今やサイクリングコースとして世界的人気を誇るしまなみ海道。
自転車メーカーGIANTの創業者で元会長の劉金標氏が、みずから自転車で走破した事でブームに火が付きました。
官民と地域が推し進めた「サイクリストの聖地」化によって、走りやすさと絶景を兼ね備えた非常に満足度の高いコースとなっています。
- しまなみ海道ってどんな場所?どんなコース?
- 初心者でも日帰りでサイクリングできるのか?
- どんな服装で行ったらいい?荷物は?
今回は初心者向けに、魅力たっぷりしまなみ海道について解説していきますので、参考にしてみてください。
自転車で走る「しまなみ海道」について解説
尾道と今治を結ぶ全長70kmのサイクリングコース
引用:「今治地方観光協会 サイクリングマップ」より
しまなみ海道はブルーラインと呼ばれる自転車専用レーンが整備されており、6つの島(向島・因島・生口島・大三島・伯方島・大島)の沿岸を走ることができます。
自分の足で海峡を渡れるのが特徴で、広島県尾道市から愛媛県今治市までの距離が、約70kmにも及ぶ最大級のサイクリングコースとなっています。
道中は絶景・観光・グルメと見どころが沢山あり、サイクリングだけでなく車やオートバイでのドライブも楽しめます。
しまなみ海道へのアクセスは?
本州側からの起点は「尾道」
- 新幹線で輪行 ⇒ 「新尾道駅」
- 山陽本線で輪行 ⇒ 「尾道駅」
- マイカーでの車載 ⇒ 「尾道駅」周辺駐車場
四国側からの起点は今治のサンライズ糸山
- 予讃線で輪行 ⇒ 「今治駅」または「波止浜(はしはま)駅」
- マイカーでの車載(一般道) ⇒ 「サンライズ糸山」駐車場
- マイカでの車載(高速道路) ⇒ 「来島海峡SA」駐車場
ロードバイクやレンタサイクルの橋の通行料金は?
高速道路の専用レーンを自転車で走る事になりますが、自転車通行料金は無料となっています。
いわゆる「しまなみサイクリングフリー」と言うもの。
昔はチケットを購入して、1つの島を渡る度に払っていましたが、聖地化を目指すにあたって期間限定で撤廃されてます。
終了期間が迫れば、延長され続けているので、実質無期限なんですよ~。
ETCをお得に利用して高速道路の料金を安くする方法
「サイクリストが走りたい場所、日本1位」ということで県外からも多くの人が訪れます。
輪行をする場合は関係ないのですが、ロードバイクを車に車載するときに気をつけて欲しいのが、高速道路の料金。
尾道から今治から渡る場合や、しまなみ海道の島々に降りようとしたら、思った以上に高くなります。
ただ、高速料金が安くなるプランも用意されているので、旅行や日程にあわせて利用してみてください。
サイクリストにしまなみ海道が人気の理由
初心者にも優しいブルーラインの標識
尾道から今治まで引かれたブルーライン。
70km途切れることなく道を案内してくれるので、初心者でも迷わずサイクリングができます。
各所に標識や案内表示もあるので、すごく走り易い!
穏やかな気候と絶景が良い海岸コース
瀬戸内海は一年中が穏やかな気候。そこに浮かぶ島々は、大小合わせて700以上あります。
風光明媚(ふうこうめいび)な多島美と季節を満喫しながらサイクリングできる場所は他にはありません。
海の上を走る絶景サイクリング
しまなみ海道は、6つの島々をつなぐ6橋から構成されています。
島と海を眼下に臨みながらの絶景ロードは、まるで空を走っているかの様な気分になります。
特に圧巻なのは、全長4kmの来島海峡大橋!ゴール目前での絶景に、それまでの疲れも吹き飛びます!
観光やグルメのモデルコースがたくさん
1回だけの訪問では回り切れないほど、定番から穴場まで、観光地とグルメが多いです。
休憩できるコンビニやサイクルステーションも数多くあります。
どのお店でも、サイクルラック常設になってるのが本当に凄い!
しななみ海道の距離と時間はどのくらい?
自転車で走る距離は片道70km往復140km
尾道から折り返し地点となるサンライズ糸山までは片道70km。
なんですが、今治の市街地に行こうと思ったらプラスで片道5km。
グルメや観光巡りをしようと思ったら、往復で150~160kmは走ることになります。
ロードバイクや自転車で走るにはちょっと大変な距離ですが、車なら一瞬で見逃してしまう風景や、徒歩では辿り着けない風景を見せてくれます。
旅の自由度が広がり、爽快感や達成感を味わうことができる自転車に乗らないなんてもったいない!
しまなみ海道の獲得標高は約500m
あと見落としがちな大事なポイント。
大小様々な丘や峠、橋ごとのスロープ、しまなみはコース上の坂が本当に多い!
10回ほどの登りで獲得標経は片道でも550mになります。
橋を渡るためにスロープをクルクルと登って行かなければならないのと、一般道の途中に何ヵ所も丘があるのが原因です。
いまいちピンときませんか?一回の登りでビル20階分ぐらいの高さを登り、合計したら東京スカイツリーの展望台よりも高く登るんですよ~。
そう思うと結構登らないといけないですよね~。
往復する場合は単純に倍になるのですが、帰りは疲れているのでそれ以上に感じます。
自転車での所要時間は10時間
尾道~今治の距離 | 70km |
---|---|
早い人(自転車を趣味にしている) | 4~5時間 |
体力に自信のある人(運動している) | 5~6時間 |
ゆっくり走って(初心者やビギナー) | 10時間 |
初心者や景色をゆっくり楽しみたい方や観光スポットにも立ち寄りたい方は、10時間程度を目安に確保しましょう。
島を隅々まで楽しみたいのであれば、島内で1泊する計画を立てることをおすすめします。
私は写真撮影ばっかりするので、いつも12時間ぐらいかかってしまいます。
トレーニングで走る方々は、片道3~4時間で走り切るらしいので驚きですよね。
しまなみサイクリングに必要な物と服装は?
服装は吸水速乾の素材がおすすめ
コース上には、10か所以上のレンタサイクルがあるため、思いついた時に気軽に自転車を楽しむ事ができます。
ですが最低限、運動やスポーツをする格好は準備しておきましょう。
自転車は大量に汗をかくので吸水速乾のウェアが好ましいです。
私は20回以上、しまなみ海道を走っていますが、毎回、パンプス姿の悲惨な顔した女性(カップル)を見かけます。
デートのサプライズで、サイクリングはダメですよ~。
サイクリングに必要な持ち物は?
レンタサイクルの場合は、特に気にする必要はありませんが、強いて言うなら、飲み物とタオルがあれば快適に走れます。
たくさん汗をかくと思うので、しっかりと水分補給しましょう。
あと海風と紫外線が強いのでサングラスを用意したほうが、自転車に乗った後に目が充血しません。
ダイソーや100円ショップの自転車グッズで十分ですので、準備しておいたほうが快適に走れます。
普段ロードバイクに乗ってるけどロングライドは初めてという人は、愛用しているグッズを持っていきましょう。
サイクルグローブ、レーパン、補給食、トラブル対策グッズなど長丁場に耐えられる装備があれば安心です。
しまなみ海道サイクリングは観光・グルメの魅力たっぷり
しまなみ海道は何度走ってもまた行きたくなるほど魅力タップリのサイクリングコースです。
走る人の体力に合わせて、自身でコースを選定できるため、敷居も驚くほど低いです。
休憩ポイントの多さ、アクセスの良さ、交通量の少なさ、地域の人々のサイクリストへの理解も高いです。
正直ここを初めて走ってしまうと、他では満足できない体になるかもしれません。ここは「走りやすさ=絶景=爽快感=達成感」を味わえる最高峰の自転車道なんです。
ゆっくり、のんびり、観光に、グルメに、絶景に、それぞれの楽しみ方を見つけてみてください!
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