しまなみ海道に浮かぶ5つめの島、伯方島。
「伯方の塩」の生産地として全国的に有名。名産の塩を使ったグルメのほか、ビーチのある道の駅や、イルカと触れ合うことのできる施設が人気です。
今回は伯方島を自転車でサイクリングするためのモデルコースとして、観光とグルメをご案内します。
ロードバイクやレンタサイクルで、しまなみ海道を走るときの参考にしてみてください。
▼1つ前の島の様子はこちら▼
伯方島はしまなみ海道5つめの島
製塩業(伯方の塩)で栄えた島
伯方島は古くから製塩業が盛んで、伯方の塩はあまりにも有名。
あの例のCMね~。
製造量では大三島にある工場がトップですが、本社や伯方工場があるのは伯方島。
そんな島ですので、塩を用いたご当地グルメがオススメ。また瀬戸内ならではのノンビリとした空気感を味わうこともできます。
イルカを見る・イルカを触る・イルカと泳ぐ
島自体の観光スポットは少ないですが、その分ほかにはない特徴を持っています。
それはイルカと触れあえること!
海の人気者を出されちゃ~、正直、寄らざるをえないっ!!
しまなみ海道で一番短いコース
しまなみ海道6つの島で一番短いサイクリングコース。
平たん基調の4.3km。
大三島と同じく走り抜けると印象に残らない島なんですよね~。
道の駅には毎回寄っていましたが、しばらくはイルカの事を知りませんでした😂
伯方島に上陸!サイクリングスタート
国道317号線に合流
島の紹介が終わったところで実際にロードバイクでサイクリングしていきましょう。
大三島橋のスロープを下っていくと、国道317号に合流。
基本的には今治方面の直進ですが、4.3kmでは物足りない人は外周コースをチョイスしてもいいかもしれません。
ぐぬぬ~、またここでも坂かぁ~。
勾配3%、距離200mと短いですが、こういう積み重ねで足が削られていきます。
最後の大島にはどでかい坂が残ってるんや~💦
造船業が盛んな今治市らしい風景。
しまなみ造船のクレーン群で、この日も稼働していました。
坂を下っていくと、ドラッグストアが右手にあります。
補給食の補充、落車のトラブルで怪我などした場合は、ここで買い物しましょう。
夏場ならば、こういう場所で水2ℓを購入して、ボトルに補充。残りは頭から被ることで熱中症対策になります。
道の駅伯方S・Cパーク(マリンオアシスはかた)
あっという間に3km走り、次の橋が見えてきました。その手前には道の駅|伯方S・Cパークがあります。
ここは、伯方島のお土産売り場のほか、農産物の直売所、レストラン、レンタサイクルなどがある複合施設。
道の駅でのオススメは、もちろん伯方の塩ソフトクリーム!
しまなみ海道サイクリングも終盤に突入。かなり汗をかいているので塩分補給に最適。
人工の伯方ビーチを見ながら塩ソフトを食べるのも乙なもんですよ。
シャワーや足の洗い場があるので、サイクリングやレンタサイクルの途中でも砂浜でキャッキャッウフフできます。
ドルフィンファームしまなみ
道の駅にある伯方ビーチ。
そのビーチに隣接するのがドルフィンファームしまなみ。
ここでは、海を利用した囲いがあり、その中のイルカと触れあう事ができます。
キャンプ客には人気なんですが、サイクリストは意外と知りません。
見学だけならば大人500円で入場できます。
予約が必要になりますが、イルカに触れる「ふれあいコース」、イルカと一緒に泳げる「スイムコース」もあります。
好奇心旺盛かつ人に慣れてるんで、けっこう近寄って来てくれますが、見学のかたはお触り禁止ですからね~。
イルカに触っちゃ・・・メッ!!🐬
外からイルカのいる場所が見えます。
運が良ければ、イルカがジャンプしている姿が見られるかもしれませんね~。
伯方島と大島を結ぶ伯方・大島大橋
伯方・大島大橋はしまなみ海道5つめの橋
あっという間に自転車歩行者道入口に到着。
5つめの橋の名前は伯方・大島大橋かぁ~・・・。
今まで、4つの橋(①因島大橋、②生口橋、③多々羅大橋、④大三島橋)を渡ってきたわけですが、今回の橋に何か違和感を感じません?
そう~、名前が2つ入っているんですよね~。今までの法則ならばどっちかの名前だけで良いと思うんですが・・・。
これにはちゃんと理由があります。
橋の脚を建設するため伯方島周辺の発掘調査したところ、見近島から村上水軍の陶器片などが発見されました。
これを遺跡として保存するべく、島を跨ぐ形で橋脚を2本建設したのが名前の由来。
だから伯方・大島大橋と2つの島の名が入っているんですね~。
見近島キャンプ場と自然公園
その発見のあった見近島(みちかじま)は愛媛県今治市の芸予諸島に位置し、伯方島と大島の間の無人島。
島には無料のキャンプ場があるので、知る人ぞ知る穴場のスポットになっています。
今回は3組いますが、いつもは大体ゼロか1~2組いる程度。
行き方は簡単。
スロープを登っていった先、橋を渡る前に入口があるので右折するだけ。
歩行者・自転車の場合のみ橋上から島に降りることが出来きます。
トンネルを抜けるとすぐにキャンプ場があります。
自転車旅や原付旅をしている人には最適の場所。
伯方ビーチや見近島キャンプ場からは、夕日が綺麗に見えますので、自転車旅に活用してみてください。
見近島から橋に戻ってきました。
再度、今治を目指しましょう。
後ろを振り返ると、伯方島上陸直後に見たしまなみ造船のクレーン、そして道の駅、ドルフィンパーク、全て見えます。
砂浜の造形が数字の3に見えるとか見えないとか。
NHKで放送され四国で人気を博している「前園真聖 しこく絶景たび」で紹介されていました。
番外編:外周コースで開山公園に行ってみる
その他の観光スポットとして人気なのが、島の北側にある開山公園(ひらきやまこうえん)。
桜の名所で今治の人が花見に来る定番の場所。
5月にはツツジが綺麗に花を咲かせてくれます。
写真の奥に見えているのは多々羅大橋なんですよ~。
伯方島のサイクリングコースを走ってみて
あっという間に終わってしまった伯方島。
大三島の6.6kmも短いと思いましたが、それより距離が短い4.3kmのコース。
見どころが沢山とは言えませんが、道の駅は絶対に立ち寄るスポット。島の名産である塩を使ったソフトクリームや塩ラーメンを食べましょう。
また、しまなみ海道で唯一イルカと触れあえるのも珍しいので、時間が許せばぜひ立ち寄ってみてください。
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