【レビュー】シマノ用ビンディングシステムの選び方② 「SPDは歩けるサイクリングシューズ」

サイクルウェア

こんにちは、サラピエです。

シマノ用ビンディングシステムの選び方、第2回目。

前回の投稿では、「ペダリングに特化したサイクリングシューズ」SPD-SLの特徴を紹介をしました。

しつこいようですが、大きく分類するための私の目安は「レースに出るかどうか」

自分がどちらの用途かをハッキリさせる
  • 「速度・軽さ」⇒ SPD-SL(レース、イベント、トレーニング向け)
  • 「使い勝手」⇒ SPD(グルメ、観光、通勤通学向け)

どちらのビンディングシステムが優れている(上位互換)かではなく、使い分けです。

今回は、MTBなどやグラベルで使用されるSPDシューズとペダルを紹介します。

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SPDシューズの特徴

歩くことを考慮したサイクリングシューズ

SPD対応のサイクリングシューズは、MTB(マウンテンバイク)などオフロード用に開発されました。最大の特徴はシューズ自体が自転車を押し歩きすることを想定して設計されている事。

SPD‐SLを「自転車100:歩行0」とするなら、SPDは「自転車70:歩行30」と言った感じ。

私が使用しているシューズはシマノのXC51。クロスカントリーなどを想定したモデルで、購入動機は、海外通販で安かったから。1万円を切るエントリーグレードですが、基本性能に不満はなく長年、愛用中。

最近では、ロードバイクに使用しても違和感の少ないモデルや、街乗りや通勤に適するスニーカーのようなモデルもあります。

私が、次に購入するなら、このへんを検討するかなぁ~。

SPDのクリートは矢印のような4cm弱の金属。

靴底に2本のボルトで固定し、前後位置と左右上下に調整可能。

SPD-SLと違ってソールが立体的で、ある程度しなります。凹みにクリートが収まるようになっているので、スニーカーに近い感覚で歩行可能。

つま先にあるネジ部分にオプションのスパイクを付けることもできます。

金属は消耗してくるので、補修用パーツもちゃんと用意されています。

しかし、耐久性はかなり高いです。SPD‐SLのクリートは数か月単位で交換しなければならないんですが、こっちは数年単位でOK。

もう前に交換したのを忘れるくらい長持ちします。

私がビギナーにシマノをオススメする理由の1つがコレですね。耐久性も高く補修パーツが入手しやすく安い。海外メーカーへの憧れは2足目以降にしましょう。

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重量は重め

シューズの重量は、クリート込みで約400g。入門SPDシューズとしては平均的な重さかと思います。

シューズの予算を2万円ぐらいにすれば、300g中盤ぐらいまでは軽量化できます。

衝撃から足を守るシューズ

シューズの外側。

横から見て、クリートが出っ張っていないのが分かると思います。SPD‐SLのようにクリートカバーを使う必要はありません。

シューズの内側。軽量で、より強く、耐久性の高い合成皮革を使用。

メッシュ部分は足の甲部分、内側に2ヵ所のパンチングがあるので、ある程度の通気性は確保されています。

ポリウレタンのアウトソールラグ。

SPDシューズ、特にMTBで使用される物は、山を駆け回ることを想定されていますので、転倒による衝撃や、足をぶつけることから、身体を守るような造りになっています。

外しやすく体に優しいSPD

ビギナーにオススメするもう1つの理由が、ビンディングシステムに余裕(隙間)があること。

SPD‐SLはシューズのクリートと、ペダルのクリート受けの隙間が少なく、ガッチリと固定されてしまいます。

ペダリング効率の観点からはメリットなんですが、逆を言えば「しっかりと位置の調整をしなければ、膝を痛める原因」にもなります。

その点、SPDはガチガチに固定するのではなく、足を動かすための余裕が確保されているので、良い意味で調整範囲が広いのです。

多分、山で転倒したときに、ペダルから足が外れやすくするための構造なのでしょう。

SPDペダル

SPD‐SLのペダルは走りに特化しており、入門モデルからハイグレードまで設計思想は共通しています。

意図的に重量の差やブランドの差を出してはいますが、使い勝手はどれもそんなに変わらない印象。

しかし、SPDペダルは種類が豊富ですよ~。

本格的にMTBを楽しむ人用から、街乗り用まで。ご自身のスタイルにあったペダルを選びましょう。

軽量な片面SPDペダル

メインバイクで使用しているシマノのPD-ES600。片面だけにSPDがあり、グレードはアルテグラ相当。

ロードバイクに使用しても違和感のないスタイリッシュな造形。

重量も全SPDペダルの中で、最軽量の280g(ペア)となっていますので、悩んでいる人にオススメしたい一品。

デメリットとしては、慣れないうちは片面しかないSPDへの脱着に手間取ること。

しかし、慣れの問題で、ペダルを漕ぎ始めて「この位置でシューズをハメたらいい」というのが自然と分かってくるようになります。本当に慣れの問題。

あとは、金属同士が擦れるので、写真のように塗装が激しく剥がれます。2回塗り直ししてますが、元の木阿弥ですね。

今は廃番になったPD-A520。こちらも軽量な片面SPDモデル。

オークションやショップで程度のいい中古があれば、買いです。

どうせ、ペダルなんて数回乗れば、ガリガリのギザギザになるので、性能に問題なければ中古でも問題ありません。

便利な片面フラットのSPDペダル

私がクロスバイク用に初めて購入したPD-A520。

スニーカーでも乗れるように、片面がフラットペダルになっており、凄く便利でした。

本体は傷だらけ、SPDも錆び錆び、ベアリングもゴリゴリですが、思い出の品なのでなんか捨てにくいんですよぇ。グリスアップしたらまだ使えそうなので、シマノ製品は本当に耐久性が高いです。

今は廃番モデルとなり、後発製品はPD-EH500となります。

現在のサブバイクに使用している片面フラットのPD-T8000。

MTBコンポの上から2番目のXTのペダルで、踏み面の広さから購入しました。

ちょっとロードバイクにはゴツいですが、ロングライドでSPDシューズ、街乗りやローラー台はスニーカーと使い分けできるので重宝しています。

なんと反射板も付いています。

ちょっと野暮ったいと思う人は、取り外しも出来ますよ~。でもあった方が安全。

スタンダードな両面SPDペダル

この他にも、MTBで使用する両面SPDペダルや、街乗り向けに脱着しやすいCLICK’Rシリーズなどがあります。

日常的にSPDシューズを履く人は、これらのほうが便利かもしれません。

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まとめ

SPD(ペダルとシューズ)の特徴
  • SPDシューズは、歩行を前提としたサイクリングシューズ。
  • 元々はMTB向けだが、今では街乗り用やロード向けのモデルも多い。
  • SPD‐SLと比較するとやはり重たく、通気性は悪い。
  • ペダルの種類が豊富で、生活スタイルに合ったものが選べる。

2回に分けて、ビンディングシステムの特徴を説明してきました。

私はよく「本人が好きな物、魅力を感じる物を買えばいい」と言うのですが、もし最初の1足で悩んでいるのであれば、シマノ規格であるSPDがオススメかな~と思います。

理由としては、「入手性の良さ、本体や補修パーツの安さ、高耐久、日本人にあったサイズ」という点が挙げられます。

しかし、今の社会情勢で、バイクやパーツが入手しにくい状況が続いていますね( ゚Д゚)

「納期は来年」とか「プレミアム価格」になっているのはちょっと困った状況。それでも欲しい時が買い時でぃ!

ビギナーの方は、特徴を理解した上で、良い買い物をしてくださいね~(^^♪

それでは、今回はここまで。
最後までブログを読んでくださり、ありがとうございました。

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