しまなみ海道に浮かぶ生口島と大三島。その2つの島を繋ぐ「多々羅大橋」は、サイクリングで渡るだけではもったいない魅力的な橋です。
観光としても楽しめる「鳴き龍」と「県境」は、橋を語るうえで外せないスポット。
今回は、ただ通り過ぎるだけではもったいない多々羅大橋について紹介しますね。
道の駅から一望できる多々羅大橋|しまなみ海道
国内最長の斜張橋!サイクリングで走りやすい
この橋はしまなみ海道で最後に開通した橋のひとつで、完成時には斜張橋(しゃちょうきょう)として世界最長を誇りました。
橋の全長は1,480m、橋梁の間の距離は890m、今現在でも斜張橋としては国内最長。
橋の中間地点までの上りが少ないので、自転車で走りやすく、瀬戸内海の絶景を眺めながら、海面48mの上空をサイクリングできます。
そんな多々羅大橋ですが、のんびりとサイクリングしながら楽しむポイントが2つあります。
自動車で高速道路を走るだけでは体験できませんよ~。まさに自転車乗りの特権!(`・∀・)ノイェ-イ!
多々羅大橋で日光東照宮の「鳴き龍」が体験できる
橋の真ん中に差し掛かる手間で「多々羅鳴き龍」の看板板を発見。距離で言うと約600m進んだ場所になると思います。
橋の主塔の真下で手を叩くと、空に反響する不思議な音を体験できます。
こんな経験ができるのは、しまなみ海道でもこの場所だけ!
「鳴き龍」と言われてイメージするのは、やっぱり日光東照宮の龍の絵。
天井に大きな龍の絵が描かれており、室内で手を叩く例のアレ。本場のほうの音の反響は理解できますが、こちらは「屋外で本当に響くの~?」って感じですよね。
いや、これが凄くて、本家に負けず劣らずの「鳴き龍」現象を体験できました。
案内板の横には、伝統芸能などでよく見かける拍子木(ひょうしぎ)が設置されています。
手に持って叩いてみると、パーンっと左右に向かって音が反響していきました。
ダイヤモンドライフ「多々羅 鳴き龍(多々羅大橋) Tatara Bridge」
百聞は一見に如かず。youtubeの動画を見て頂くと、理解して頂けるかと。
上空にそびえ立つ主塔を見上げた風景。どうやらこの形状が音の反響を生み出しているようですね。
支柱の下に来たら。足を止めてチャレンジしてみてください。
しまなみ海道で唯一!「広島~愛媛」の県境
しまなみ海道は、片道75km程度で、広島県と愛媛県にまたがっております。
そうなってくると当然、存在するのが県境。鳴き龍のポイントから100mほど進んだ、橋の中央部分にラインがあります。
興味ない人もいるかもしれませんが、県境って「自転車で!人力で!自分で!漕いで来たぞー!」って気持ちにさせてくれるので、個人的には大好き。
ラインの真ん中に立ったり、ラインを越える瞬間を撮影したり、大はしゃぎ。
ただ、幅が3mぐらいで狭いため、左右から来るサイクリストには注意してください。
多々羅大橋を渡る際は、通り過ぎずに県境で記念撮影をしてみませんか?
今は興味なくとも、後々の良い思い出になりますから。
多々羅大橋の情報|しまなみ海道・生口島~大三島
自転車でのアクセス方法|多々羅鳴き龍と県境
両者ともブルーラインのコース上にあり、多々羅大橋の中央付近にあります。
スピードを出し過ぎない限り、見逃すことはないと思います。
多々羅大橋は生口島と大三島を結ぶ橋
まとめ:多々羅大橋を通り過ぎるのはもったいない
今回は、しまなみ海道の多々羅大橋をご紹介しました。
白く巨大な橋梁は、ハープや鳥が羽を広げたような優美な姿に例えられことも多く、海や山の風景を美しく際立ててくれますね~。
瀬戸内海国立公園の景観にも考慮して、建造されたらしいのですが、それも納得の形状。
そして、ただ美しいだけではなく、ちょっとした観光スポットも兼ね備えているので、ちょっと足を止めてほしい。
「鳴き龍」「県境」は、知らなければ通り過ぎてしまう程度の物ですが、存在を知ってしまうと寄り道したくなってきたでしょ~?
多々羅大橋の近くには「怪獣レモン」「サイクリストの聖地」もあるので、生口島観光、大三島観光の一環として楽しんでみてください。
コメント