こんにちは、サラピエです。
今回はロードバイクを購入すると誰しも必ずぶつかる壁「SPD・SPD-SLどちらにするべきか?」について、愚見を述べようかと思います。
そのためには、それぞれのペダルとシューズの特徴を説明する必要があるので、今回はSPD-SL編。
内容的には初心者向けとなるので、自転車歴の長い方は1つの意見として参考にしてください。

SPD・SPD-SLどちらにするべきか?

度々、論争が沸き起こりますし、「答えはない」と表現される事もありますが、私の中では至極簡単な問題。
結論から申し上げると「レースに出るかどうか」。これが大きな線引きだと個人的には思っています。
- 「速度・軽さ」⇒ SPD-SL(レース、イベント、トレーニング向け)
- 「使い勝手」⇒ SPD(グルメ、観光、通勤通学向け)
どちらが優れている(上位互換)かではなく、使い分けです。
これで多くの人は、選択に失敗することはないと思うのですが、メディアやネットのせいで、SPD‐SLにどうしても幻想を抱いてしまうんですよねぇ~。
事実、私も「SPDにしてこんだけ凄いんだから、SPD‐SLにしたらどんだけ凄くなるんだ!?」って思っている時期がありました(^_^;)
この大きな2つのカテゴリの中で、SPDに軽さを求めたり、SPD‐SLに快適性を求めたり、ご自身のスタイルに合うアイテム選びをするのが、重要になってきます。
ちなみに私はSPDに軽さを求めるタイプなので、シマノ風に言うならばツーリングモデル向けとなります。
SPD-SLシューズの特徴
自転車を漕ぐ事に特化したシューズ

私が使用しているシューズはかなり前のモデルのSH-R107。使用といっても現在は玄関でベンチウォーマーになっています。
1万円台中盤、エントリー寄りのミドルグレード。現行モデルでは、ラチェットのバックルに変わり、BOAダイヤルが主流。

もちろん対応クリートはSPD-SL用の物。
クリートというのは、ボルト3本で固定している突起物のことを指し、スキーの金具のようにペダルと一体化できる仕組みとなっています。
最大の特徴として、ソールに固い素材が使用されていて、ペダリング効率が最大限に活かせるよう設計がされています。ただし、歩くには全く適していません。
「自転車を漕ぐ100、歩く0」を体現したアイテム。
レースに出るならばメリットは大いにありますが、街乗りだとデメリットしかないんですよ。
クリートのせいでつま先が上がり、ペンギンのように歩かなければなりません。全国で何人のローディーがツルツルの床でこけたことか。
クリートが樹脂製なので、少し歩いただけでビックリするぐらい摩耗します。こまめな交換が必要。
SPDシューズより軽量

重量はクリート込みで片方339g。
私の手持ちのSPDシューズと比較すると左右で約130g軽量に仕上がってます。
シューズ全体の通気性が高い

シューズの内側。

シューズの外側。
全体を見てもらって、何か感じません?細部にメッシュが多くないですか?

これも特徴の1つ、通気性が異様に高い。
高い心拍でペダリングすることを前提とされているためか、足に出来るだけ多くの風を取り込むような造りをしています。
ソールの先端や土踏まずの部分に、風受け用の穴が開いているの見たときはビックリしましたよ~。

シューズの内部も衝撃吸収やクッション性重視というよりかは、薄さや通気性を優先した造りになっています。
夏場でもシューズ内部が蒸れることはないですが、季節が変わればメリットがデメリットに。
冬場は厚手のシューズカバー使っても足先が冷えます。足用カイロ使ってもつま先は冷え冷え。
余談:ベルクロの固定力が好き

余談ですが、これはSPD-SLの特徴というより、個人の好みの話。
今のBOAダイヤルのモデルは好きになれないんですよ。
BOAのワイヤーが細すぎて、「締め付け不足」「締め付けが一か所に集中」など製品としてあまり信用できません。
私は切れたことはないですが、ワイヤーが切れるトラブル報告の多いこと多いこと。なんでシマノはあんな物を採用したかちょっと疑問。
買い替え需要を起こすために、BOAダイヤルを採用してるのだとしたら最悪です。

バックルが大きく、足首をシッカリ固定してくれます。
「最新が最善ではない」と感じますが、時代には逆らえません。

あとこれは、靴全般に言えることですが、シューズを履くときは、しっかりと踵をヒールカップに押し付けましょう。
踵を中心に、ベルクロやBOAを十分に締め付けていくこと。でなければ、シューズ内部で足がズレて、痛みや体力消耗の原因になります。
クリートカバーで歩行を補助

SPD-SLの弱点である「歩き辛さ」を克服できるアイテム。
シマノ純正クリートカバー、約1,300円。
これはペダル、シューズ、カバーとセットで買いたいアイテム。
本当ならばシマノが付属させるべきアイテム。そのぐらい便利なんです。

重量は左右ペアで約60g。
ライドに持っていっても、邪魔になるほどの重さではありません。

柔らかいゴムで出来ていますので、先端を引っかけて、取り付けるだけ。
歩き回るためのアイテムではなく、レース会場やイベント会場で滑り防止のために付ける物だと解釈したほうがいいかも。
頻繁に降りたり乗ったりをする場合は、脱着がやっぱり面倒・・・。

クリートカバーを取り付けた状態。
さらに高さが出てしまって、ハイヒールかと思うほどの角度。踵を地上につけたら、つま先が更に上を向きます。
しかし、これがあるかないかで、歩く行為に関しては雲泥の差が出るので、絶対に入手しておきましょう。純正が高く感じるならば、互換アイテムもあります。
SPD‐SLペダル

ペダルは105(5800シリーズ時代)のカーボンペダル。
デュラエースも使用したことがありますが、あまり違いが分からず、市場価値が高い内に売却してしまいました。

ペダルに関しては、「アルテグラにしたから快適になる!」「デュラエースにしたから速くなる!」というパーツではないと思います。
「わずかな重量差とブランド」に「どこまで出費を許容できるか?」という側面が強いかと(;´・ω・)
まったりライド、ポタリング派の私は105で十分。なんだったら入門グレードで十分かもしれない。

重量は実測で137g。
ペアで270gほど。シューズと同様にペダルもSPDと比べ、軽い傾向にあります。

このクリート受けのパーツがスライドして、シューズを固定してくれます。
固定力の強弱は、六角レンチで調整可能。
シューズを外すためには、足首を外側に捻るような動作を行います。慣れの問題がありますから、恐がらず、早いうちから導入したほうが、自転車生活を楽しめますよ~。

昔からシマノに物申したい部分。
固定するために使用する工具を、ペダルレンチや、サイズ違いの六角レンチにするの、本当にやめて欲しい。
規格を統一してください。
SPD‐SLペダルをフラット化するアイテム

SPD-SLペダルはフラットな造りになっているので、実は、スニーカーでも乗ることは可能です。
しかし、このようなペダルプレートを使えば、フラットペダルの代用にもなります。

重量増は左右で60g。

安い商品なので、あまり期待してなかったのですが、意外や意外。
違和感なくペダリングすることができます。
「いつかはSPD‐SL、けど今は怖い」と思っているビギナーは、最初にフラットペダルを購入するよりかは、この組み合わせのほうがオススメ。
まとめ

- 歩行を犠牲にしたペダリング特化のシューズ。
- 軽量で通気性が高く、自転車に乗る時間が多い人向け。
- ただし、クリートカバーやペダルプレートを使用することによって使い勝手を向上させることが出来る。
人の価値観はそれぞれなので、用途と違っていても、「見た目・軽さ・通気性の高さ」等に魅力を感じるシューズがあれば、好きな物を買うのが一番です(^^♪
私の意見を押し付けるものではなく、あくまで参考にしてもらうためなので悪しからずご了承ください。
次回はSPD(ペダルとシューズ)の特徴についてご説明します。
それでは、今回はここまで。
最後までブログを読んでくださり、ありがとうございました。
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