こんにちは、サラピエです。
本記事では、基礎中の基礎、タイヤへの空気入れについて解説していきます。
ママチャリから乗り換えたときに最初に戸惑うポイント。これを覚えないと自転車ライフが始まらないので絶対にマスターしましょう。

ロードバイクの空気を入れたいんだけど、
どうしたらいい?
空気圧ってなに?
初心者でも分かるように教えて欲しい。
という方にオススメ。
ロードバイクのタイヤにある適正空気圧とは?

ママチャリからクロスバイク&ロードバイクに乗り換えたときに、一番初めに覚えなければならないのが「タイヤに空気を入れる方法」。
もうね~、これを知らないなんて、侍が刀を知らないようなもんよ!スポーツ選手がルールを理解してないようもんよ!!Youtuberがカメラを持ってないようなもんよ!!!
まぁ、要するにむちゃくちゃ大事です。
そして、ママチャリ時代、空気を適当に入れてパンパンになったらやめる人が多かったと思いますが、本日から「適当」は卒業しましょう。
スポーツバイクに限らず、タイヤは適正な空気圧が定められております。
ただし、自転車のタイヤメーカーによって、設定される空気圧は様々。知人や友人が「こうしているから」と真似してはいけません。自分で愛車のことを把握しなければなりません。
では、どのようにして適正空気圧を確認したらよいのでしょうか?
適正空気圧の確認方法

まずはタイヤの側面を見てみましょう。
右でも左でもいいので、1周ぐる~っと探してみるとタイヤの商品名の横やメーカー名の横に数字と英語が記載されていませんか?
こういうやつ。これがあなたの自転車の適正空気圧を表しています。
私が使用している「コンチネンタルのGP4000SⅡ」というタイヤの場合、最大で8.5bar(120PSI)まで空気を入れられるという意味合い。
今回のように最高の空気圧だけ表記しているタイヤもあれば、最低~最高までの範囲指定があるタイヤもあります。これはメーカーによって違うので、私と比較して違うからといって焦らないでください。
では、違うタイヤも確認していきましょう。

コンチネンタルのウルトラスポーツは、「max8.5Bar/ 123PSI」という表記。

こちらはローラー台専用の赤いタイヤ。
ビットリアのホームトレーナーは「7-10Bar 100-145psi」の表記。

パナレーサーのクローザープラスは「700-1050kPa(7.0-10.5bar 100-150PSI)」という表記。
空気圧(圧力)の単位は3種類


数字は分かったけど、
横にあるアルファベットはどういう意味?
数字の横にあるアルファベットは大文字だったり小文字だったり統一性がありませんが、意味はどれも同じ「空気圧(圧力)」を表しています。
主に使われる単位は下記の3種類
- 「kPa(キロパスカル)」現在、国際的に主流となっている単位。
- 「bar(バール)」大気圧によく使われ、欧州で主流な単位。
- 「psi(ポンド・スクエア・インチ)」ポンドを使っているアメリカで主流な単位。
ちなみに日本だと「 kgf/cm²(重量キログラム毎平方センチメートル)」ですが、自転車では上記に移行していっています。(※車の空気圧はこれが主流。)
自転車だと「bar」と「psi」をよく見かけるので覚えておきましょう。
1bar=14psi=100kPa
単位の換算は上記の通り。どの単位を用いるかは、空気入れのメーターに合わせると良いでしょう。
適正空気圧の基本は7bar(100psi)


適正空気圧の確認方法は分かったけど、
具体的にどれだけ空気を入れればいいわけ?
最大8barとか、7~10barとか範囲が曖昧じゃない?
ロードバイクやクロスバイクのタイヤで、基本となる数値は「7bar=100psi)」と覚えておけばOKです。
これは経験則から適当に言っているわけではありません。パナレーサーのポンプにも表記されています。
業界の基本なので、安心してくださいね~。
空気圧の違いで「走りに2つの影響」がでる

タイヤの空気圧を「7bar」にセッティングして、しばらく乗っていると、自身の好みが出てくるはずです。

「もっと乗り心地を良くしたい」
「もっとスピードを出したい」
このときに、適正空気圧の「範囲」に意味が出できます。
では、タイヤの空気圧を「低くしたり・高くしたり」調整することで、走行に違いは出でくるのでしょうか?
主に2つの要素に影響がでてきます。ただし、2つはトレードオフの関係でメリット・デメリットが存在します。
空気圧を低めにセッティングした場合

- クッション性が増して乗り心地が良くなる。
- 乗り手が疲れにくいため、街乗りやポタリング向け。
- タイヤが変形することで路面抵抗が増え、スピードが出にくくなる。
特に注意して欲しいのが、写真のようなリム打ちパンク。
タイヤの空気を抜き過ぎることによって、ホイールのリムと段差にチューブが挟まれ傷つきパンクします。
その他にも「真っ直ぐ走りにくい」「コーナリングでよれる」と悪影響が出てきます。
空気を抜く場合は、マイナス1barほどにとどめておきましょう。
空気圧を高めにセッティングした場合

- タイヤの変形量が減るため、路面抵抗が減りスピードが出しやすい。
- 楽にペダリングできるので、レースやロングライド向け。
- 路面との接地面が少なくなるのでパンク予防に役立つ。
- タイヤが硬くなることで乗り心地が悪化する。
- 細かい振動を拾いやすくなるので、乗り手が疲れやすい。
- 細いタイヤだとグリップ力が低下する。
基本的に空気を高めにするほうがメリットの恩恵が大きいと思っています。
乗り味の悪化は、サイクルグローブやレーパンで相殺できます。
タイヤの幅25cがスタンダードになった現在、グリップ力を気にする必要はありません。
なので、私はいつも空気圧は高めにセッティングしていますね~。
空気圧の基本を押さえつつ、あとは好みに合わせて
どんなタイヤであっても「7bar=100psi=700kPa」というのは、初心者が目安にすべき基本的な空気圧となります。
理由は、乗り味と転がり抵抗のバランスが良く、万人に合うからです。
ただ、乗れば乗るほど自分の好みを理解していくと思うので、そのときは空気圧の調整にチャレンジしてみてください。
「乗り手の体重、生活スタイル、乗り方」によっても異なるので、自分にとってベストとなる空気圧をみつけていけばいいでしょう。
ちなみに私は、カメラを担いでポタリングするので、6.5bar(92psi)が好み。
仏式バルブ(フレンチバルブ)の空気の入れ方


ママチャリとなんか形が違う。
実際に「空気の入れ方」を教えてください。
多くのロード・クロスによく使われているのが、写真の仏式(フレンチ)バルブという規格。
バルブが細長く華奢ですが、最大の特徴が高い空気圧にも耐えられる構造です。スピードを追求する自転車競技にうってつけ。
ただし、「仏式バルブに対応し高圧まで耐えられる」専用の空気入れが必要となります。
上記2品は定番のパナレーサーのフロアポンプ。初めての1本ならエアゲージ付きのフロアポンプを選びましょう。もう理由は説明しなくても分かりますよね?空気圧の管理のためですよ~。
私は、最初に携帯ポンプを購入して大変でした💦
仏式バルブの先端を緩める

プラスチックの保護キャップを外した後は、バルブ先端にあるボルトを左(反時計回し)に回して緩めます。
これで栓が解放されて、空気を入れる準備が整いました。
バルブの先端を一瞬押して空気を軽く抜く

必要ないことが多いですが、念のため説明しておきます。
栓がバルブの中でくっついていて空気が入りずらい時があるので、ポンプをセットする前にバルブの先端部分を上から押してください。
一瞬押すだけでOK。ブシュと空気が抜け、空気の通り道をこれで確保できました。
空気入れのヘッドをしっかりと装着

続いて、ポンプの空気を入れるヘッドを仏式バルブに挿します。

この時、バルブの軸に対してまっすぐに奥まで挿しましょう。
差し込みが浅いと、空気が入らなかったり漏れやすくなります。
空気入れの固定レバーを持ち上げる

ポンプを奥まで挿せたら、ヘッドの固定レバーを締めてください。
ポンプのパッキンが締まりバルブと固定され空気が入れられるようになります。
やや硬いのでレバーをとじる際にバルブ先端を曲げないように注意しましょう。
ハンドルをポンピングして空気を入れる
ポンプのゲージが、今の空気圧を示してくれているので、あとは全身をつかいポンピング。
ロードバイクのような高圧になると、しっかりと体重をかけて押し込まないと空気が入らないので焦らず急がずゆっくりストロークします。
タイヤに空気を入れる頻度はどれぐらい?

ロードバイクのタイヤは、小まめな空気圧管理が重要です。
空気を高圧に入れられる分、空気が抜けやすいです。
【理想は乗る度に空気をチェックすること】
- 1週間に1度、空気を入れるならば問題なし。
- 10日で「あれ?空気抜けた?」と感じる。
- 14日もたつと指で押したときに凹む。
ゴムチューブの中は空気で満たされていますが、時間経過によって空気がゴムを透過していきます。
ゴム風船やナイロン袋の空気が抜けていくのと同じ現象で、目に見ないミクロな穴を空気が漏れ出ていってしまうんですよね~、こっちの許可もなく!
なので、最低でも2週間に1度は空気をいれましょう。走行に違和感を感じたら空気が足りない証拠!
空気圧を適正に保っていると、パンクリスクが低減しますし、なにより軽い力でペダリングできます。
街中でママチャリのタイヤが潰れているのを見かけると、いつも心の中で思うんです。「空気入れたら、もっと楽になるよ~」って。
まとめ:タイヤの空気管理はとても重要

本記事では、タイヤの空気圧と入れ方について解説しました。
ちょっと長くなってしまいましが、ロードバイクに乗るなら基礎的な知識であり、とても重要なのでしっかりとマスターしてください。
【ロードバイクのタイヤ:適正空気圧のまとめ】
- タイヤメーカーによって数値は変わるが基本は7barを目安にする。
- 慣れてきたら、適正範囲内で前後の調整をする。
- 空気圧の調整は、それぞれメリット・デメリットがある。
【仏式バルブへの空気の入れ方】
- ポンプをセッティングする場合は、まっすぐ挿す。
- ポンピングは全身をつかいフルストローク。
- 少なくとも2週間に1度は空気を入れる。
それでは、今回はここまで。
最後までブログを読んでくださり、ありがとうございました。
コメント
カメラ重量など込々乗車で空気圧6.5barがお好みでしたら、PIRELLI P ZERO ROADがおススメ。体重65kgの私が17Cリム幅/24Cタイヤを使用する時の適正圧=6.5bar(カタログ値)です。24Cは怖い?と感じられるのでしたら26Cタイヤを。こちらは私の体重で6.1barが最適圧です。体重1kg増減するごとに±0.05barの割合で空気圧増減させればほぼカタログ通りのスペック値になります。この銘柄は適正圧一覧の付いたパッケージに入ってます。他のタイヤにもある程度数値の応用効くかも。ご参考までにどうぞ。
情報ありがとうございます。
機会があれば試してみたいですね~。