量の携帯ポンプ。
重量を最小限に抑えているため、他の機能は犠牲にしていますが、お守りで1本持っているかどうかで大きく安心感が違います。
高圧まで入れるには苦労しますが、とりあえず走る空気圧にはできますので、自転車屋や自宅まで走れれば良いという人向け。
重量は67g。ここまで軽いともう0gと一緒ですよね。誤差の範囲。
でも、不思議とマジックポンプのほうが軽く感じるんですよ~(;^ω^)
マジックポンプより1周り小さいので、ツール缶に少し余裕ができました。
荷物が多い人は、こっちでもいいかも。
まとめ
自転車を購入すると、必ず使用することになるポンプ。
多くの方が、「家用にはフロアポンプ、出先のトラブル用に携帯ポンプ」をお持ちかと思います。二酸化炭素のボンベという選択肢もあるのですが、これは好みでOKかと思います。
トラブルを回避しようと思えば、適正な空気圧を入れることが重要になってきます。ママチャリですと「数週間~1か月ぐらい空気を入れないよ」って人もいるでしょうが、ロードバイクやクロスバイクですと、NG行為。現行犯逮捕です。
前回のチェーン注油に通ずる話ですが、日々、面倒と思える作業を習慣化することによって、大きなトラブルを回避できるようになります。何回も痛い目にあってきている私が言うんですから、ぜひ信じて欲しい!
ポンプは自分のスタイルにあう物だったら、何でも良いと思うので予算の範囲内で好きな物を選んでみてください。
それでは、今回はここまで。
最後までブログを読んでくださり、ありがとうございました。
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