こんにちは、サラピエです。
ロードバイク初心者やロングライドにおすすめのサイクルタイツ、パールイズミ「コールドシェイド メガタイツ(238MEGA 2)」を紹介します。
このアイテムの特徴は2つ。
- 極厚のパッドで、100km以上のロングライド向け
- タイツの生地が、衣類内の温度上昇を抑えるコールドシェイド
パールイズミ コールドシェイド メガタイツ|外観レビュー
良くも悪くも普通のデザイン!でも欠点もない
まずは、コールドシェイド メガタイツの外観から。
と言っても、パールイズミによくある無地のタイツ。
長さは足首まで生地があるので、夏のUVケアに向いています。
レッグカバー着用時、太ももの締め付けに悩んでいる人はタイツがいいかもしれませんよ。
パールイズミの得意とする立体裁断、裁縫部分のゴワゴワを無くしたシームレス加工なので、走りやすく履きやすくてことに違いありませんが、ちょっと注意点が。
ペダルを漕ぐヒザの動きはスムーズなんですが、お尻からふととも、ふくらはぎから足首にかけて、若干の締め付けを感じます。
これは後述しますが、コールドシェイドの生地が、従来品に比べしっかりしているため。
まぁ、慣れと気持ちの問題です。
3D-MEGAⅡをレビュー|極厚のパッドでロングライド向け
さて、このために購入したといっても過言ではない【パッドの厚さ】。
前モデルが刷新され、2021年10月に新登場。厚さの弱点となる柔らかさとフィット感が改良されています。
前作よりも通気性がアップしており、気になるパッド周りの汗ムレを軽減。また、パッド自体の柔軟性も向上しており、分厚いパッドにありがちなモサモサ感も軽減されています。
私が購入したモデル以外にも、レーパンとサイクルインナーパンツの2種類に採用。
とにかく分厚い!お尻の痛みから解放!でもフィットする
【使用のインプレ】
100km以上の長距離を走る人向け
- パッドの厚さは:非常に厚い
- お尻へのフィット感:思ったより良い
- お尻の違和感:モコモコ
- 乗車時のサドル高:若干変わる
- パッド表面の耐久性:普通
「良かった!!」
久々に満足するアイテムに出会いました~。いくらセールスポイントが良く書かれていても、【分厚い】ということで、お尻の違和感に関してはある程度覚悟していたのですが、いい意味で裏切られました。
立体的に成型してくれているので、お尻の凹みにもしっかりとフィットしてくれるんです。ペダリングを邪魔するようなこともなく、サドルがソファや座布団に生まれ変わったようでした。
万能パッド「3D-R」と「3D-MEGAⅡ」と比較
赤いパッドが3D-R、緑のパッド3D-MEGAⅡ、動物を連想させるカップ麺を食べたくなる配色。
どちらも上下左右のサイズは変わりません。
大きく異なるのが、厚み。
一番高さのある部分で、3D-Rで10mm、3D-MEGAⅡで20mm。2倍の高さがあります。
もし、試着が出来ない人ならば、手持ちのレーパンを2枚履きしてみてください。
なんとなくのイメージはつかめると思います。
メリットにもデメリットにもなる厚さ!歩行には向かない
自転車に特化したパッドですので、歩行や日常生活には向きません。
他のパッドならば薄めに作られているので違和感が少ないのですが、メガは明らかにモコモコ。
「長時間、自転車に乗る」が前提のサイクルウェアになります。
パッドに慣れているサイクリストでさえ、お股に違和感が・・・。
一般の人が見たら「あの人、トイレが間に合わなったのか」と思われてしまうかも😂
しかし、何度も言いますが、お尻にはしっかりフィットしてくれます。立体構造な構造をしていて、部分によって厚さと薄さを明確にしています。
痛みが出やすい部分はクッションの高さを出しているので、重たい荷物を背負ったりするブルベや自転車旅にも使えそうです。
1.5kgのカメラを常に持ち歩く私にもピッタリ。
涼しく日焼けしにくい素材「コールド シェイド」を採用
パールイズミの夏モデルに採用されるコールドシェイド。ナイロン85%、ポリウレタン15%から構成される夏用の生地素材で、非常に人気があります。
さて、このコールドシェイドの凄さを理解するためには、下記の特性を知っておかなければなりません。
黒い色は光を吸収する。目には色が黒く見える。
白い色は光を反射する。目には色が白く見える。
黒い生地というのは、光を吸収するので、当然ながら熱も吸収します。そうすると日光があたる部分が熱を持ちます。
白が「夏の涼しさ」として使われるのには、科学的な根拠があったんですね~。
そして、コールドシェイドは黒い生地でありながら、太陽光の熱を遮断する特性を持っています!衣服内温度の上昇を抑え日焼けも予防してくれる、まさに魔法の生地!!
- 直射日光の熱を遮断し、ウェア内の温度を下げる。
- UPF50+という優れたUVカットで日焼けを予防。
- 吸汗速乾性が高く肌面はサラサラ。
- 抗菌防臭で、いやな臭いの発生も抑える。
コールドシェイドどコールドブラックを比較
左が、旧モデルのコールドブラック。左が改良モデルのコールドシェイド。
結果から言うと、性能的な違いは感じません。
色見は、コールドシェイドのほうが自然な黒さ。コールドブラックは青い黒さでした。
コールドシェイドの着心地と感触
どちらも従来の化繊より生地がしっかりとしているので、若干の締めつけを感じます。ペダルやギヤに引っかけても、破れてしまうようなヤワさはありません。「伸びない」というわけではなく、「伸ばすために力がいる」といったら伝わるでしょうか。
サイズ感もほんの少しですがタイトになるので、試着は必須。膝は立体裁断されているので、ペダリングに支障がでるほどではありませんが。
外面はツルツル、内側はザラザラといった感触をしているので、肌触りはザラッとしています。このザラザラ感がドライな着心地に寄与していると思われますね~。
コールドシェイドを着て走ってみた
室内で着用した瞬間は暑いですι(´Д`υ)アツィー。
ただ走り出だした瞬間、かいた汗の気化冷却によって涼しく感じます。コールドシェイドが本領発揮するのは、屋外!しかも、風を受けているとき!
パールイズミの公式見解として、一般的な素材と比べ「表面温度が4〜5度は下がる」と謳われています。私もコールドブラック時代から愛用しておりますが、プラシーボではなく、確かに効果はあります。
【日本の天気は、下記のように分類】
- 夏日・・・・最高気温25℃以上の日
- 真夏日・・・最高気温30℃以上の日
- 猛暑日・・・最高気温35℃以上の日
コールドシェイドを着ることによって、温度の区分を1つ下げられるのって凄いと思いません?
もう魔法の生地を通り越して、天候を操る生地といっても過言ではない!
コールドシェイドのデメリット
ただですねぇ、コールドシェイドなんですが、デメリットはあります。
私自身、「好きか嫌い」で言ったら・・・・う~ん、嫌いよりの好きかなぁ。
嫌いな理由は、普通の化繊と比較して「ザラザラした感触」と「伸縮性の悪さ」の2つ。
ザラザラした感触というのは「サラサラ感」や「ドライに保つ」と言うメリットに置き換えれますが、伸びの悪さはどう頑張ってもデメリットのまま!
前述しておりますが、伸ばすために力がいるので、結果として「伸縮性の悪さ」を感じてしまうんです。
なのに、最近のパールイズミったら・・・【裾が柔らかく伸びがいい、裾ファスナー無し仕様】と言うふうにアピールなんかしちゃってさぁ。物は言いようって言葉があるけど、限度があるからね!
今回、購入したタイツは、ファスナーもなければ、反射プリントもなし。手抜き感が酷くない?
特に足首のファスナーを簡略化しているのは、かなり残念。
高い生地を使用しているため、裁縫までコストをかけられなかったのでしょう。
コールドシェイド メガタイツ|夏用レーパンにオススメ
今回は、パールイズミ「コールドシェイド メガタイツ(238MEGA 2)」を紹介しました。
- 3D-MEGAⅡの極厚パッドでお尻の痛みから解放。
- 厚さ20mmだが、柔らかくお尻にフィット。
- 通気性もあり、パッド周りの汗ムレも軽減。
- 衣類内の温度上昇を抑えるコールドブラック。
- 吸汗速乾性が高く、下半身を日焼けから守ってくれる。
- パッドが厚すぎて、街乗りやポタリングではオーバースペック。
- コールドシェイドのデメリットは伸びの悪さ。
- 他のモデルと比べてキツさは感じる。
- 足首のファスナーと反射プリントがない。
スポーツ自転車のサドルはパンツ側にパッドがある事を前提に作られているので、サドル側のクッションは少なめになっています。
短距離ならば大丈夫かもしれませんが、100kmを超えるような距離をサイクリングだと「お尻が痛くてまともにサドルに座れない」という事態に陥ります!
そういう状況を防ぐために、コールドシェイド メガタイツの極厚パッドは最高でした。
使われているコールドシェイド(コールドブラック)も、素晴らしい性能を持っており、直射日光を4~5℃カットしてくれる素材。
生地がしっかりしている反面、伸びの悪さを感じてしまいますが、パッドとウェアをトータル的に見れば「買って良かった」商品で間違いありません。
レッグカバーと組み合わせるレーパンや、普通の衣服の下に着れるインナーパンツもあるので、お尻の痛みに悩んでいる人は検討してみてください。
それでは、今回はここまで。
最後までブログを読んでくださり、ありがとうございました。
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